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クレッシタさんとお酒を飲もう!
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「どこかに出かけるのか?」
「うん。ちょっと、外出てくるね。先に寝てていいから」
身支度を整えていたとき。誰かに出かけることを伝えようと思っていると、タイミング良くロイが聞いてきた。どこに行くんだ、と不思議そうな顔で尋ねる彼に、言葉を続ける。
「クレッシタさんとお酒飲んでくる」
「俺も行く」
珍しい。彼が酒場に行くなんて初めてだ。もしかしたら、酒に酔ってへろへろになったレアな彼を見られるかもしれない。
思っても無い言葉に、気分が上がる。
「お、ほんと?」
「僕も行きます。酒場って行ったことないんですよね」
ひょこ、と飛び出すように参加したのはプロタくん。
あどけない笑顔で言う彼は、どこからどう見ても未成年だ。彼が強いことはわかっているが、さすがに子どもを治安の悪い場所に連れていくわけにはいかない。誰かにそそのかされてお酒を飲まされるかもしれないし。
「……成人してる?」
「む、失礼だなあ。お酒飲める歳ですよ」
「え、うわ、ごめん」
心外だったらしく、可愛らしく頬を膨らませている。
童顔なのか、ともすれば中学生にすら見えるが、一応成人のようだ。この世界での成人が、いったい何歳を指すのかはわからないが、ひとまず安心する。
ふと頭をよぎったのは、自分もクレッシタさんに子どもと間違えられた思い出。あれは落ち込んでいるのもあって、それなりにショックだった。
つい思い出し笑いをすれば、プロタくんは不思議そうに瞬いた。
「いいなー、私たちも……」
「大人数でいったら向こうも萎縮するだろう。俺たちはここにいる、楽しんでこい」
出かけることを伝えると、エーベルさんは弟に首根っこを掴まれて泣く泣く手を振っていた。楽しいことが好きな彼を置いていくのはしのびなかったが、リュディガーさんの好意に甘えることにする。
今度は、また別の機会に皆で行こう──そう決めながら、俺たちは集合場所である酒場に足を運んだ。
酒場の前。鮮やかなオレンジの髪が該当に照らされている。おーい、と声を張れば、伏せていた視線をあげてクレッシタさんが笑った。
「ユウト! ……と、この前の」
「ロイだ。相棒が世話になった」
「プロタといいます、初めまして! ユウトさんのパーティに所属してます!」
「……どーも。オレはクレッシタ、王都で騎士団に所属してる。コイツの飲み友達」
おお。異世界でできた友だちの間で、新たに交友関係が築かれていく。妙な感動を覚える。声が固いように聞こえるが、やはり最初は緊張するだろう。俺も初対面の挨拶は苦手な方だ。
簡単な挨拶を終えて、俺たちは酒場へ足を踏み入れた。
「楽しいですね。そうだユウトさん、飲み比べしませんか? 負けた方がなんでも言うことを聞く、とか」
酒が進んで、少しした頃。ほんの僅かに頬を赤らめたプロタくんが、距離を詰めて提案してきた。いつもよりも、大人びて見える。何杯もジョッキを空にしてなおそれを言えるなんて、どれほどお酒が強いのだろうか。
返事をする前に、クレッシタさんが吠えた。
「やめろバカ!! コイツの教育どうなってるわけ!?」
「飲み比べはやめろ。倒れたら洒落にならない」
冷静に言ったロイが、また酒を呷ろうとして──クレッシタさんに掴みかかられる勢いで止められた。
「上手く飲めなくて盛大に零すくらい酔ってんだろお前は!!」
「あっはっはっはっは!!」
「ユウトお前も止めろ!!」
だって、あまりにも楽しくて。ロイはほんの少しのお酒でべろんべろんになってしまったらしく、クレッシタさんの言う通り、口に上手く運べずに机の上へぶちまけていた。
「ねえ、クレッシタさん」
酔いのせいだろう、いつもより間延びした喋り方になってしまう。頬杖をついて、彼の顔を覗き込んだ。いつもと様子が違うせいか、彼は面食らっているようだ。
「……な、なんだよ」
楽しくて、楽しくて、アルコールが手伝いをしたこともあって。
「俺ぇ、この世界の出身じゃないんですよ」
気がつけば俺は、ポツリとこぼしていた。放ったそれは、すぐに酒場の喧騒に飲まれたが、彼らの耳には届いたようだった。
「は? ……なに、田舎からでてきたって意味か?」
「違います、異世界から来たんです」
「マスター、水」
「……ユウトの言っていることは本当だ」
「マスター、拭くもの!!」
また盛大に机へ酒を飲ませている。それはそれとして俺は運ばれてきた冷たい水を飲んだ。美味しい。クレッシタさんはせっせと机を拭いてくれている。面倒見の良い人だ、とぼんやりする視界の中でそんなことを思う。
「元の世界って言ってましたもんね。やっぱこの世界の出身じゃなかったんだ」
「はあ……? 本当なのかよ……どうやって生きてきたんだ、お前……」
生きてきた、というよりは──親父さんが俺を生かしてくれたのだ。
ジョッキを両手で挟んで、そこの水面にうっすら映る自分の顔を見る。
「だいっすきな親みたいな人がいて。その人に会いに行って……やっぱ優しかったなあ」
「ふうん……親ねえ」
「積もる話もあっただろう。話せたなら良かった」
ついに水を口にして、ロイは微笑む。あの故郷に帰った夜を思い出し──俺はふと、親父さんの言葉を思い出した。
「そう! 親父さんがさあ、変なこと言っててさあ……みんなが友だちにしてはおかしな目で見てるって」
「へえ」
「ぶっ」
相槌を打つプロタくんの横で、クレッシタさんが酒を吹き出す。気管支に入ったのだろうか。咳き込む彼の背中を擦る。ロイはまた零した水を拭いていた。
「どういう意味だと思う?」
「……どういう、意味だろうな」
「どうもなにも、ただの友情じゃないってことでしょ」
「お前は躊躇とか無いわけ?」
あっけらかんと言ったプロタくんに、頭を捻る。
「ただの友情じゃない?」
「はは、キスしたじゃないですか。忘れたならもう一回しましょうか?」
「は!? なに、なんつったお前!?」
「あははは! 酔いすぎだって!」
くい、と顎を掬うプロタくん。様になっているが、相手が俺というところが決まらなくて笑ってしまう。
酒が回りすぎているらしい。今なら箸が転んでも爆笑できる自信がある。
「普通の友だちならしないでしょう。ね?」
「……まあ、しねーよな。そりゃ」
「しない……けど……」
わからない。わからない、のだ。普通の友だちを超えたとして、関係性はどうなるのか。恋人? 家族? どれも、しっくりこない。
「わかんない。異世界に来たのに友だちができて、皆と冒険できてるだけで、俺は十分幸せだから……」
「現状で満足、ってことですか」
「……うん」
頷く。なんだか気まずくて、誤魔化すようにジョッキを口に運んだ。クレッシタさんが、ふうん、と声を出してから口を開く。
「じゃあ、それ以外の夢は?」
「……皆が幸せになってくれることと……俺がもっと強くなって、迷惑をかけないようにすること……?」
「迷惑じゃない」
ロイが突然口を開いた。
「はいはーい。ノロケはいいでーす!」
「変なとこで自己肯定感低いよな、お前」
前も言ったけどさ。
小さく呟いてから、クレッシタさんは酒を飲んで言葉を続ける。
「強くなりたいなら、いつでも鍛えてやるから。オレんとこ来いよ」
「……ありがとう、ございます」
じんわりと心が温かくなる。さっぱりとしたその口調が慈愛に満ちていることに気がつかないほど、俺は鈍感ではない。
「じゃあ僕も鍛えてもらおうかなぁ」
「お前はいい」
「……ユウト、俺も手伝うからな」
「はは、ありがと!」
ロイは、胡乱だけどしっかりとこちらを見据えている。とりあえず今日はこれ以上酒を飲まなければ帰ることはできるだろう。相棒の意外な一面を知って、俺はまた笑い声をあげた。
クレッシタさんがため息をつく。どうしたんですか、と問えば複雑な表情で続けた。
「最近は物騒なんだよ。モンスターが外で増えてるのもあるけど、人も大概だな。どうも怪しい奴らがいるみてーでさ」
「へー、まあ人なんてろくな奴いませんしね」
「どんな恨みがあんだよ……」
怪訝な顔でクレッシタさんがプロタくんの顔を見る。彼の過去を体験すれば、そう思ってしまうのも無理はないだろう。しかしその経験はおいそれと話せるものではない。あまりにも暗く、凄惨だから。
「……それで、どんな怪しい人間が出ているんだ」
「どうも最近できた教団らしいんだよ。目立った被害は別にねーけど、最近は邪教も増えてるだろ。だから警戒しててよ……噂からすると、名前は──」
──テネブラエ教団。
それが、最近王都をにわかに騒がせている教団の名前だった。
「うん。ちょっと、外出てくるね。先に寝てていいから」
身支度を整えていたとき。誰かに出かけることを伝えようと思っていると、タイミング良くロイが聞いてきた。どこに行くんだ、と不思議そうな顔で尋ねる彼に、言葉を続ける。
「クレッシタさんとお酒飲んでくる」
「俺も行く」
珍しい。彼が酒場に行くなんて初めてだ。もしかしたら、酒に酔ってへろへろになったレアな彼を見られるかもしれない。
思っても無い言葉に、気分が上がる。
「お、ほんと?」
「僕も行きます。酒場って行ったことないんですよね」
ひょこ、と飛び出すように参加したのはプロタくん。
あどけない笑顔で言う彼は、どこからどう見ても未成年だ。彼が強いことはわかっているが、さすがに子どもを治安の悪い場所に連れていくわけにはいかない。誰かにそそのかされてお酒を飲まされるかもしれないし。
「……成人してる?」
「む、失礼だなあ。お酒飲める歳ですよ」
「え、うわ、ごめん」
心外だったらしく、可愛らしく頬を膨らませている。
童顔なのか、ともすれば中学生にすら見えるが、一応成人のようだ。この世界での成人が、いったい何歳を指すのかはわからないが、ひとまず安心する。
ふと頭をよぎったのは、自分もクレッシタさんに子どもと間違えられた思い出。あれは落ち込んでいるのもあって、それなりにショックだった。
つい思い出し笑いをすれば、プロタくんは不思議そうに瞬いた。
「いいなー、私たちも……」
「大人数でいったら向こうも萎縮するだろう。俺たちはここにいる、楽しんでこい」
出かけることを伝えると、エーベルさんは弟に首根っこを掴まれて泣く泣く手を振っていた。楽しいことが好きな彼を置いていくのはしのびなかったが、リュディガーさんの好意に甘えることにする。
今度は、また別の機会に皆で行こう──そう決めながら、俺たちは集合場所である酒場に足を運んだ。
酒場の前。鮮やかなオレンジの髪が該当に照らされている。おーい、と声を張れば、伏せていた視線をあげてクレッシタさんが笑った。
「ユウト! ……と、この前の」
「ロイだ。相棒が世話になった」
「プロタといいます、初めまして! ユウトさんのパーティに所属してます!」
「……どーも。オレはクレッシタ、王都で騎士団に所属してる。コイツの飲み友達」
おお。異世界でできた友だちの間で、新たに交友関係が築かれていく。妙な感動を覚える。声が固いように聞こえるが、やはり最初は緊張するだろう。俺も初対面の挨拶は苦手な方だ。
簡単な挨拶を終えて、俺たちは酒場へ足を踏み入れた。
「楽しいですね。そうだユウトさん、飲み比べしませんか? 負けた方がなんでも言うことを聞く、とか」
酒が進んで、少しした頃。ほんの僅かに頬を赤らめたプロタくんが、距離を詰めて提案してきた。いつもよりも、大人びて見える。何杯もジョッキを空にしてなおそれを言えるなんて、どれほどお酒が強いのだろうか。
返事をする前に、クレッシタさんが吠えた。
「やめろバカ!! コイツの教育どうなってるわけ!?」
「飲み比べはやめろ。倒れたら洒落にならない」
冷静に言ったロイが、また酒を呷ろうとして──クレッシタさんに掴みかかられる勢いで止められた。
「上手く飲めなくて盛大に零すくらい酔ってんだろお前は!!」
「あっはっはっはっは!!」
「ユウトお前も止めろ!!」
だって、あまりにも楽しくて。ロイはほんの少しのお酒でべろんべろんになってしまったらしく、クレッシタさんの言う通り、口に上手く運べずに机の上へぶちまけていた。
「ねえ、クレッシタさん」
酔いのせいだろう、いつもより間延びした喋り方になってしまう。頬杖をついて、彼の顔を覗き込んだ。いつもと様子が違うせいか、彼は面食らっているようだ。
「……な、なんだよ」
楽しくて、楽しくて、アルコールが手伝いをしたこともあって。
「俺ぇ、この世界の出身じゃないんですよ」
気がつけば俺は、ポツリとこぼしていた。放ったそれは、すぐに酒場の喧騒に飲まれたが、彼らの耳には届いたようだった。
「は? ……なに、田舎からでてきたって意味か?」
「違います、異世界から来たんです」
「マスター、水」
「……ユウトの言っていることは本当だ」
「マスター、拭くもの!!」
また盛大に机へ酒を飲ませている。それはそれとして俺は運ばれてきた冷たい水を飲んだ。美味しい。クレッシタさんはせっせと机を拭いてくれている。面倒見の良い人だ、とぼんやりする視界の中でそんなことを思う。
「元の世界って言ってましたもんね。やっぱこの世界の出身じゃなかったんだ」
「はあ……? 本当なのかよ……どうやって生きてきたんだ、お前……」
生きてきた、というよりは──親父さんが俺を生かしてくれたのだ。
ジョッキを両手で挟んで、そこの水面にうっすら映る自分の顔を見る。
「だいっすきな親みたいな人がいて。その人に会いに行って……やっぱ優しかったなあ」
「ふうん……親ねえ」
「積もる話もあっただろう。話せたなら良かった」
ついに水を口にして、ロイは微笑む。あの故郷に帰った夜を思い出し──俺はふと、親父さんの言葉を思い出した。
「そう! 親父さんがさあ、変なこと言っててさあ……みんなが友だちにしてはおかしな目で見てるって」
「へえ」
「ぶっ」
相槌を打つプロタくんの横で、クレッシタさんが酒を吹き出す。気管支に入ったのだろうか。咳き込む彼の背中を擦る。ロイはまた零した水を拭いていた。
「どういう意味だと思う?」
「……どういう、意味だろうな」
「どうもなにも、ただの友情じゃないってことでしょ」
「お前は躊躇とか無いわけ?」
あっけらかんと言ったプロタくんに、頭を捻る。
「ただの友情じゃない?」
「はは、キスしたじゃないですか。忘れたならもう一回しましょうか?」
「は!? なに、なんつったお前!?」
「あははは! 酔いすぎだって!」
くい、と顎を掬うプロタくん。様になっているが、相手が俺というところが決まらなくて笑ってしまう。
酒が回りすぎているらしい。今なら箸が転んでも爆笑できる自信がある。
「普通の友だちならしないでしょう。ね?」
「……まあ、しねーよな。そりゃ」
「しない……けど……」
わからない。わからない、のだ。普通の友だちを超えたとして、関係性はどうなるのか。恋人? 家族? どれも、しっくりこない。
「わかんない。異世界に来たのに友だちができて、皆と冒険できてるだけで、俺は十分幸せだから……」
「現状で満足、ってことですか」
「……うん」
頷く。なんだか気まずくて、誤魔化すようにジョッキを口に運んだ。クレッシタさんが、ふうん、と声を出してから口を開く。
「じゃあ、それ以外の夢は?」
「……皆が幸せになってくれることと……俺がもっと強くなって、迷惑をかけないようにすること……?」
「迷惑じゃない」
ロイが突然口を開いた。
「はいはーい。ノロケはいいでーす!」
「変なとこで自己肯定感低いよな、お前」
前も言ったけどさ。
小さく呟いてから、クレッシタさんは酒を飲んで言葉を続ける。
「強くなりたいなら、いつでも鍛えてやるから。オレんとこ来いよ」
「……ありがとう、ございます」
じんわりと心が温かくなる。さっぱりとしたその口調が慈愛に満ちていることに気がつかないほど、俺は鈍感ではない。
「じゃあ僕も鍛えてもらおうかなぁ」
「お前はいい」
「……ユウト、俺も手伝うからな」
「はは、ありがと!」
ロイは、胡乱だけどしっかりとこちらを見据えている。とりあえず今日はこれ以上酒を飲まなければ帰ることはできるだろう。相棒の意外な一面を知って、俺はまた笑い声をあげた。
クレッシタさんがため息をつく。どうしたんですか、と問えば複雑な表情で続けた。
「最近は物騒なんだよ。モンスターが外で増えてるのもあるけど、人も大概だな。どうも怪しい奴らがいるみてーでさ」
「へー、まあ人なんてろくな奴いませんしね」
「どんな恨みがあんだよ……」
怪訝な顔でクレッシタさんがプロタくんの顔を見る。彼の過去を体験すれば、そう思ってしまうのも無理はないだろう。しかしその経験はおいそれと話せるものではない。あまりにも暗く、凄惨だから。
「……それで、どんな怪しい人間が出ているんだ」
「どうも最近できた教団らしいんだよ。目立った被害は別にねーけど、最近は邪教も増えてるだろ。だから警戒しててよ……噂からすると、名前は──」
──テネブラエ教団。
それが、最近王都をにわかに騒がせている教団の名前だった。
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