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揺れる心と鎖の重み
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朝陽が大和のマンションに通い始めてから1週間が過ぎ、秋も深まっていた。朝陽は大学と大和の家を行き来する生活に慣れつつあったが、首に巻かれたチョーカーは、日常の中でも大和の存在を常に感じさせるものだった。大学の友人たちはそのチョーカーに興味を示し、朝陽は「アクセサリーだよ」と誤魔化すのが精一杯だった。
この日、朝陽は大学のサークル活動後に、大和のマンションへ向かう前にカフェで友人の優斗(ゆうと)と話していた。優斗は朝陽と同じ学部で、明るく人懐っこい性格の同級生だ。
「朝陽、最近なんか変わったよな」優斗はコーヒーを飲みながら、じっと朝陽を見つめた。「そのチョーカー、めっちゃ目立つけど、誰かからもらったの? 恋人とか?」
朝陽はドキッとして、カップを持つ手が一瞬止まった。「…う、うん、まあ…そういう感じ」言葉を濁すと、優斗はニヤニヤと笑った。
「へぇ! どんな人? めっちゃ気になるんだけど! 紹介してよ」優斗の無邪気な好奇心に、朝陽は少し戸惑った。大和のことを話すのは簡単ではない。彼の支配的な魅力や、夜ごとの激しい時間は、誰かに説明できるようなものではなかった。
「…今度、ね」朝陽は笑顔で誤魔化したが、心の中では小さな不安が広がっていた。大和との関係は、普通の恋愛とは違う。友人に理解してもらえるのだろうか?
その夜、大和のマンションに着いた朝陽は、いつもより少し緊張していた。大和はリビングでワイングラスを手にくつろいでいたが、朝陽の表情を見てすぐに察した。
「どうした、朝陽。なんか用? 」大和の声は穏やかだが、鋭い目が朝陽の心を見透かすようだった。
「…なんでも、ないです」朝陽は首を振ったが、大和はソファに近づき、朝陽の隣に腰を下ろした。手が自然に朝陽の首のチョーカーに触れ、軽く引っ張った。
「嘘つくなよ。お前の顔、めっちゃわかりやすい」大和は朝陽の顎を掴み、顔を上げさせた。「誰かに何か言われた?」
朝陽は目を逸らしたが、大和の視線に抗えず、ぽつぽつと話し始めた。「…大学の友達に、チョーカーのこと聞かれて…大和さんのこと、なんて説明していいか、わからなくて」
大和の目が一瞬鋭くなったが、すぐに柔らかい笑みに変わった。「説明なんかいらねえよ。俺のものだって、胸張って言えばいい」彼の指がチョーカーをなぞり、朝陽の首筋に軽くキスを落とした。「それとも、俺とのことが恥ずかしい?」
「そんなことないです!」朝陽は慌てて否定し、大和の胸に手を置いた。「…大和さんのこと、大好きだから…ただ、ちょっと、普通じゃないのかなって…」
大和は一瞬黙り、朝陽をじっと見つめた。「普通? そんなもん、俺たちには必要ねえだろ。お前が俺を信じて、俺のそばにいりゃ、それでいい」
その言葉に、朝陽の心は少し軽くなった。だが、同時に、優斗の好奇心や、大学の日常とのギャップが、朝陽の心に小さな影を落としていた。
「今夜は、ちょっと新しいことを試すぞ」大和は朝陽の手を引き、ベッドルームへと連れて行った。部屋には、いつもと異なる雰囲気が漂っていた。ベッドの脇に置かれた小さなテーブルには、黒いキャンドルと、細い鎖が付いた小さなクリップが並んでいた。
朝陽の目が不安げに揺れた。「…大和さん、これ、なんですか?」
「俺が楽しむための道具だ」大和はニヤリと笑い、朝陽のシャツを脱がせ始めた。「お前も、絶対気に入る」
朝陽は抵抗する間もなく、大和の手によって裸にされた。チョーカーが首で静かに揺れ、キャンドルの灯りがその白い肌を照らした。大和は朝陽をベッドに押し倒し、両手をヘッドボードに縛った。今回は、柔らかいロープではなく、冷たい金属の鎖が使われていた。
「ん…冷たい…」朝陽が小さく声を上げると、大和は満足げに笑った。
「慣れろよ。すぐ熱くなる」大和はキャンドルを手に取り、溶けたロウを朝陽の胸元に一滴落とした。朝陽の体がビクンと跳ね、甘い悲鳴が漏れた。
「や…っ、熱い…!」朝陽の声は震えていたが、大和は容赦なかった。もう一滴、ロウが朝陽の腹部に落ち、彼の体はさらに反応した。
「いい反応だ」大和は朝陽の耳元で囁き、クリップを手に取った。「これ、つけてやるよ。ちゃんと我慢しろ」
クリップが朝陽の敏感な部分に取り付けられると、彼は体をよじらせ、声を抑えきれなかった。「大和さん…っ、だ、だめ…!」
「だめじゃないだろ。お前、これ好きだ」大和の声は低く、朝陽の反応を楽しみながら、ゆっくりとクリップを動かした。朝陽は快感と痛みの狭間で喘ぎ、涙目で大和を見上げた。
「お願い…大和さん、もっと…」朝陽の懇願に、大和の目は一層深くなった。彼は朝陽の体をさらに探り、二人の時間を濃密なものにした。行為の合間、大和は朝陽の額にキスを落とし、囁いた。「お前、ほんと可愛いな」
行為の後、朝陽は大和の腕の中で静かに息をついていた。ロウの痕が体に残り、クリップの感触がまだ肌に残っているようだった。だが、大和の温かい腕に抱かれていると、朝陽は安心感に包まれた。
「大和さん…僕、こんな風でも、幸せです」朝陽は小さな声で呟いた。
大和は朝陽の髪を撫で、珍しく真剣な声で言った。「お前が幸せなら、俺もだ。けど、朝陽、俺のこと、ちゃんと信じろよ。どんなことがあっても、俺はお前を守る」
その言葉に、朝陽の心は温かくなった。だが、優斗の言葉や、大学での日常とのギャップが、朝陽の心に小さな疑問を投げかけていた。この関係は、どこまで自分を連れていくのだろうか? そして、大和の過去には、どんな秘密が隠されているのか?
この日、朝陽は大学のサークル活動後に、大和のマンションへ向かう前にカフェで友人の優斗(ゆうと)と話していた。優斗は朝陽と同じ学部で、明るく人懐っこい性格の同級生だ。
「朝陽、最近なんか変わったよな」優斗はコーヒーを飲みながら、じっと朝陽を見つめた。「そのチョーカー、めっちゃ目立つけど、誰かからもらったの? 恋人とか?」
朝陽はドキッとして、カップを持つ手が一瞬止まった。「…う、うん、まあ…そういう感じ」言葉を濁すと、優斗はニヤニヤと笑った。
「へぇ! どんな人? めっちゃ気になるんだけど! 紹介してよ」優斗の無邪気な好奇心に、朝陽は少し戸惑った。大和のことを話すのは簡単ではない。彼の支配的な魅力や、夜ごとの激しい時間は、誰かに説明できるようなものではなかった。
「…今度、ね」朝陽は笑顔で誤魔化したが、心の中では小さな不安が広がっていた。大和との関係は、普通の恋愛とは違う。友人に理解してもらえるのだろうか?
その夜、大和のマンションに着いた朝陽は、いつもより少し緊張していた。大和はリビングでワイングラスを手にくつろいでいたが、朝陽の表情を見てすぐに察した。
「どうした、朝陽。なんか用? 」大和の声は穏やかだが、鋭い目が朝陽の心を見透かすようだった。
「…なんでも、ないです」朝陽は首を振ったが、大和はソファに近づき、朝陽の隣に腰を下ろした。手が自然に朝陽の首のチョーカーに触れ、軽く引っ張った。
「嘘つくなよ。お前の顔、めっちゃわかりやすい」大和は朝陽の顎を掴み、顔を上げさせた。「誰かに何か言われた?」
朝陽は目を逸らしたが、大和の視線に抗えず、ぽつぽつと話し始めた。「…大学の友達に、チョーカーのこと聞かれて…大和さんのこと、なんて説明していいか、わからなくて」
大和の目が一瞬鋭くなったが、すぐに柔らかい笑みに変わった。「説明なんかいらねえよ。俺のものだって、胸張って言えばいい」彼の指がチョーカーをなぞり、朝陽の首筋に軽くキスを落とした。「それとも、俺とのことが恥ずかしい?」
「そんなことないです!」朝陽は慌てて否定し、大和の胸に手を置いた。「…大和さんのこと、大好きだから…ただ、ちょっと、普通じゃないのかなって…」
大和は一瞬黙り、朝陽をじっと見つめた。「普通? そんなもん、俺たちには必要ねえだろ。お前が俺を信じて、俺のそばにいりゃ、それでいい」
その言葉に、朝陽の心は少し軽くなった。だが、同時に、優斗の好奇心や、大学の日常とのギャップが、朝陽の心に小さな影を落としていた。
「今夜は、ちょっと新しいことを試すぞ」大和は朝陽の手を引き、ベッドルームへと連れて行った。部屋には、いつもと異なる雰囲気が漂っていた。ベッドの脇に置かれた小さなテーブルには、黒いキャンドルと、細い鎖が付いた小さなクリップが並んでいた。
朝陽の目が不安げに揺れた。「…大和さん、これ、なんですか?」
「俺が楽しむための道具だ」大和はニヤリと笑い、朝陽のシャツを脱がせ始めた。「お前も、絶対気に入る」
朝陽は抵抗する間もなく、大和の手によって裸にされた。チョーカーが首で静かに揺れ、キャンドルの灯りがその白い肌を照らした。大和は朝陽をベッドに押し倒し、両手をヘッドボードに縛った。今回は、柔らかいロープではなく、冷たい金属の鎖が使われていた。
「ん…冷たい…」朝陽が小さく声を上げると、大和は満足げに笑った。
「慣れろよ。すぐ熱くなる」大和はキャンドルを手に取り、溶けたロウを朝陽の胸元に一滴落とした。朝陽の体がビクンと跳ね、甘い悲鳴が漏れた。
「や…っ、熱い…!」朝陽の声は震えていたが、大和は容赦なかった。もう一滴、ロウが朝陽の腹部に落ち、彼の体はさらに反応した。
「いい反応だ」大和は朝陽の耳元で囁き、クリップを手に取った。「これ、つけてやるよ。ちゃんと我慢しろ」
クリップが朝陽の敏感な部分に取り付けられると、彼は体をよじらせ、声を抑えきれなかった。「大和さん…っ、だ、だめ…!」
「だめじゃないだろ。お前、これ好きだ」大和の声は低く、朝陽の反応を楽しみながら、ゆっくりとクリップを動かした。朝陽は快感と痛みの狭間で喘ぎ、涙目で大和を見上げた。
「お願い…大和さん、もっと…」朝陽の懇願に、大和の目は一層深くなった。彼は朝陽の体をさらに探り、二人の時間を濃密なものにした。行為の合間、大和は朝陽の額にキスを落とし、囁いた。「お前、ほんと可愛いな」
行為の後、朝陽は大和の腕の中で静かに息をついていた。ロウの痕が体に残り、クリップの感触がまだ肌に残っているようだった。だが、大和の温かい腕に抱かれていると、朝陽は安心感に包まれた。
「大和さん…僕、こんな風でも、幸せです」朝陽は小さな声で呟いた。
大和は朝陽の髪を撫で、珍しく真剣な声で言った。「お前が幸せなら、俺もだ。けど、朝陽、俺のこと、ちゃんと信じろよ。どんなことがあっても、俺はお前を守る」
その言葉に、朝陽の心は温かくなった。だが、優斗の言葉や、大学での日常とのギャップが、朝陽の心に小さな疑問を投げかけていた。この関係は、どこまで自分を連れていくのだろうか? そして、大和の過去には、どんな秘密が隠されているのか?
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