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第三幕 新たな戦場――苦戦続きのバラエティー
ACT79
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圧倒的人気を博すMIKAは押しも押されぬ人気者だ。
その人気は飛ぶ鳥を落とす勢いで――その落とされそうになっている鳥は私(たち)なのだけれど。
あぁ~ッ!! どうしたらいいの!?
最近頭を抱えることが多くなった。
日に日にストレスがたまっているのが分かる。
専属メイクのコウちゃんが、
「化粧のノリが悪い」
と呟き始めて、メイクに要する時間が増えたことからも実害が出てき始めていることは確かだ。
スチール撮影以降、私と真希は一時休戦協定を締結。
互いに相手の邪魔をしない事を約束した。
休戦協定締結に際して、高野さんが口約束だけでは信用ならないと書類を用意していた。ちなみにその書類は、私の顧問弁護を請け負ってくれている瑞樹のお父さんが作成してくれたものらしい。
忙しいのによく作ってくれたものだ。
もしかして瑞樹のお父さんって暇なのかな?
しかし、休戦したところで状況は好転しなかった。
それは当たり前のことで、今まで敵対してきた相手とすぐに連携できるかと問われれば答えは否だ。
わたしと真希は敵でいる時間が長すぎた。
強敵と書いて「とも」と呼ぶ仲ではなく、強敵と書いて「邪魔なヤツ」と呼ぶ仲なのだ。
そもそも、今回の協定内容にある「相手の邪魔をしない」というのも邪魔をしてきたのはいつも真希の方で、私はひたすら耐えていただけではないか。
しかも、この期に及んで今までの妨害工作については黙秘を決め込むのだ。
さっさと自白してしまえばいいものを、私に弱みを握られるのが嫌なようだ。
まあ、ここ最近あった出来事はこんなものかな?
ただ休戦しました、というだけの話。
私たち個人の力は何も底上げされていないからトークは下手なままだし、場の空気を読むのも相変わらず下手なまま、でも今日の『お笑い革命~至高の笑い発信基地局~』の収録はいつもより楽しい――と言うより気が楽だ。
真希は私以上に楽しそうだ。
なんせ今日の収録は、晩春さんの隣のMCのポジションに私と真希がいるのだ。
とは言っても全国ツアー中のMIKAの代役に過ぎないのだが。
2人でMIKAの穴埋めと言うのは何とも複雑な気持ちではあるが、大役に変わりはない。
しっかりと与えられた仕事を全うするのみだ。
しかし、この日の私たちは浮足立っていた。
相次ぐミスにキャストスタッフはてんやわんや。
晩春さんのフォローがなければ、この日一日で番組を終わらせていたかもしれない。
この回の放送が、番組史上最低の視聴率だったことはネット記事を通して知った。
その人気は飛ぶ鳥を落とす勢いで――その落とされそうになっている鳥は私(たち)なのだけれど。
あぁ~ッ!! どうしたらいいの!?
最近頭を抱えることが多くなった。
日に日にストレスがたまっているのが分かる。
専属メイクのコウちゃんが、
「化粧のノリが悪い」
と呟き始めて、メイクに要する時間が増えたことからも実害が出てき始めていることは確かだ。
スチール撮影以降、私と真希は一時休戦協定を締結。
互いに相手の邪魔をしない事を約束した。
休戦協定締結に際して、高野さんが口約束だけでは信用ならないと書類を用意していた。ちなみにその書類は、私の顧問弁護を請け負ってくれている瑞樹のお父さんが作成してくれたものらしい。
忙しいのによく作ってくれたものだ。
もしかして瑞樹のお父さんって暇なのかな?
しかし、休戦したところで状況は好転しなかった。
それは当たり前のことで、今まで敵対してきた相手とすぐに連携できるかと問われれば答えは否だ。
わたしと真希は敵でいる時間が長すぎた。
強敵と書いて「とも」と呼ぶ仲ではなく、強敵と書いて「邪魔なヤツ」と呼ぶ仲なのだ。
そもそも、今回の協定内容にある「相手の邪魔をしない」というのも邪魔をしてきたのはいつも真希の方で、私はひたすら耐えていただけではないか。
しかも、この期に及んで今までの妨害工作については黙秘を決め込むのだ。
さっさと自白してしまえばいいものを、私に弱みを握られるのが嫌なようだ。
まあ、ここ最近あった出来事はこんなものかな?
ただ休戦しました、というだけの話。
私たち個人の力は何も底上げされていないからトークは下手なままだし、場の空気を読むのも相変わらず下手なまま、でも今日の『お笑い革命~至高の笑い発信基地局~』の収録はいつもより楽しい――と言うより気が楽だ。
真希は私以上に楽しそうだ。
なんせ今日の収録は、晩春さんの隣のMCのポジションに私と真希がいるのだ。
とは言っても全国ツアー中のMIKAの代役に過ぎないのだが。
2人でMIKAの穴埋めと言うのは何とも複雑な気持ちではあるが、大役に変わりはない。
しっかりと与えられた仕事を全うするのみだ。
しかし、この日の私たちは浮足立っていた。
相次ぐミスにキャストスタッフはてんやわんや。
晩春さんのフォローがなければ、この日一日で番組を終わらせていたかもしれない。
この回の放送が、番組史上最低の視聴率だったことはネット記事を通して知った。
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