お姉ちゃんは女王様

ましゅまろ

文字の大きさ
11 / 11

第11話: 命令と愛撫の夜

しおりを挟む
夜、僕はお姉ちゃんの部屋のベッドの上にいた。
 灯りはすっかり落とされて、柔らかな間接照明だけが部屋を照らしている。

 お姉ちゃんは浴衣を少し乱しながらベッドの端に座っていて、僕をじっと見つめていた。

 「ヒロ、今日はどうしたの?」

 「……お姉ちゃん」

 「なに?」

 「……もっと、命令してほしい」

 「……」

 お姉ちゃんの瞳が少しだけ見開かれ、それからふっと細められる。
 灯りに映るその笑顔は、いつもの女王様のようでいて、どこか甘く蕩けていた。

 「どうしてそんなこと言うの?」

 「……わかんない。でも……お姉ちゃんに命令されるのが、すごく……嬉しいから……」

 「可愛いヒロ」

 お姉ちゃんはそっと手を伸ばし、僕の髪を撫でた。
 その指がゆっくり頭の後ろから首筋を撫で下ろし、肩に触れる。

 「じゃあ、今からまた全部脱ぎなさい」

 「……うん」

 いつもなら恥ずかしくて抵抗するのに、今日は自分から小さく頷いてシャツのボタンを外した。
 お姉ちゃんはじっとその様子を見ていて、喉を小さく鳴らした。



 シャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、最後に下着をゆっくり下ろす。

 (……やっぱり、恥ずかしい……)

 けれどお姉ちゃんの瞳は甘く光っていて、逃げ出したいのに胸の奥はじんわり熱くなる。

 「ヒロ、立って?」

 「……うん」

 小さく震えながら立つと、お姉ちゃんはすっと立ち上がって僕の周りを一周する。
 その視線が髪から耳、首、肩、胸、腰、脚、そしてそこまで――全部を愛おしそうに舐めるように追った。

 「やっぱり全部私のもの。どこを見ても私だけのヒロ」

 「……うん」



 次の瞬間、お姉ちゃんは僕の背中にそっと腕を回し、前から抱きついた。

 「ヒロ、耳貸して」

 「……なに」

 「“僕は全部、お姉ちゃんのものです。だから好きにしていいです”って言って?」

 「……」

 泣きそうなくらい恥ずかしくて、でもお姉ちゃんの瞳を見てたら逆らえなかった。

 「……ぼくは、全部……お姉ちゃんのものです。だから……好きにしていいです……」

 「よくできました」

 お姉ちゃんの唇がそっと僕の耳に触れ、小さくちゅっと音を立てた。
 それだけで体がびくっと震える。



 「じゃあヒロ、ベッドに横になって」

 「……うん」

 ベッドの上に仰向けに寝転ぶと、お姉ちゃんは横に腰掛け、優しく僕の髪を梳いた。

 「ここも好き」

 「……」

 髪にそっとキス。
 次にお姉ちゃんは頬に口づけ、さらに顎、首筋、鎖骨へとゆっくり降りていく。

 「ここも可愛い。全部お姉ちゃんの」

 「……やだ」

 「やだじゃないでしょ?」

 お姉ちゃんの指が胸元に滑り込み、そっと撫でる。
 その指先が小さな突起に触れた瞬間、声が勝手に漏れた。

 「っ……ひゃ……」

 「ほら、可愛い声。もっと聞かせて?」

 「……やだ……」

 「命令」

 「……もっと、触って……」

 その瞬間、お姉ちゃんの瞳がとろりと細められた。



 「全部触っていい?」

 「……うん」

 お姉ちゃんの手が胸からお腹へ、そして腰へと降りていく。
 ついに指先が、恥ずかしいところをそっと包んだ。

 「っ……!」

 「ヒロのここも、お姉ちゃんだけのもの。誰にも触らせない」

 「……うん……」

 優しく撫でられるだけなのに、体がびくびく震えて息が乱れる。
 お姉ちゃんはそれを楽しそうに見つめながら、さらに囁いた。

 「ヒロ、もっと可愛い声出して?」

 「……むり……」

 「じゃあ、もっとしちゃう」

 お姉ちゃんはそっと唇を寄せて、そこに軽くキスを落とした。

 「ひゃ……! や、やだ……!」

 「可愛い。全部お姉ちゃんのものって、体がちゃんと分かってる」

 涙が出そうだったのに、胸の奥は嬉しくてじんじんして、どうしようもなかった。



 「ヒロ?」

 「……なに」

 「もっと命令してって言って?」

 「……」

 「言わないと、もう触ってあげない」

 「……っ、もっと……命令して……お姉ちゃん……」

 「可愛い子」

 お姉ちゃんは嬉しそうに笑って、そっと僕の唇に口づけた。

 「じゃあ今日はもう眠るまでずっと抱きしめててあげる」



 そうしてお姉ちゃんの腕の中に抱かれて、二人裸のままベッドに横になった。

 お姉ちゃんは僕の髪を撫で、額や頬や耳に何度も小さな口づけを落とした。
 指は首筋や鎖骨、胸、腰、脚……触れるたびに「可愛い」「好き」「全部私のもの」と何度も囁かれた。

 「ヒロ?」

 「……なに」

 「幸せ?」

 「……うん」

 「嘘。もっとちゃんと言って?」

 「……幸せ……お姉ちゃんに全部触られて、命令されて……すごく、幸せ」

 お姉ちゃんの瞳が潤んだように見えた。
 そしてぎゅっと抱きしめられ、髪に唇が落ちる。

 「私も。ヒロの全部が好き。これからもずっと命令するし、ずっと守ってあげる」

 「……うん」

 (……僕はもう、全部お姉ちゃんのものだ)

 その甘い支配が、何よりも心地よかった。



 眠る直前、お姉ちゃんは僕の耳元でそっと囁いた。

 「ヒロ……愛してる。世界で一番」

 「……僕も、お姉ちゃんが一番」

 そう言ってお姉ちゃんに強く抱きつくと、そっと背中を撫でられた。
 その優しい手が胸の奥に届くみたいで、涙が滲んだ。

 (……もう、ずっとこのままでいい)

 ゆっくり目を閉じると、お姉ちゃんの匂いに包まれながら意識が溶けていった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...