聖獣の絆

モカココ

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第0章『プロローグ』

東方の聖獣

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ー時は、約2千年前ー。まだ人が妖怪の存在を認識していた頃…この国“華雫”では、妖怪だけでもなく人間をも巻き込んでいる大きな争いの最中だった。人間vs妖怪、人好き妖怪vs人嫌い妖怪…この戦いは年月を重ねるにつれ、日毎に増していき、平和ではない日々が続いていた。その中でも平和と共存の為に奔走する16人の聖獣がいた。聖獣とは、華雫国中央神殿に出入りを許された妖怪であり、北方・東方・西方でそれぞれの力が抜きん出ている者を指す。謂わばその地域の代表みたいなもので、神からも信頼を置かれ、他の妖怪も一目置く存在である。


ー東方中央集合場ー

「…やっぱり、というかまぁ予想はしていたけど…」

桃象トウショウ。東方中央聖獣、防御力が抜きん出ており、土の属性を持つ象の妖怪である。ただ普段は人間の姿をしており、天然パーマで少し顔のパーツが中心に近いが、整っている顔をしている。

「またか…。アイツは本当に…まだ寝てんじゃねぇのか?」

赤獅アカシ。東方南聖獣、攻撃力が抜きん出ており、火の属性を持つ獅子の妖怪である。人間の姿は、鷲鼻でつり眉毛で切れ長な目をしており、整っている顔をしている。

「俺、起こして来ようか?」

茶狐チャコ。東方西聖獣、全速力が抜きん出ており、雷の属性を持つ狐の妖怪である。人間の姿は、片耳にピアスをしており、少しエラが張っているが、整っている顔をしている。

「…いや…、俺がいく。お前はここにいろ」

蒼猫ソウミョウ。東方北聖獣、知能力が抜きん出ており、水の属性を持つ猫の妖怪である。人間の姿は、背が低めで顔も小さいが大きな目をしており、基本帽子を被っているが、整っている顔をしている。

「え?でも…」
「お前が行っても余計長くなるだけだろ。…すぐ連れてくる」
「おう」

……

「………」

東方東の更に東端。“ゆりかご”と言われているこの場所には、慰霊碑のようなものがあり、ここには封印された妖怪達が全て眠っているのである。

「………。…!」
「…やっぱここに居たか」
「…ソウミョウ…。…ビックリするじゃんか。来るなら来るって言ってよぉ~」

翠狗スイク。東方東聖獣、霊力が抜きん出ており、風の属性をもつ犬の妖怪である。人間の姿は、背が高く口も大きく、アヒル口であり、整っている顔をしている。

「馬鹿かお前は。今日集まる日だろうが、忘れてんじゃねーよ」
「…あっ、そういやそうだった‥。…ったく、チャコの奴、この間会った時に言ってくれよ~」
「他人のせいにするな」
「アカシ、怒ってた?」
「…知らね」
「あー、怒ってたらどうしよぉ~。次会った時に何もくれなくなるかもしんないじゃんかぁ~」
「何か貰ってんのか?」
「アカシは誰かさんと違って色々と良い物くれるんだー。これもアカシに貰ったし」
「…へぇ」
「妬いた?」
「…別に?馬鹿なこと言ってねぇでさっさと行くぞ」
「はいはい」

まぁざっと、東方聖獣達はこういう感じで過ごしているのである。
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