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第8話 嘘つきたちのお茶会
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重厚感のある黒いドアの前に立っていた衛兵は、スウミを見て室内に小さく声を掛けた。するとすぐにドアが開いて、男の子が出てきた。背丈はスウミの肩くらいだろうか。どことなく第二王子に似た顔立ちをした可愛らしい少年だった。茶色い髪は明るく、金に近い色合いだ。
「スウミ様ですね。お待ちしておりました」
男の子は青みがかった瞳を細めてにっこり笑うと、スウミを室内へと招き入れた。
入った部屋は想像していたよりかなり狭かった。王子の姿はない。質は良いが小さな机と椅子、本棚やチェストなどが壁に沿うように配置され、それらの上に置かれた食器やふきんから妙な生活感が漂っていた。スウミがきょろきょろしていると、男の子がくすりと笑った。
「この粗末な小部屋は、王子付きの従者の部屋、つまり僕の部屋です。申しおくれました、僕はリオンといいます。どうぞリオン君とお呼びください。で、エルド王子の豪華で立派なお部屋は、そっちの扉の先ですよ」
指さされた先を見ると、確かにもう一つドアがあった。
「王子の部屋の出入り口はここだけ。つまり僕の部屋を通らなければ、エルド王子に謁見できない仕組みです。だから態度には気をつけてくださいね。僕に嫌われちゃったら王子の部屋には入れなくなりますからね?」
「は、はあ」
「そうだ、僕が好きなものを先にお教えしておきますね。僕はサーモンが好きです。あと飴がけのナッツが好きですね。野菜は嫌いですけどトマトは食べてもいいかな。あと……」
もしやこれは賄賂を求められているのだろうか。
「リオン、聞こえてるぞ。そういう冗談はやめろ」
扉の向こうから、聞き覚えのある硬質だがクリアな声がした。
「冗談じゃなくて本気で言ってるんだけどなあ」
口を尖らせたリオンは、しぶしぶといった感じでドアを開けた。そこには、こちらを睨んで仁王立ちしているエルド王子の姿があった。初めて会ったときは燕尾服を着ていたが、きょうは飾り気のないシャツとズボンという出で立ちだ。質の良い生地を使っているのが一目でわかる。
「よく来た」
睨まれてそう言われても、歓迎されているようには感じられない。
手招きされたのでスウミがおそるおそる部屋に入ると、うしろでドアの閉まる音がした。リオンは同席しないようだ。
王子の部屋は、スウミの父親の部屋よりずっと広く、奥に続き部屋が幾つもあるようだ。ここはおそらく執務室なのだろう、腕の良い職人による作品だと一目でわかるようなテーブルの上に、インクやペンがきちんと並べられていた。
「リオンの言うことは真に受けるな……いや、そうじゃないな、リオンは役立つアドバイスもくれるだろうから、今後は聞くべきところは聞き、冗談だけ受け流せ」
「そのように努めます」
今後もリオンと会う機会があるということかと内心げんなりしつつ、一応貴族らしく返事をした。
「では早速だが、ついてきてもらおうか」
王子は部屋を出ていってしまった。スウミとしては先日命を助けていただいたお礼とか時候の挨拶とかを頭の中に用意していたのだけれど、言う暇もなかった。
「スウミ様、何をぼやっとしているのですか。とっとと王子を追いかけてください」
開いた扉から顔を出したリオンから叱責されて、スウミは慌てて後を追った。
王子の後を追って階段を上ったりおりたり、屋上の庭園を抜けたり、かと思えば地下道を通ったりした。王城はまるで迷路だ。なぜこんなややこしい造りなのだろう。スウミがそんなことを考えていたら、王子はとある部屋の前で足をとめた。スズランの見事な造花で作られたゴージャスなリースが掛けられているところを見ると、おそらく女性の部屋だろう。
「スウミ・デルファトル」
「はい」
「これから我々はお茶会に参加する」
「はい?」
「俺が合図を送ったら、なんでもいいから理由をつけて帰りたいと言え」
「は、はい?」
戸惑うスウミに構わず、王子は扉をノックした。すぐに返事があり、王子がドアを開けると、中には着飾った貴婦人たちがお茶とお菓子を囲んで座っていた。
「まあ、エルド王子! 本当に来てくださるなんて感激ですわ!」
赤いドレスに身を包んだ40代ぐらいの女性が、胸元に両手を当てて大げさなぐらい体を左右に振りながら近づいてきた。
「ヴァアル夫人、今日もお招きいただきありがとうございます。そして半年も参加できなかった非礼をお許しください」
別の婦人もやってきて、王子に微笑みかけた。
「10カ月ですわ。エルド王子をお茶会にお誘いしても、ちっとも来てくださらないから、私たち嫌われてしまったのかと心配していたんですのよ」
「皆様方を嫌うなど、そんなはずがありません」
王子は信じられないぐらいにこやかに言って、部屋に入ると席に着いた。立っていた婦人たちも席に戻る。
スウミはどうしたらいいのかわからず部屋の入り口で固まっていたら、王子がさりげなく振り返って冷たい目でにらみ、隣の椅子を指さした。ここに座れということのようだ。指示された席に大人しく座った。
「お茶会にも出られないくらい、お体が悪かったのでしょうか」
「まさか。健康そのものですよ」
スウミが席につくと、メイドが目の前にカップを置き、お茶を注いでくれた。スウミは顔を伏せぎみにして、そっとあたりを伺う。派手なご婦人と若い女性が合わせて6人いた。みな貴族か王族だろう。
「ところで、こちらのお嬢様は?」
ほんわかした雰囲気の若い令嬢が王子に尋ねた。スウミはぎくりとし、貴婦人たちは無表情になって言葉を止めた。スウミの存在は無視されていて、王子もあえて紹介しないから、名乗らないで済むかと内心安堵していたのだが、そうはいかないようだ。
「彼女はデルファトル家の令嬢、スウミ・デルファトルですよ」
王子は眉一つ動かさずに涼しい顔で言い放って、カップに口を付けた。
「ま、まあ!」
「あのデルファンの支配者の……何ということかしら」
「私、ああ、どうしましょう、困ったわ」
貴婦人たちの嫌悪と好奇心の入り交じった視線を受けて、スウミはげんなりした。こういうことになるから、なるべく人と交流したくなかったのに。面倒な場に自分を連れてきた王子を恨んだ。
(そもそもエルド王子はなぜ自分を連れてきたんだろう)
こっそりと王子の横顔を盗み見る。悪いことを言ったなんて微塵も思っていなさそうな平然とした顔だった。優雅にお茶を飲み続けていて、癪だけれど絵になる。まっすぐ伸ばした背筋とシャツから伸びる首元は、姿勢の良さも相まって彫像のようだ。それもとびきり腕の良い芸術家の手によるもの。
「無礼を承知でお尋ねしますが、第一王子がどうしてデルファトル家のお嬢様と……? 愛人の子だなんて、側に置くのはあまり好ましくないのではなくて?」
最初に声を掛けてきた赤いドレスのヴァアル夫人がはっきりと非難してきた。スウミのほうには視線もくれない。
「彼女自身が悪いことをしたわけではないですよ」
え、と思わず声が出てしまった。かなり意外で、でもちょっと嬉しかった。そんなことを父以外の人から言われたのははじめてだったのだ。ついまじまじと王子の顔を見つめてしまったら、すごく嫌そうな顔をされてしまった。
「エルド様ならどんな令嬢も喜んでお側に寄るでしょうに、よりによってこの方だなんて」
「俺はスウミ嬢を気に入っているものですから」
ぎょっとして再び王子の顔を凝視してしまった。今度はにっこりと微笑み返されたけれど、どう見ても作り笑いだった。もうわけがわからないので、紅茶でも飲んで落ち着こう。
「王子はこの方と男女の仲ですの?」
「ええ、もちろん。深い仲です」
思わず紅茶を吹き出しそうになり、ぐっとこらえて飲み込んだ。そんな話は聞いていない。
「では将来的にはこの方が王妃様になるのでしょうか?」
「まさか」
エルド王子は軽蔑したような目でスウミを見た。
「ただの遊びですよ。それでも構わないと彼女が言うのでね」
何が何だかわからなくて目を白黒させていたら、王子がふと笑った。今度のは作り笑いじゃなくて本当におかしくて笑った感じだった。
(この王子、もしかして性格が悪い?)
「珍しいこともあるものですね。エルド様はこれまで女遊びなどなさらなかったのに」
「弟を見習うことにしました。皆様が愛してやまない第二王子をね」
夫人と令嬢たちは目に見えてうろたえた。
「まあ、そ、そんな……」
「わ、私たちは第一王子を愛していますのよ、ねえ?」
「そ、そうですわ!」
「それは光栄ですね」
王子と彼女たちは、視線を逸らして笑う。
これが宮廷の駆け引きか。
スウミはうんざりとした気持ちになった。ここでは誰も本音を言っていない。もちろん王子もだ。しかしスウミは文句を言える立場でもないので黙っていた。
(お父様、第一王子派って大変ね。私、もてあそばれていることになってしまったよ)
「スウミ様ですね。お待ちしておりました」
男の子は青みがかった瞳を細めてにっこり笑うと、スウミを室内へと招き入れた。
入った部屋は想像していたよりかなり狭かった。王子の姿はない。質は良いが小さな机と椅子、本棚やチェストなどが壁に沿うように配置され、それらの上に置かれた食器やふきんから妙な生活感が漂っていた。スウミがきょろきょろしていると、男の子がくすりと笑った。
「この粗末な小部屋は、王子付きの従者の部屋、つまり僕の部屋です。申しおくれました、僕はリオンといいます。どうぞリオン君とお呼びください。で、エルド王子の豪華で立派なお部屋は、そっちの扉の先ですよ」
指さされた先を見ると、確かにもう一つドアがあった。
「王子の部屋の出入り口はここだけ。つまり僕の部屋を通らなければ、エルド王子に謁見できない仕組みです。だから態度には気をつけてくださいね。僕に嫌われちゃったら王子の部屋には入れなくなりますからね?」
「は、はあ」
「そうだ、僕が好きなものを先にお教えしておきますね。僕はサーモンが好きです。あと飴がけのナッツが好きですね。野菜は嫌いですけどトマトは食べてもいいかな。あと……」
もしやこれは賄賂を求められているのだろうか。
「リオン、聞こえてるぞ。そういう冗談はやめろ」
扉の向こうから、聞き覚えのある硬質だがクリアな声がした。
「冗談じゃなくて本気で言ってるんだけどなあ」
口を尖らせたリオンは、しぶしぶといった感じでドアを開けた。そこには、こちらを睨んで仁王立ちしているエルド王子の姿があった。初めて会ったときは燕尾服を着ていたが、きょうは飾り気のないシャツとズボンという出で立ちだ。質の良い生地を使っているのが一目でわかる。
「よく来た」
睨まれてそう言われても、歓迎されているようには感じられない。
手招きされたのでスウミがおそるおそる部屋に入ると、うしろでドアの閉まる音がした。リオンは同席しないようだ。
王子の部屋は、スウミの父親の部屋よりずっと広く、奥に続き部屋が幾つもあるようだ。ここはおそらく執務室なのだろう、腕の良い職人による作品だと一目でわかるようなテーブルの上に、インクやペンがきちんと並べられていた。
「リオンの言うことは真に受けるな……いや、そうじゃないな、リオンは役立つアドバイスもくれるだろうから、今後は聞くべきところは聞き、冗談だけ受け流せ」
「そのように努めます」
今後もリオンと会う機会があるということかと内心げんなりしつつ、一応貴族らしく返事をした。
「では早速だが、ついてきてもらおうか」
王子は部屋を出ていってしまった。スウミとしては先日命を助けていただいたお礼とか時候の挨拶とかを頭の中に用意していたのだけれど、言う暇もなかった。
「スウミ様、何をぼやっとしているのですか。とっとと王子を追いかけてください」
開いた扉から顔を出したリオンから叱責されて、スウミは慌てて後を追った。
王子の後を追って階段を上ったりおりたり、屋上の庭園を抜けたり、かと思えば地下道を通ったりした。王城はまるで迷路だ。なぜこんなややこしい造りなのだろう。スウミがそんなことを考えていたら、王子はとある部屋の前で足をとめた。スズランの見事な造花で作られたゴージャスなリースが掛けられているところを見ると、おそらく女性の部屋だろう。
「スウミ・デルファトル」
「はい」
「これから我々はお茶会に参加する」
「はい?」
「俺が合図を送ったら、なんでもいいから理由をつけて帰りたいと言え」
「は、はい?」
戸惑うスウミに構わず、王子は扉をノックした。すぐに返事があり、王子がドアを開けると、中には着飾った貴婦人たちがお茶とお菓子を囲んで座っていた。
「まあ、エルド王子! 本当に来てくださるなんて感激ですわ!」
赤いドレスに身を包んだ40代ぐらいの女性が、胸元に両手を当てて大げさなぐらい体を左右に振りながら近づいてきた。
「ヴァアル夫人、今日もお招きいただきありがとうございます。そして半年も参加できなかった非礼をお許しください」
別の婦人もやってきて、王子に微笑みかけた。
「10カ月ですわ。エルド王子をお茶会にお誘いしても、ちっとも来てくださらないから、私たち嫌われてしまったのかと心配していたんですのよ」
「皆様方を嫌うなど、そんなはずがありません」
王子は信じられないぐらいにこやかに言って、部屋に入ると席に着いた。立っていた婦人たちも席に戻る。
スウミはどうしたらいいのかわからず部屋の入り口で固まっていたら、王子がさりげなく振り返って冷たい目でにらみ、隣の椅子を指さした。ここに座れということのようだ。指示された席に大人しく座った。
「お茶会にも出られないくらい、お体が悪かったのでしょうか」
「まさか。健康そのものですよ」
スウミが席につくと、メイドが目の前にカップを置き、お茶を注いでくれた。スウミは顔を伏せぎみにして、そっとあたりを伺う。派手なご婦人と若い女性が合わせて6人いた。みな貴族か王族だろう。
「ところで、こちらのお嬢様は?」
ほんわかした雰囲気の若い令嬢が王子に尋ねた。スウミはぎくりとし、貴婦人たちは無表情になって言葉を止めた。スウミの存在は無視されていて、王子もあえて紹介しないから、名乗らないで済むかと内心安堵していたのだが、そうはいかないようだ。
「彼女はデルファトル家の令嬢、スウミ・デルファトルですよ」
王子は眉一つ動かさずに涼しい顔で言い放って、カップに口を付けた。
「ま、まあ!」
「あのデルファンの支配者の……何ということかしら」
「私、ああ、どうしましょう、困ったわ」
貴婦人たちの嫌悪と好奇心の入り交じった視線を受けて、スウミはげんなりした。こういうことになるから、なるべく人と交流したくなかったのに。面倒な場に自分を連れてきた王子を恨んだ。
(そもそもエルド王子はなぜ自分を連れてきたんだろう)
こっそりと王子の横顔を盗み見る。悪いことを言ったなんて微塵も思っていなさそうな平然とした顔だった。優雅にお茶を飲み続けていて、癪だけれど絵になる。まっすぐ伸ばした背筋とシャツから伸びる首元は、姿勢の良さも相まって彫像のようだ。それもとびきり腕の良い芸術家の手によるもの。
「無礼を承知でお尋ねしますが、第一王子がどうしてデルファトル家のお嬢様と……? 愛人の子だなんて、側に置くのはあまり好ましくないのではなくて?」
最初に声を掛けてきた赤いドレスのヴァアル夫人がはっきりと非難してきた。スウミのほうには視線もくれない。
「彼女自身が悪いことをしたわけではないですよ」
え、と思わず声が出てしまった。かなり意外で、でもちょっと嬉しかった。そんなことを父以外の人から言われたのははじめてだったのだ。ついまじまじと王子の顔を見つめてしまったら、すごく嫌そうな顔をされてしまった。
「エルド様ならどんな令嬢も喜んでお側に寄るでしょうに、よりによってこの方だなんて」
「俺はスウミ嬢を気に入っているものですから」
ぎょっとして再び王子の顔を凝視してしまった。今度はにっこりと微笑み返されたけれど、どう見ても作り笑いだった。もうわけがわからないので、紅茶でも飲んで落ち着こう。
「王子はこの方と男女の仲ですの?」
「ええ、もちろん。深い仲です」
思わず紅茶を吹き出しそうになり、ぐっとこらえて飲み込んだ。そんな話は聞いていない。
「では将来的にはこの方が王妃様になるのでしょうか?」
「まさか」
エルド王子は軽蔑したような目でスウミを見た。
「ただの遊びですよ。それでも構わないと彼女が言うのでね」
何が何だかわからなくて目を白黒させていたら、王子がふと笑った。今度のは作り笑いじゃなくて本当におかしくて笑った感じだった。
(この王子、もしかして性格が悪い?)
「珍しいこともあるものですね。エルド様はこれまで女遊びなどなさらなかったのに」
「弟を見習うことにしました。皆様が愛してやまない第二王子をね」
夫人と令嬢たちは目に見えてうろたえた。
「まあ、そ、そんな……」
「わ、私たちは第一王子を愛していますのよ、ねえ?」
「そ、そうですわ!」
「それは光栄ですね」
王子と彼女たちは、視線を逸らして笑う。
これが宮廷の駆け引きか。
スウミはうんざりとした気持ちになった。ここでは誰も本音を言っていない。もちろん王子もだ。しかしスウミは文句を言える立場でもないので黙っていた。
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