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第一章
7 挨拶
しおりを挟む冒険者ギルドは、ダーヴァの街のほぼ中心くらいに位置していた。
石造りの三階立てで、かなり大きめのしっかりした建物だ。
二回の窓から、熊をあしらったものはリオメリラ王子を表す紋章の旗と、鹿をあしらったものが公爵家の紋章の旗が飾れている。
重いドア木のドアを開けて中に入ると、目の前にいくつものテーブルと椅子が置いてある広間があった。知らなかったら、どこかの酒場かと勘違いしそうな光景だ。
テーブルに座っている冒険者は、ごく僅かで多くの冒険者達は右手の壁近くにいる。
右手の壁は、ほぼ全面が掲示板になっており、そこに張られた依頼の書かれているであろう紙が多く貼り付けてある。
多くの冒険者達が、熱心にその掲示板をみているのだった。
その冒険者達を横目に、ディケーネと勇一は、奥にあるカウンターに向かう。
勇一の元いた世界のゲームや物語の中には『冒険者ギルドの受付嬢はかならず胸が大きい』と言う法則があった。
異世界の受付嬢は、その法則にもとづいて、やっぱり胸の大きい女性だった。
その豊満な胸の谷間に、思わず視線が釘付けになってしまいそうになる。
そんな勇一の思いを知ってか知らずか、受付嬢は、非常に事務的な冷たい表情で挨拶してきた。
「おはようございます。本日はどのような御用でしょうか?」
「まずは、魔物の戦利品の買取だ。その後に、こちらのユーイチが冒険者として登録を行いたい」
そう答えてから、ディケーネはバッグから何本もの牙やら角やら、魔物の体の一部らしき物を取り出した。
その中には昨日、勇一の目の前で瞬殺したゴブリンの牙もまじっていた。
「まずは鑑定させていただきます」
受付嬢は牙の上に手を差し伸べ、なにやら小さな声で呟く。
すると、その手が、僅かに光りだす。
「グリーン蝙蝠、六匹分。ゴブリン、二匹分。グリムダリル、四匹分。ワイルドスネーク、一匹分。
以上で銀貨四枚と銅貨八枚になります。宜しいでしょうか」
魔法だ。
魔法を使って、牙が何の魔物の物なのか鑑定している。
すっごくすっごく地味な魔法であるが、それでも勇一にとっては初めてみる魔法だ。
勇一は、興味深々で、そのやり取りを見つめる。
「それで、問題ない。買い取ってくれ」
「はい、かしこまりました。こちらが、報酬の銀貨六枚と銅貨八枚です」
興味深々に見つめる勇一をよそに、受付嬢とディケーネは淡々と事務的に処理していく。
たぶん、こんなやり取りは日常茶飯事、所謂、ちゃめしごとなのだろう。
必要な会話だけが、必要な分だけ取り交わされて終わりとなる。
「それと、そちらの方が、冒険者ギルドに登録なさるのですね」
「ふっ ふぁい。そうです」
やり取りの終わった受付嬢に急に話を振られた勇一は、若干かみ気味に答える。
「それでは、こちらの登録用紙に必要事項を記入いただきます。文字の読み書きはお出来になりますか?」
勇一はネックレスの魔法のお蔭で会話は出来るものの、もちろんこの異世界の文字を読み書きすることは出来ない。
「で、できません」
「それでは、口頭で質問させて頂きますのでご回答ください」
文字の読み書きができないのは、さほど珍しいことでは無いらしい。当たり前のように対応してくれる。
名前、種族、年齢、魔法の使用できるか、鍛冶師ギルドなどの他のギルドに登録しているかなど、十種類ほどの質問をうけたので、それに答えていく。
質問に答え終わると、服の袖をめくって右手を出せといわれた。
言われるままに、服の袖をめくり右手を差し出すと、手首をチェックされる。
「これって何をやってるんだ?」
ディケーネにこっそりと聞いてみる。
「知らなかったのか!?! 犯罪者としてつかまると、右手首に魔法の印を刻まれる。その印がないか確認しているんだ」
ディケーネに本気で驚かれた。どうやらこの異世界では常識中の常識らしい。
「手首に印が無いのが確認できました。問題無さそうですので、冒険者ギルドに登録させていただきます。
こちらの札が、ギルドへの所属と"ランク"を証明します」
そう言って、一枚の札を差し出した来た。木製で、ちょうどクレジットカードくらいのサイズだ。
その札に受付嬢が手をかざし、また呪文を唱えると、表面に、なにやら文字が浮かび上がってきた。
だが勇一には、何が書いてあるか読めない。
聞いてみると、先ほど聞き取りされた名前などの情報が、魔法でかきこまれているらしい。
札の隅には小さな穴が開いていて、首にかけられる様にチェーンが通してある。
「死体の身元判明に使ったりもしますので、冒険中は常に首にかけて置いてください」
かなり物騒な事を言われた。
でも、確かに重要なことなので、素直に首にかけておく。
「それでは、さらに、いくつか最初に説明をさせていただきます。」
受付嬢が、慇懃無礼に淡々と説明をしてくれる。
基本的に冒険者は、仕事の依頼を受け、それを成功することで報酬と"ギルド評価点”と言うものを得ることができるらしい。
ギルド評価点を貯めることにより"ランク"が上がるとの事だ。
また依頼とは別に、もともと魔物たちにはある程度の懸賞金が掛かっている。
それぞれの魔物には、その魔物を倒したことを証明する戦利品(牙とか爪とか角など)が設定されているので、それをギルドに持ってくれば、先ほどのディケーネのように懸賞金がもらえるといった仕組みだ。
こちらでも、ある程度の"ギルド評価点"が得られる。
ギルド評価点を貯めることによって上がっていく冒険者の"ランク"には九の段階があり、それぞれを札の種類で分類されているらしい。
首から下がる札を見れば、そいつのギルド内での"ランク"が一目で解るという事だ。
まず最初のランク
【木の札】
すべての冒険者がここからはじめる。これは見習い、仮免許みたいな扱いのものらしい。
それから順に
【銅の札】
【銀の札】
【金の札】
と、上がっていく。
ちなみに、ここまでの四段階までが、いわゆる一般的な冒険者扱いだ。
そこから上の四段階は、金の札の右隅にそれぞれの"ランク"を表す宝石がつく。
その宝石の種類によって、"ランク"が分けられている。
【紫の宝石付札】
【青い宝石付札】
【赤い宝石付札】
【金剛石付札】
この四段階は『宝石付き』と呼ばれ、一流の冒険者として扱われ、皆から尊敬を集めるそうだ。
そして、その更に上の特別な札がある。
【ミスリルの札】
このランクまで到達できるのは、本当に僅かで現状王国内では、4つのパーティーしかミスリルの札をつける事を許可されていないらしい。
まさに全冒険者達の憧れなのだ。
ちなみに、改めてディケーネの首元をみてみると、 金の札を首から提げていた。
その後も、規則やら禁止事項やらの説明が延々と続く。
説明が長すぎて、勇一は、かなりゲンナリしてきた。
長い。まじで長すぎる。
なんか、スマホを買った時の注意事項の説明とそっくりだ。
「説明は以上です。最後にお一つ確認をさせて頂いて、終わりになります」
やっと終わりか!
受付嬢のその言葉を聞いた時は、勇一は救われたような気分だった。
あとは、最後の確認だけって言ってたが、なんだろう。
「最後の確認は、パーティー登録に関してになります。
御二人で新しくパーティーを結成して、登録を行いますか?」
「不要。二人で活動するのは今日だけだ」
ディケーネに、即座に否定される。瞬殺だ。
いや、確かにそうなんだけどさ。
そんなに、完全無欠に瞬殺で否定しなくても、いい気がするんだが……
ちょっとだけ、悲しい気分になる。
受付けで貰った 木の札を、首にかけてみる。
これで俺も冒険者か。
これからレベル上げていって ――――そして
「冒険王に、俺はなる!」
そんな唐突に思いついて言ってみただけの勇一のネタは完全に無視して、ディケーネはさっさと依頼がはりつけてある掲示板へと向かう。
大きな掲示版の上には、金、銀、銅、木のプレートが間隔をあけて張ってある。
その下にある依頼の紙がそれぞれのランクの依頼と言うわけだ。
紫の宝石付札以上の"宝石付き"パーティーへの依頼はギルドが直接管理しているそうだ。
掲示板には、かなりの数の依頼が張られているが、周りにいる冒険者達が次々と剥がして取り、受付けへともっていってしまう。
けっこうな速さで、依頼の紙は、みるみる減っていく。
勇一などは、それを見ていると、『良い依頼が無くなってしまうんじゃないか』と少し焦ってしますのだが、ディケーネはまったく動じない。
ゆっくりと、掲示板を見て回る。
「これが良さそうだな」
ディケーネが一枚の依頼の紙を掲示板から剥がした。
覗いてみるが、勇一は字が読めないのでまったく内容がわからない。
ちなみに文字が読めない人は、これはと思う紙を受付けにもっていって、銅貨一枚払うと説明を受けることが出来るとの事だ。
何でも金が掛かるところが、この異世界らしい。
「依頼の内容を説明するとだな……」
横から覗き込む勇一に気付いたディケーネが依頼内容を説明しようとしてくれる。
その途中に、勇一は後ろか見知らぬ男に、いきなり強引に肩を組まれた。
「いよぉぉおお、新人くぅぅん」
顔のすぐよこで、髪型をモヒカンにした、いかにも下っ端悪役っぽい男がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべている。
体を離そうとしても、肩に組んだ手に力をいれて離れようとしない。
気がつくと、その男だけでなく、数人に男が、周りを取り囲んでいた。
全員、冒険者らしく、首には 銅の札や銀の札やらを、ぶら提げている。
「おいおぅうい、ディケーネさんよぅ。忘れてないかぁ? こぉの新人くぅぅんの教育でさぁ、大切なことを、なぁあにか忘れちゃってないかぁああ?」
「なんのことだ?」
「とぼけても、だあぁぁめぇだぜぇえ。挨拶だよぅ、あ・い・さ・つぅう。
新人なら、このギルドで二組しかいないの現役"宝石付き"パーティーのひとつ『水と炎の旅団』。
そのリーダー、グルキュフ様に挨拶するのが常識だろうがぁ じょ・う・し・き」
「ふん。あんなロクデナシに挨拶などいらん」
ディケーネーはまったく取り合わない。
その態度に、モヒカンの男の顔が引きつらせながらディケーネを睨みつける。
一触即発の危険な雰囲気が漂ってくる。
「ロクデナシとは、ずいぶん酷い言い方じゃないか、ディケーネくん」
二人を取り囲む人垣から少し離れた所にあるテーブルから、その声は聞こえた。
テーブルには六人の男女が座っている。
半分の三人が青い鎧を着ていて、残りの三人が赤いローブを着ている。
物凄いハンサムなのだがやや細身で頼り無さそうな雰囲気の男
波打つ金髪と、色んな意味で迫力満点の肉体を持つ女性
剃りあげた頭に刺青をいれたやたらいかつい感じの男
この三人が青い鎧を着ている。
背は低いのに、ちょっと丸っこい顔と体をした男
顔には白い仮面をつけ頭からスッポリとフードを被った性別すら不明の者
まったく同じ格好で、顔には黒い仮面をつけて性別すら不明の者
こちらの三人は体全体をつつむ赤いロープを着ている。
そして六人とも首からは、一流の冒険者の証である紫の宝石付札を 下げている。
彼ら六人が、さっき会話に出てきた『水と炎の旅団』だろう。
「新人君が怖がっているじゃないか。手を放してあげてくれ。回りの皆さんも離れてくれないか」
勇一に無理矢理肩を組んでいたモヒカンの男がしぶしぶといった感じで離れる。
青い鎧を着た金髪碧眼で、やや細身で頼り無さそうな雰囲気の男が、デーブルから立ち上がる。
ゆっくりとした足取りで、こちらに近づいてくる。
最初はやや頼り無さそうに見えた細身の男だが、実際にちかづいてみると体には十分な筋肉がついている。
細身にみえたのは、背が高い為だというのがわかった。
勇一の前に立つと、グルキュフの方が頭一つ以上、背が高い。
ハンサムな顔に、笑顔を浮けべて、勇一を見下ろしている。
「新人君、驚かして大変すまない。私が『水と炎の旅団』リーダー、グルキュフ・ヨーグ・ラーティンだ。
この街の冒険ギルドの中では、なんとなく"まとめ役"の様な立場にいるんでね。
何か困った事とかあったら、言ってくれれば相談にのるよ」
勇一も名乗ろうとしたら、それより先に目の前にグルキュフが右手を差し出してきた。握手を求めているようだ。
この異世界でも握手ってあるのか。握手を断るのはさすがに失礼だよな。
名乗るタイミングを逸っしてしまい、そんな事を思いながら、勇一も手を差し出す。
その手を握ったその瞬間、ぐいっと物凄い力で引かれる。
ふれそうな位に体がちかづけて、回りに聞こえないようにグルキュフは呟いた。
「おいゴミ屑。彼女に近づくなよ」
すぐに手を放し、体を離す。
「じゃあ、新人君。がんばってください。君に"アルドニュス"の神のご加護があらんことを」
グルキュフはニコニコと笑顔をたやさずに手を振りながら、テーブルに戻っていった。
すぐさまテーブルにいる他のメンバー達と話し込む。
「けっきょく、奴は森の北にいるんだな」「そうことになるわね」「うむ」「絶好のタイミングになりましたな」
「逃がさない。絶対に。準備して。しっかりと。そして。殺す」「殺す」
まるで、最初から勇一など、存在していなかったのような扱いだ。
周りを取り囲んでいた男達は、どうしたものかと立ちすくんでいた。
でも、もう、まったくグルキュフ達がこちらに興味を示さないと解ると、やがて所在無さげにバラバラと解散していった。
去り際にモヒカンの男は、柄の悪い目つきで睨み付けならディケーネに向かって、両手のひとさし指で指差してきた。
ディケーネも、負けずに同じように、両手のひとさし指で、相手を指差しかえしている。
勇一の予想だが、その行為は、元の世界で言うところの『中指を立てる行為』なのだろう。
ディケーネも負けずにやり返していたのが、あれだけど。
それにしても、こんな新人いじめするような下衆な輩はどこにでもいるんだな。
元世界の高校の部活動での出来事が、チラリと頭をよぎる。
まあ、気にしていたら、きりがないか。
「おい、ユーイチ、あんなロクデナシ共と同じ空気を吸うだけで、嫌な気分だ。
さっさと依頼を決めて出かけよう。依頼は、この『ホーンウィーズルの退治』これでいいな?」
勇一が、了解する前に、もうディケーネは歩き出して受付けで依頼を受託してしまう。
あわてて勇一はその後をおった。
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