僕が可愛いって本当ですか?

さよ

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本編

嘘だと言ってくれ 1※

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 幸多をのぞき込み、キスを落とす。
 はぁ、と甘く息をこぼす幸多を眺め、次はどうだったか、と悩みながらも舌をねじ込む。ぎこちない行為も、舌が触れ合いくちゅっと音が鳴ればお互いその雰囲気に酔い溺れていった。

 乳首をつままれ、キスを繰り返す。幸多の陰茎は擦られて一度射精していた。
 キスをやめたヒューは、幸多のやわらかくなった穴に自身をくっつける。

「……怖い?」

 怖くないと言えば嘘になるが、ナカがくすぐったくて仕方がない。早く楽にしてくれと首を横に振った。

「あ……っ……うぁ……」

 全てが性感帯になったかのように、少し進むたびに幸多が喘ぐ。亀頭が、尻の中にたまったドロドロの媚薬を押し込みグプッと音を立てた。

 ゆっくりと腰を進め、お互いの肌がくっつく頃には息も絶え絶えで目を潤ませた幸多がいた。
 ヒューが動き出すと、ベッドの軋む音と幸多の喘ぎ声だけが響く。

「まって……ま、って……! あ、あ、……おかしくなる、から……っ、僕の、からだ、あっ……変、なんだっ……」
「壊れないから……大丈夫だよ。コータの体は、何も、おかしくない」
「こんなに、気持ちいいの、……おかし、い……っ」
「っ……もう、可愛いこと言って煽らないでよ」

 ボソリと呟いたヒューの行為は激しくなっていった。

 足をつかまれ、腰の動きで追い込まれる。幸多の中でじわじわと何かが上ってきて、はじけた。

「あ、ああっ、だめ、……ぅあ……あっ……っ!」

 目を閉じ生理的な涙がこぼれる。ひどく強い快感に襲われ、両手を握りしめながら落ち着くのを待つ。
 その間もヒューは何度か出し入れを繰り返し、中に精を放った。

 動きが止まって少ししてからそっと目を開くと、ぼやけた視界に薄い赤紫の瞳が見えた。ヒューが幸多にちゅっとキスを送り離れていく。
 自分の中に入っていたモノがずるっと抜かれる感覚に、脱力していた幸多の体がピクリと反応した。だが、手を動かす気力もない。

 引きこもっていたこともあり、この運動は体にこたえたのか眠気がひどい。
 色々と聞きたいことはあるが、重い瞼をどうすることもできずに意識は沈んでいった。

◇ ◇ ◇

 ヒューは焦っている。
 脂肪がたっぷりついた、黒髪で瞳の小さな美人で可愛い子と絡み合って、その後きちんときれいにしてから、もちもちの肌を抱きしめて眠ったのだ。夢の中で。

 では、今目の前にいる美しい人は……?

「現実……?」

 欲を言えばもっと戯れたかったなどと思ってはいたが、あの行為自体が現実だとは思っていなかった。
 すやすやと眠る幸多の痴態も、ヒューをすがるように見る焦げ茶の瞳も、はっきりと覚えている。

 ヒューは幸多の頬を無意識になでた。

(ここにいる)

 これが夢ではないと気づいたのは、何もかもが終わってからだった。
 やってしまったことは謝るしかないが、ヒューにもいまいち状況が把握できていない。

 とりあえず、昨日の依頼達成となる品物を提出し、報告を今日中にしなければならない。それからしばらくは休みを取って諸々の説明と話し合いをしよう。
 そう決めて幸多に毛布をかけ直すと、出かける準備に取りかかる。できれば殴られたくはないが、心の準備もしておこう。

 顔を見られないためにローブについているフードをかぶり、読むかはわからないが書き置きをしてヒューは家を出て行った。
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