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番外編
我が子とスライム ※
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ヒューとの子は二人、長男が現在十七歳で長女が十一歳。そして次に帰ってきたのが始との子だった。五歳になるその男の子は、何やら生き物を拾ってきたらしい。
上の子二人はデンドルムとお出かけ中のため、ヒューと始と幸多で会っていたのだが……男の子は「こうちゃん、だっこ!」と幸多に抱っこされ首をかしげて問いかける。
「こうちゃん、よろこぶ?」
男の子からヒューに渡された薄紫のでろっとした生き物はスライムだ。両手で持てるほどの大きさをしている。それを指さして、ニコニコしながら男の子は足をぶらぶらさせていた。
なんて物を拾ってきたのだこの子は。
「なんでかな?」
「だって、きもちいいってかいてあるよ?」
「ん? どういうこと?」
「あのねー、このこからセンがでてて、そこに、もじがかいてある!」
それを聞いたヒューは、鞄から黄色いゼリーのような物を取り出した。
「これは?」
「うーん……しびれるんだって!」
「……」
男の子はヒューの手の上をじっと見たかと思うと、元気よく言った。ヒューは無言になり、始は「何が見えているんだ?」と顎に手を置いて呟く。
ふんふんと鼻歌を歌い始めた男の子は、この話に飽きたのか周りをキョロキョロと見始めた。
悩んでいた始は「……あ」と何かを思いついたようだ。
「もしかして、俺の能力を一部使えるのか? ゲーム画面を見るように、文字が目の前に現れている……?」
そう言った始に、ヒューは納得したとうなずいた。
幸多はヒューが机に置いたスライムを眺め、男の子の頭を優しくなでながら言う。
「ヒュー、このスライムどうしよう?」
「……動きも速くないし、庭の小さな噴水にでも放り込んでおけば大丈夫だと思う」
森へ……と言いかけたが男の子の顔が悲しそうに歪むのを見て、少し悩んだヒューは庭の方へとスライムを連れていった。
「幸多、いつか使おうな」
「言うと思った! 使わないからね!」
楽しそうに笑う始に、真っ赤になった幸多が叫んだ。
紫色だったから、てっきり毒なんだと思うじゃないか。人間も使っていたからって、エロいスライムなんて使いません! と目をつり上げる幸多だった。
変な物を持ってきたことに驚いて男の子に名前を伝えていなかったが、ヒューが帰ってきたところで名前を教えたら目をキラキラさせて何度も呟いていた。
◇ ◇ ◇
スライムがペット(?)になって一ヶ月。
ある日、幸多は体に違和感を覚えてベッドから起き上がる。
「う、ん?」
もぞもぞ。尻に違和感が。今、身につけているのは上に羽織っているシャツ一枚。昨日はデンドルムと過ごしていたので幸多が眠った後に着せたのだろう。
それにしても……何か入っている。確認するためベッドから降りて歩き出そうとしたけれど、穴にぴったりくっついた物が動き出したことで足から力が抜けて膝を突く。
手で尻を触ってひっついている物を引っ張ってみると、薄紫が見えた。なんとなくそんな気はしていたよ……と幸多は肩を落とす。
そのまま引っ張って取り出そうとするが、つるっと手から離れ穴へ戻ってしまった。
「うぅ、動かないで……っ……あ、ああっ……」
小刻みに震えだしたスライムは陰茎にも絡みつく。全体を刺激されて幸多のモノは反応し始めていた。薄く伸びたものが優しく睾丸をくるみこむ。
「ヒュー、助けて、っあう、あ、そこ、……だめだって……っ」
感じるところばかり触れられ、体が揺れる。スライムを剥がそうとするが、うまくつかめない。
幸多が悶えていると、遠くから走る音が聞こえ扉が大きな音を立てて開いた。
「幸多!」
「ど、どうしようっ……ヒュー、……あっ……」
幸多がモタモタしていると、ヒューが駆け寄りスライムをむんずとつかみ一気に引き抜いた。
でこぼこと形を変えていたため中を刺激しながら出て行く。同時に幸多のモノもズリズリとなでながら離れていった。
「あぁっ……!」
背中を反らし、突き抜ける快感にじっと耐える。先端からはびゅっと精が飛び出し、床へと飛び散った。
いつもと違う疲労感が残り放心状態になる。朝からなぜこんな目に遭わなければいけないのかと、幸多は涙目になった。立ち上がる気力もなくうつむく。
スライムはぷるぷる震えヒューの手から逃れて、精液を吸収するために飛び散った液に近づいた。きれいにし終えたスライムは、気が済んだのか幸多に絡むことなく部屋から出て行く。
しばらく無言で立ち尽くしていたヒューは幸多を抱き上げベッドへ戻すと、庭の噴水へと向かった。
「……捨てるか」
そう呟き早足で廊下を突っ切る。外は良い天気だけれど、ヒューの心は荒れていた。
噴水の前に立ったヒューは水の中に沈んでいるスライムを逃がさぬようつかみ、魔法を使い遠くの森へと放り投げる。二度と帰ってくるなとにらみ、幸多の元へと戻った。
しかし、場所を覚えてしまったのかスライムはいつの間にか噴水にいた。何度捨てても戻ってくる。
幸い、頻繁に侵入してくることはないが幸多が襲われるのは避けたい。仕方がない、誰か雇おうかとヒューは考えた。淫魔ならば依頼すれば受けてくれるだろうか……。七日に一回、食事を与えておけば大丈夫なはずだ。
(雇うまでに時間がかからなければ良いけれど……)
念のため他の解決方法はないかとうなりながら歩くヒューを、子ども達は不思議そうに眺めるのだった。
上の子二人はデンドルムとお出かけ中のため、ヒューと始と幸多で会っていたのだが……男の子は「こうちゃん、だっこ!」と幸多に抱っこされ首をかしげて問いかける。
「こうちゃん、よろこぶ?」
男の子からヒューに渡された薄紫のでろっとした生き物はスライムだ。両手で持てるほどの大きさをしている。それを指さして、ニコニコしながら男の子は足をぶらぶらさせていた。
なんて物を拾ってきたのだこの子は。
「なんでかな?」
「だって、きもちいいってかいてあるよ?」
「ん? どういうこと?」
「あのねー、このこからセンがでてて、そこに、もじがかいてある!」
それを聞いたヒューは、鞄から黄色いゼリーのような物を取り出した。
「これは?」
「うーん……しびれるんだって!」
「……」
男の子はヒューの手の上をじっと見たかと思うと、元気よく言った。ヒューは無言になり、始は「何が見えているんだ?」と顎に手を置いて呟く。
ふんふんと鼻歌を歌い始めた男の子は、この話に飽きたのか周りをキョロキョロと見始めた。
悩んでいた始は「……あ」と何かを思いついたようだ。
「もしかして、俺の能力を一部使えるのか? ゲーム画面を見るように、文字が目の前に現れている……?」
そう言った始に、ヒューは納得したとうなずいた。
幸多はヒューが机に置いたスライムを眺め、男の子の頭を優しくなでながら言う。
「ヒュー、このスライムどうしよう?」
「……動きも速くないし、庭の小さな噴水にでも放り込んでおけば大丈夫だと思う」
森へ……と言いかけたが男の子の顔が悲しそうに歪むのを見て、少し悩んだヒューは庭の方へとスライムを連れていった。
「幸多、いつか使おうな」
「言うと思った! 使わないからね!」
楽しそうに笑う始に、真っ赤になった幸多が叫んだ。
紫色だったから、てっきり毒なんだと思うじゃないか。人間も使っていたからって、エロいスライムなんて使いません! と目をつり上げる幸多だった。
変な物を持ってきたことに驚いて男の子に名前を伝えていなかったが、ヒューが帰ってきたところで名前を教えたら目をキラキラさせて何度も呟いていた。
◇ ◇ ◇
スライムがペット(?)になって一ヶ月。
ある日、幸多は体に違和感を覚えてベッドから起き上がる。
「う、ん?」
もぞもぞ。尻に違和感が。今、身につけているのは上に羽織っているシャツ一枚。昨日はデンドルムと過ごしていたので幸多が眠った後に着せたのだろう。
それにしても……何か入っている。確認するためベッドから降りて歩き出そうとしたけれど、穴にぴったりくっついた物が動き出したことで足から力が抜けて膝を突く。
手で尻を触ってひっついている物を引っ張ってみると、薄紫が見えた。なんとなくそんな気はしていたよ……と幸多は肩を落とす。
そのまま引っ張って取り出そうとするが、つるっと手から離れ穴へ戻ってしまった。
「うぅ、動かないで……っ……あ、ああっ……」
小刻みに震えだしたスライムは陰茎にも絡みつく。全体を刺激されて幸多のモノは反応し始めていた。薄く伸びたものが優しく睾丸をくるみこむ。
「ヒュー、助けて、っあう、あ、そこ、……だめだって……っ」
感じるところばかり触れられ、体が揺れる。スライムを剥がそうとするが、うまくつかめない。
幸多が悶えていると、遠くから走る音が聞こえ扉が大きな音を立てて開いた。
「幸多!」
「ど、どうしようっ……ヒュー、……あっ……」
幸多がモタモタしていると、ヒューが駆け寄りスライムをむんずとつかみ一気に引き抜いた。
でこぼこと形を変えていたため中を刺激しながら出て行く。同時に幸多のモノもズリズリとなでながら離れていった。
「あぁっ……!」
背中を反らし、突き抜ける快感にじっと耐える。先端からはびゅっと精が飛び出し、床へと飛び散った。
いつもと違う疲労感が残り放心状態になる。朝からなぜこんな目に遭わなければいけないのかと、幸多は涙目になった。立ち上がる気力もなくうつむく。
スライムはぷるぷる震えヒューの手から逃れて、精液を吸収するために飛び散った液に近づいた。きれいにし終えたスライムは、気が済んだのか幸多に絡むことなく部屋から出て行く。
しばらく無言で立ち尽くしていたヒューは幸多を抱き上げベッドへ戻すと、庭の噴水へと向かった。
「……捨てるか」
そう呟き早足で廊下を突っ切る。外は良い天気だけれど、ヒューの心は荒れていた。
噴水の前に立ったヒューは水の中に沈んでいるスライムを逃がさぬようつかみ、魔法を使い遠くの森へと放り投げる。二度と帰ってくるなとにらみ、幸多の元へと戻った。
しかし、場所を覚えてしまったのかスライムはいつの間にか噴水にいた。何度捨てても戻ってくる。
幸い、頻繁に侵入してくることはないが幸多が襲われるのは避けたい。仕方がない、誰か雇おうかとヒューは考えた。淫魔ならば依頼すれば受けてくれるだろうか……。七日に一回、食事を与えておけば大丈夫なはずだ。
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