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第3章:第5節
発症後に出てくる夢
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『ーーーーー』
(私は今、夢を見ている。)
『ーーーーーー』
(その夢は、あの症状を発症してから見るようになった。私が寝る時に必ず出てくるのだ。それも同じ夢を毎晩ずっと…………)
『ーーーーーーー』
(症状で息苦しく寝ている中、声が聞こえくる。辺りは真っ暗で見えないけど男の子の声が……)
『ーーーーーーーん』
(だけど何故だろう。初めて聞く筈なのに、その男の子の声に私は…………)
『ーーーーーーちゃん!』
※※※※※※※※※※
「ん……………」
皆が既に寝静まっていた頃、私は目を覚ました。今何時かと思い、枕元に置いてあったスマホを手に取り画面にタッチすると、時刻は深夜3時に表示されていた。
「変な時間に起きちゃったな…………」
私はまたかと頭を抱え、独り言をボソッと呟きそして重い溜息をついた。
(症状のおかげで目が冴えちゃったから二度寝出来ないし、しても今日は学校あるから遅刻しそう…………って自分、遅刻した事無かったんだった。)
目を覚ました私は体を起こし、ルームウェア姿のままで上着を羽織ってガチャリと部屋のドアを開ける。
(…………取り敢えず、屋上行こうかな。)
隣の部屋で熟睡しているであろうセレスに気付かれないように気配を殺して、忍び足で玄関まで歩み寄る。
玄関のドアを開けて、誰もいない事を確認した私は玄関のドアをそっと閉めて、屋上へと向かう。
「………………」
屋上のドアを開けて、フェンスまで歩み寄った私は体を前屈みにしてフェンスに寄りかかり、暫く夜風を当たりながら浸っているとふと、背後から気配を察知した私は不機嫌顔を露わにする。
(屋上でヴァンパイアの気配察知とか、これで何回目だよ。というか今更だけど、屋上でヴァンパイア鉢合わせする確率高くない?)
学校内ならばまだしも何故学生寮の屋上なのと不満に思い募りながら、私は何気に後ろを振り返る。
「………………?」
が背後には誰の姿もなく私は訝しげな顔を露わにする。
(確かにヴァンパイアの気配は察知した筈なのに……)
私は辺りを見渡すがやはり誰の姿もなく、それどころかヴァンパイアの気配すら今は感じ取れない。
(どうやら私は相当、疲れているのかも)
私は頭を抱えて、体の向きを変えてフェンスに寄りかかる。
(…………あの夢を見すぎて、ついに感覚まで麻痺してきたか)
あの症状を発症してから私はここの所ずっと、同じ夢を見るようになっていた。それも男の子の声を聞きながら…………
(夢の中で聞こえてくる男の子の声、あれは誰なんだ?)
私は頭を抱えたまま、夢の中に聞こえてくる男の子について疑問を抱き始める。当然のことながらその男の子の声に聞き覚えはない。筈なのだが…………
(その男の子の声に聞いて、何故か分からないけど………懐かしい感じがした)
暫くして私はフェンスに寄りかかった体を起こして、屋上のドアまで歩み寄り、ドアを開けて部屋へと戻って行った。
ーーこの時私は背後にいた気配の探りを研ぎ澄ますべきだった。何気になんの躊躇なく振り返ったその行動が、間違いであることに気付かず。
空中で彼女が屋上を後にしたことを確認したその人物は屋上に降り立ち、先程彼女が入って行ったドアをジッと見つめてこう呟いた。
「…………やはり、僕の勘は間違っていなかったようです。」
(私は今、夢を見ている。)
『ーーーーーー』
(その夢は、あの症状を発症してから見るようになった。私が寝る時に必ず出てくるのだ。それも同じ夢を毎晩ずっと…………)
『ーーーーーーー』
(症状で息苦しく寝ている中、声が聞こえくる。辺りは真っ暗で見えないけど男の子の声が……)
『ーーーーーーーん』
(だけど何故だろう。初めて聞く筈なのに、その男の子の声に私は…………)
『ーーーーーーちゃん!』
※※※※※※※※※※
「ん……………」
皆が既に寝静まっていた頃、私は目を覚ました。今何時かと思い、枕元に置いてあったスマホを手に取り画面にタッチすると、時刻は深夜3時に表示されていた。
「変な時間に起きちゃったな…………」
私はまたかと頭を抱え、独り言をボソッと呟きそして重い溜息をついた。
(症状のおかげで目が冴えちゃったから二度寝出来ないし、しても今日は学校あるから遅刻しそう…………って自分、遅刻した事無かったんだった。)
目を覚ました私は体を起こし、ルームウェア姿のままで上着を羽織ってガチャリと部屋のドアを開ける。
(…………取り敢えず、屋上行こうかな。)
隣の部屋で熟睡しているであろうセレスに気付かれないように気配を殺して、忍び足で玄関まで歩み寄る。
玄関のドアを開けて、誰もいない事を確認した私は玄関のドアをそっと閉めて、屋上へと向かう。
「………………」
屋上のドアを開けて、フェンスまで歩み寄った私は体を前屈みにしてフェンスに寄りかかり、暫く夜風を当たりながら浸っているとふと、背後から気配を察知した私は不機嫌顔を露わにする。
(屋上でヴァンパイアの気配察知とか、これで何回目だよ。というか今更だけど、屋上でヴァンパイア鉢合わせする確率高くない?)
学校内ならばまだしも何故学生寮の屋上なのと不満に思い募りながら、私は何気に後ろを振り返る。
「………………?」
が背後には誰の姿もなく私は訝しげな顔を露わにする。
(確かにヴァンパイアの気配は察知した筈なのに……)
私は辺りを見渡すがやはり誰の姿もなく、それどころかヴァンパイアの気配すら今は感じ取れない。
(どうやら私は相当、疲れているのかも)
私は頭を抱えて、体の向きを変えてフェンスに寄りかかる。
(…………あの夢を見すぎて、ついに感覚まで麻痺してきたか)
あの症状を発症してから私はここの所ずっと、同じ夢を見るようになっていた。それも男の子の声を聞きながら…………
(夢の中で聞こえてくる男の子の声、あれは誰なんだ?)
私は頭を抱えたまま、夢の中に聞こえてくる男の子について疑問を抱き始める。当然のことながらその男の子の声に聞き覚えはない。筈なのだが…………
(その男の子の声に聞いて、何故か分からないけど………懐かしい感じがした)
暫くして私はフェンスに寄りかかった体を起こして、屋上のドアまで歩み寄り、ドアを開けて部屋へと戻って行った。
ーーこの時私は背後にいた気配の探りを研ぎ澄ますべきだった。何気になんの躊躇なく振り返ったその行動が、間違いであることに気付かず。
空中で彼女が屋上を後にしたことを確認したその人物は屋上に降り立ち、先程彼女が入って行ったドアをジッと見つめてこう呟いた。
「…………やはり、僕の勘は間違っていなかったようです。」
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