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第三章 魔法学園都市オクタグラム編
55 魔族襲撃
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強い衝撃。
恐る恐る、俺は防御形態を解除する。
目の前に広がる無惨な光景に、イミナは口に手を当て、目を見開いて驚く。
「おやおや、やっぱり生き残ってしまいましたか。さすが悪魔を従えているだけある。魔法が使えなくてもシャルヴァン様の魔法を防ぐだなんて。」
白髪の男が不気味な笑みを浮かべながら話しかけてくる。
「おいイミナ!」
「は、はい大丈夫です。」
良かった。目の前の惨劇を見ても気は確かだった。悪魔帝で無惨な死体なら見てきたから、多少は慣れたからなのか、その時のようにイミナは呆然としておらず、しっかりと目の前の敵をにらみつけている。
「あぁ、そんな顔をしないでください。同じ白髪同士仲良くしましょう?」
「おいてめぇ、いったいどうしてこんなことをした!」
「おやおやあなたが噂の悪魔さんですね。初めまして、私、魔王軍機密情報調達班ウルーでございます。ここオクタグラムを魔王軍の支配下に置くために襲撃させていただきました。以後お見知りおきを…ふふふ。」
さっきの爆発で教師は全員死んでしまったようだった。魔法封じの結界が張られていて魔法が使えない状況。浮遊も、転翔も使えない。早く逃げないと。しかし、魔法封じの結界が張られているのに、どうやってこの男はあの爆発を防いだ?
「魔法封じの結界の中で、どうやって私があの大爆発を防いだか不思議そうな顔をしていますね。その答えはもちろん、この結界を張ったのが私だからですよ。この結界は特殊でして、私が許可したものは魔法が使えるんです。つまり、この空間は私だけの空間。いいですねぇ…。私を見下してきた人間どもがこうしてあっけなく死んでいく。」
ウルーと名乗った男は学園長に向けて魔法を放つ。
俺はとっさに反応し、その攻撃を防ぐ。
「ふふふ、肝心の学園長さんが残ってしまいましたね?そこをどいてください白の悪魔。マルエ=ド=マーリーさえ始末すればここオクタグラムは我々魔王軍のものとなります。」
「イミナ。」
「はい、リミドさん。」
ガントレット、ブーツを装備する。
「おやおや、戦う気ですか?それは仕方がありませんね…。シャルヴァン様!」
その時、上から何かが勢いよく俺たちに向かってきた。
「イミナ、上!」
とっさに防御する。
「おいウルー!何ぐだぐだやってる。肝心の学園長が残ってるじゃないか!」
強い衝撃、俺はその何かに攻撃を加えようとするもその何かは華麗によける。
「どうやら噂の白い悪魔にシャルヴァン様の大魔法を防がれてしまいました。」
「おい、確かここには魔法しか能のないやつが集まるんじゃなかったのか?どうしてこいつがいる。」
「さぁ…?まぁ、今ここでつぶせばいい話じゃないですか。」
「そうだな。」
「冥途の土産に教えてやる。我の名は魔王軍四天王シャルヴァン!簡単にやられてくれるなよ!」
素早い動きでシャルヴァンは攻撃を仕掛けてくる。一発一発が、すさまじい威力で、まるで爆発しているかのようだった。魔王軍四天王シャルヴァン、確か推定レベル200、Sランクと同等の力を有していると言われている魔王軍四天王。当然俺たちが敵う相手ではない。
「オラァ!!」
強い蹴り。その衝撃に耐えきれず、俺たちはホールの壁まで吹き飛ばされてしまう。そしてそのすきにウルーが学園長に攻撃を加えようとする。俺たちは急いで体制を立て直して学園長のもとまで駆け寄り、ウルーの魔法を防ぐ。
「オラオラそんなんでいつまで持つ!!!」
学園長を守りながら、自分たちより圧倒的格上のシャルヴァンの攻撃を防ぐ。
長くはもたない。というか、今も限界である。
「リミドさん、このままじゃ持ちません!」
シャルヴァンの攻撃はどんどんと勢いを増していく。空中を蹴りながら、あらゆる角度からシャルヴァンは攻撃を仕掛けてくる。
「とろいんだよぉ!!!」
シャルヴァンのパンチを受けきれず、吹き飛ばされてしまう。吹き飛ばされた先には学園長がいた。俺は分身体を伸ばしてその軌道をずらし、ホールの壁に横向きで着地する。その勢いのまま壁を蹴り、シャルヴァンに攻撃を仕掛ける。
「喰らえ!!!!」
巨大な腕でシャルヴァンを攻撃する。
しかし、シャルヴァンはピクリとも動かない。片手で俺らの攻撃を防いだのだ。
「弱いねぇ…弱い弱い!」
シャルヴァンはつかんだ俺らを天井へと吹き飛ばす。
「かはっ!!!」
腕からの変形が間に合わず、イミナは天井に思いっきり衝突してしまう。
「イミナ!」
そのまま落ちていき、俺は今度こそ体を変形させてイミナの着床の衝撃をやわらげさせる。激しいダメージを負い、イミナは立ち上がれない。
「あぁ?なんだもうおしまいか?」
「リ、リミドさん…極装(ガイルドベント)を…!」
極装はイミナに激しいダメージを伴う暴走状態。昨日使ったばかりなのに、今日も使ってしまったらイミナの体がどうなってしまうかわからない。
「駄目だ!お前の体が!」
「で、でも!そうしないと今やられちゃいます!」
「ふぅ…つまらねぇの…。これで終わりにしてやる。」
シャルヴァンはその拳に凄まじい量の魔力を込める。
「シャルヴァン様の魔法属性は爆破、その魔力が込められた拳を受けたものは跡形もなく消し去られてしまうでしょう。白の悪魔、どうやらあなたとはここまでのようですね。白髪同士、少し残念です…。」
「リミドさん!!早く!!」
「わかった…」
「オラァ!!!」
シャルヴァンが殴りかかってくる。
「ガイルド」
刹那。激しい衝撃はがシャルヴァンとウルーは攻撃の手を止める。
そして爆音とともに天井が完全に崩れ落ち、一つの影がそこに現れた。
青い髭、青い鱗。ギラつく眼光。
世界で最強と言われている、八匹の龍王の一角。
海龍帝王リヴァイアサン。
「な、遠くに転移させたはずなのに!」
ウルーが叫ぶ。
リヴァイアサンは人の姿となり、空から降りてくる。
イミナに回復魔法をかける。
イミナの傷はみるみるうちに癒えていく。
「よく耐えたなイミナ。」
凄まじいオーラがリヴァイアサンから発せられる。
「おい貴様ら」
「我が眷族に何をしている?」
純粋な怒り。それがシャルヴァンとウルーに向けられる。
恐る恐る、俺は防御形態を解除する。
目の前に広がる無惨な光景に、イミナは口に手を当て、目を見開いて驚く。
「おやおや、やっぱり生き残ってしまいましたか。さすが悪魔を従えているだけある。魔法が使えなくてもシャルヴァン様の魔法を防ぐだなんて。」
白髪の男が不気味な笑みを浮かべながら話しかけてくる。
「おいイミナ!」
「は、はい大丈夫です。」
良かった。目の前の惨劇を見ても気は確かだった。悪魔帝で無惨な死体なら見てきたから、多少は慣れたからなのか、その時のようにイミナは呆然としておらず、しっかりと目の前の敵をにらみつけている。
「あぁ、そんな顔をしないでください。同じ白髪同士仲良くしましょう?」
「おいてめぇ、いったいどうしてこんなことをした!」
「おやおやあなたが噂の悪魔さんですね。初めまして、私、魔王軍機密情報調達班ウルーでございます。ここオクタグラムを魔王軍の支配下に置くために襲撃させていただきました。以後お見知りおきを…ふふふ。」
さっきの爆発で教師は全員死んでしまったようだった。魔法封じの結界が張られていて魔法が使えない状況。浮遊も、転翔も使えない。早く逃げないと。しかし、魔法封じの結界が張られているのに、どうやってこの男はあの爆発を防いだ?
「魔法封じの結界の中で、どうやって私があの大爆発を防いだか不思議そうな顔をしていますね。その答えはもちろん、この結界を張ったのが私だからですよ。この結界は特殊でして、私が許可したものは魔法が使えるんです。つまり、この空間は私だけの空間。いいですねぇ…。私を見下してきた人間どもがこうしてあっけなく死んでいく。」
ウルーと名乗った男は学園長に向けて魔法を放つ。
俺はとっさに反応し、その攻撃を防ぐ。
「ふふふ、肝心の学園長さんが残ってしまいましたね?そこをどいてください白の悪魔。マルエ=ド=マーリーさえ始末すればここオクタグラムは我々魔王軍のものとなります。」
「イミナ。」
「はい、リミドさん。」
ガントレット、ブーツを装備する。
「おやおや、戦う気ですか?それは仕方がありませんね…。シャルヴァン様!」
その時、上から何かが勢いよく俺たちに向かってきた。
「イミナ、上!」
とっさに防御する。
「おいウルー!何ぐだぐだやってる。肝心の学園長が残ってるじゃないか!」
強い衝撃、俺はその何かに攻撃を加えようとするもその何かは華麗によける。
「どうやら噂の白い悪魔にシャルヴァン様の大魔法を防がれてしまいました。」
「おい、確かここには魔法しか能のないやつが集まるんじゃなかったのか?どうしてこいつがいる。」
「さぁ…?まぁ、今ここでつぶせばいい話じゃないですか。」
「そうだな。」
「冥途の土産に教えてやる。我の名は魔王軍四天王シャルヴァン!簡単にやられてくれるなよ!」
素早い動きでシャルヴァンは攻撃を仕掛けてくる。一発一発が、すさまじい威力で、まるで爆発しているかのようだった。魔王軍四天王シャルヴァン、確か推定レベル200、Sランクと同等の力を有していると言われている魔王軍四天王。当然俺たちが敵う相手ではない。
「オラァ!!」
強い蹴り。その衝撃に耐えきれず、俺たちはホールの壁まで吹き飛ばされてしまう。そしてそのすきにウルーが学園長に攻撃を加えようとする。俺たちは急いで体制を立て直して学園長のもとまで駆け寄り、ウルーの魔法を防ぐ。
「オラオラそんなんでいつまで持つ!!!」
学園長を守りながら、自分たちより圧倒的格上のシャルヴァンの攻撃を防ぐ。
長くはもたない。というか、今も限界である。
「リミドさん、このままじゃ持ちません!」
シャルヴァンの攻撃はどんどんと勢いを増していく。空中を蹴りながら、あらゆる角度からシャルヴァンは攻撃を仕掛けてくる。
「とろいんだよぉ!!!」
シャルヴァンのパンチを受けきれず、吹き飛ばされてしまう。吹き飛ばされた先には学園長がいた。俺は分身体を伸ばしてその軌道をずらし、ホールの壁に横向きで着地する。その勢いのまま壁を蹴り、シャルヴァンに攻撃を仕掛ける。
「喰らえ!!!!」
巨大な腕でシャルヴァンを攻撃する。
しかし、シャルヴァンはピクリとも動かない。片手で俺らの攻撃を防いだのだ。
「弱いねぇ…弱い弱い!」
シャルヴァンはつかんだ俺らを天井へと吹き飛ばす。
「かはっ!!!」
腕からの変形が間に合わず、イミナは天井に思いっきり衝突してしまう。
「イミナ!」
そのまま落ちていき、俺は今度こそ体を変形させてイミナの着床の衝撃をやわらげさせる。激しいダメージを負い、イミナは立ち上がれない。
「あぁ?なんだもうおしまいか?」
「リ、リミドさん…極装(ガイルドベント)を…!」
極装はイミナに激しいダメージを伴う暴走状態。昨日使ったばかりなのに、今日も使ってしまったらイミナの体がどうなってしまうかわからない。
「駄目だ!お前の体が!」
「で、でも!そうしないと今やられちゃいます!」
「ふぅ…つまらねぇの…。これで終わりにしてやる。」
シャルヴァンはその拳に凄まじい量の魔力を込める。
「シャルヴァン様の魔法属性は爆破、その魔力が込められた拳を受けたものは跡形もなく消し去られてしまうでしょう。白の悪魔、どうやらあなたとはここまでのようですね。白髪同士、少し残念です…。」
「リミドさん!!早く!!」
「わかった…」
「オラァ!!!」
シャルヴァンが殴りかかってくる。
「ガイルド」
刹那。激しい衝撃はがシャルヴァンとウルーは攻撃の手を止める。
そして爆音とともに天井が完全に崩れ落ち、一つの影がそこに現れた。
青い髭、青い鱗。ギラつく眼光。
世界で最強と言われている、八匹の龍王の一角。
海龍帝王リヴァイアサン。
「な、遠くに転移させたはずなのに!」
ウルーが叫ぶ。
リヴァイアサンは人の姿となり、空から降りてくる。
イミナに回復魔法をかける。
イミナの傷はみるみるうちに癒えていく。
「よく耐えたなイミナ。」
凄まじいオーラがリヴァイアサンから発せられる。
「おい貴様ら」
「我が眷族に何をしている?」
純粋な怒り。それがシャルヴァンとウルーに向けられる。
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