少女の心臓に転生しました~白髪少女の異世界転生冒険記~

邪ま

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第一章 迷宮の国テルミア編

15 Dランク昇格試験2

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場所はテルミアの西側門。
ある程度の食料品と、必要最低限の野宿に必要な用具を俺のスキル、収納の中にしまっておいた。収納には上限があって、その半分ほどがホムンクルスドラゴンの死体で埋まっている。いつか高値で売りたいと思っているのだが、まだEランクの冒険者である俺らがLv60の上位龍の素材を持っていたら、俺らの素性を怪しまれるに違いない。現在俺らのステータス、およびレベルを知っているのはあの受付の人、そしてその情報を共有するギルド職員だけだ。ただでさえ迷宮アスモデウスを単騎で20階層まで行って、階層主の素材を持って行っただけであの騒ぎだ。これ以上悪目立ちをするのはよしたほうがいい。文武相応の成果をあげて、安全に出世していこう。
「Eランク、イミナ到着しました。皆さん宜しくお願いします。」
イミナは一昨日手に入れた新しい服の形態を俺にさせて着ている。その姿はどこかご機嫌だ。すでに俺はガントレットになってイミナに装着している。そういえば、これはだいぶ前に気づいたことなのだが、俺のレベルが上がるほど俺の出力範囲が増えるのだ。まだレベルが10~20ぐらいだったころはイミナの服とガントレットだけだったが、今では剣や弓などの武器、鎧、そして分身体をが出せるほどになったのだ。このままレベルを上げていけば、やがて巨大なロボットぐらいになれるのだろうか?楽しみだな…。
「今回お前らの監視官をやるギルド職員のクラッチだ。見たところ、荷物がないようだが、どこかに置いてきたのか?」
「いえ、スキル収納でこの中に。」
俺が口を大きくあけ、イミナが口に手を突っ込む。中から鍋を取り出す。
「収納スキル持ち…あぁ、お前が噂になっていた悪魔を従えてるという高レベルの新人か。こんな小さい少女だったとは…。いや、失礼。珍しかったものでね。あらかじめ説明は受けているだろうが今回の試験は2組のパーティとソロのお前たちで行う。すでに1組のパーティが付いているから、自己紹介しておけ。」
監視官の後ろには3人組のパーティがいた。刀を持った赤い髪の男、大きな盾を持った男、魔導士らしき恰好をした女だった。三人ともとても若かったが、さすがにイミナよりは年上のようだった。
「お、一緒にうけるやつだな。俺はキーラ、このパーティのリーダーをやっている。一緒に頑張ろうぜ。」
赤い髪の男から話しかけてきた。男は気前のいい感じで、イミナに握手を求めてきた。イミナはどこか警戒しているのか、ガントレットを装備したまま握手に応じた。
「僕はカルナ、このパーティで前衛・タンクの役割をしています。えっと、よろしくね!」
気の弱そうな少年に大きな盾は、こういっちゃなんだが少し不釣り合いだった。そしてこっちの子が魔導士か、まぁまぁバランスの取れているパーティじゃないか。今後も俺らはソロで活動するつもりだが、もしパーティをくむときは役割分担を意識した方がいいな。
「後方支援の役割をしています、魔術師のクレアです。同じ女の子同士、がんばりましょうね。」
魔術師、もともと魔法を得意とするイミナは魔法を使えなくなる呪いをかけて捨てられたわけだから、魔法に関しては少し敏感になっているので俺はイミナを心配したが、まぁ別に何だということもなかった。
後から来たパーティは男3人組のパーティで、今回の試験に参加する女はイミナとクレアの二人だけだそうだ。
男3人組は全員軽装で、どこかやんちゃそうな見た目をしていたが3人は幼馴染で、昔から一緒にパーティを組もうと話していたそうだ。マルロ、クルル、ケインといい、パーティ名はコンカスタートリオというらしい。そういうのってなんかいいね。前世ではあんまりそういう子供からの友人ってのは少なかったから、俺は少しだけこの3人がうらやましかった。
「よし全員揃ったな。これより、Dランク昇格試験もといガラル森林の調査を行う。最近オークが群れを成しているとの情報が入った為、オークの討伐及び群れている原因の調査を行う。あくまでも主たる目的は調査であり、冒険者としての基礎を確認するのがこのDランク昇格試験だ。突っ走って魔物をいくら討伐しても死んだら元も子もない。生きて情報を持ち帰る、戦闘能力の弱い冒険者でもこれさえできれば立派な仕事したといえる。みな、心してかかるように。キーラ!」
「はい。」
「お前はAランク冒険者のヒイロの弟子で、優れた相当能力を持つと聞くが、パーティのリーダーとしての自覚をきちんと持つように。ほかの二人も、リーダーを中心に素早く動けるように。イミナ!」
「はい。」
「お前は並外れた戦闘能力を兼ね備えており、知性の高い高位の悪魔を従えているらしいが、戦闘能力だけでは冒険者はつとまらない。ほかに何が必要かは言わないでおく。自分で考えるように。マルロ、クルル、ケイン!」
「「「はい!」」」
「お前らの仲の良さはギルドで噂になっている。ただ、冒険者は仲の良さだけではつとまらない。時には冷酷な判断も必要だ、それを頭に入れておくように。」


「それではただいまよりDランク昇格試験を開始する。みな、馬車に乗れ。」


この試験に参加しているのが女は二人だけということもあり、イミナとクレアは馬車でずっと話していて、どうやら仲良くなったそうだ。
俺は分身体で馬車の外に顔を出している状態だ。分身体はイミナの体に引っ付いている状態でしかうごけないので、まぁまぁ不便だ。
やっぱり完全分離スキルを使って、イミナと別行動できるようにしたほうがいいのかなぁ。

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