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第2章 再会と始まり
6
温かい。
腕の温もり。
人肌を感じ、見上げれば美しい寝顔で小十郎が眠っていた。
こんなところで寝ていたら風邪を引きますよと小十郎の体を揺すった。
しかし、彼は目を覚ますことはない。
身を起こして小十郎を見ると彼の背中には鮮やかな赤い血の海が広がっていた。
自分の悲鳴で目を覚ます。
外はすでに暗く、もう真夜中のようだった。
夢か、と安堵するとともに小十郎の死が現実に起こったことだと改めて認識させられる。
そういえば片付けの途中だったと体を起こそうとしたが、重たい何かに阻まれた。
目を凝らしてみると土方の腕が薫の腰に回され強く抱きとめられていることに気づく。
えっと、あの。
これはどういう状況なのでしょうか。
小十郎に抱きしめられた時とはまた別の心臓の高鳴りを感じる。
どうやら薫はいつも寝ている物置の布団ではなく、土方が使っている布団に寝ていたようだ。
しがみつくように腰に回された土方の腕を静かに自分の体から引き剥がす。
「薫・・・。」
目が覚めたのか、と土方を見たがすやすやと寝息を立てている。
寝言で名前を呼んだらしい。
別人だと感じていた彼の面影はやはりどこかやんちゃだった幼少の頃を残していた。
私、何してるんだろ。
気づいた時には、土方の頬を自らの手の甲で撫でていた。
無意識のうちに幼い頃の彼の姿を重ねていたようだ。
だめ。
薫は深く息を吸うと、意を決して立ち上がった。
「何をしている。」
目を覚ましたらしい土方と目が合う。
「自分の布団に戻ります。」
「戻るな。ここにいろ。」
「どうして?」
「どうしてもだ。」
子供じみた応酬が続くものだから、思わず意地悪をしたくなった。
「幼い頃の土方歳三はいないんじゃないんですか?今の副長はあの頃みたっ・・・!」
言葉を遮るように足を払われ薫は土方の下に組み敷かれた。
彼の顔はどこか怯えたような縋るような表情が見え隠れしている。
「今だけは。」
それだけ彼は言うと再び薫の横に寝転がり、すぐに眠りに落ちてしまった。
彼は昔のままだ。
人懐っこい、可愛い末っ子のまま。
だけど、彼の立場がそれを許さないのだ。
小十郎のような刺客は日常茶飯事。
組織のことをずっと考え、敵と対峙している彼は薫の想像する以上に神経をすり減らしているはずだ。
薫は土方の肩まで布団をかけ、そして再び眠ることにした。
腕の温もり。
人肌を感じ、見上げれば美しい寝顔で小十郎が眠っていた。
こんなところで寝ていたら風邪を引きますよと小十郎の体を揺すった。
しかし、彼は目を覚ますことはない。
身を起こして小十郎を見ると彼の背中には鮮やかな赤い血の海が広がっていた。
自分の悲鳴で目を覚ます。
外はすでに暗く、もう真夜中のようだった。
夢か、と安堵するとともに小十郎の死が現実に起こったことだと改めて認識させられる。
そういえば片付けの途中だったと体を起こそうとしたが、重たい何かに阻まれた。
目を凝らしてみると土方の腕が薫の腰に回され強く抱きとめられていることに気づく。
えっと、あの。
これはどういう状況なのでしょうか。
小十郎に抱きしめられた時とはまた別の心臓の高鳴りを感じる。
どうやら薫はいつも寝ている物置の布団ではなく、土方が使っている布団に寝ていたようだ。
しがみつくように腰に回された土方の腕を静かに自分の体から引き剥がす。
「薫・・・。」
目が覚めたのか、と土方を見たがすやすやと寝息を立てている。
寝言で名前を呼んだらしい。
別人だと感じていた彼の面影はやはりどこかやんちゃだった幼少の頃を残していた。
私、何してるんだろ。
気づいた時には、土方の頬を自らの手の甲で撫でていた。
無意識のうちに幼い頃の彼の姿を重ねていたようだ。
だめ。
薫は深く息を吸うと、意を決して立ち上がった。
「何をしている。」
目を覚ましたらしい土方と目が合う。
「自分の布団に戻ります。」
「戻るな。ここにいろ。」
「どうして?」
「どうしてもだ。」
子供じみた応酬が続くものだから、思わず意地悪をしたくなった。
「幼い頃の土方歳三はいないんじゃないんですか?今の副長はあの頃みたっ・・・!」
言葉を遮るように足を払われ薫は土方の下に組み敷かれた。
彼の顔はどこか怯えたような縋るような表情が見え隠れしている。
「今だけは。」
それだけ彼は言うと再び薫の横に寝転がり、すぐに眠りに落ちてしまった。
彼は昔のままだ。
人懐っこい、可愛い末っ子のまま。
だけど、彼の立場がそれを許さないのだ。
小十郎のような刺客は日常茶飯事。
組織のことをずっと考え、敵と対峙している彼は薫の想像する以上に神経をすり減らしているはずだ。
薫は土方の肩まで布団をかけ、そして再び眠ることにした。
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