2 / 9
第2話 初めての戦場
しおりを挟む
「ん⋯⋯朝⋯⋯?」
ミーシャは薄く目を開け、カーテンから微かに漏れる日差しを目で感じると、不思議な音が鳴っていることに気がついた。
⋯⋯足音? 廊下側じゃない⋯⋯窓側⋯⋯でもそっちにはベッド無いから、お父さんとお母さんでもない⋯⋯音もなんか変⋯⋯何だ、この足音。
「おい、この部屋だ」
今の声⋯⋯人!? しかも窓の外から⋯⋯ここ二階なんだけど!?
「⋯⋯っ! 一人起きてますぜ!」
「一旦引くぞ」
会話が丸聞こえだよ悪者さん⋯⋯高級宿屋に泊まってるから全員お金持ちだと踏んで、適当に襲ってお金とか金品を奪うつもりだったのかな?
「お父さんとお母さんは⋯⋯まだ寝てる」
今のうちにお風呂入っちゃおーっと! 昨日は結局ご飯食べた後すぐ寝ちゃったから、この宿屋のこと全然知らないけど、歩いてたら大浴場ぐらい見つかるでしょ!
二人を起こさないようにゆっくり着替えを手に取った私は、さっきの悪者のようにそそくさと部屋を後にした。
「ほらあった」
私って運良い~! これじゃあ最初から知ってたみたいじゃん! しかも六時から入浴オッケーだって、そして今の時間は六時八分! よし⋯⋯一番風呂だー!
服と下着を雑に脱ぎ捨てカゴに入れ、背中洗いっこする相手もいない優雅な時間で丁寧に肌を清め、私はようやく湯船に浸かった。
「ちょっと綺麗にしすぎたかも⋯⋯いや、いつも綺麗だよね」
なんて、誰も聞こえてないから自惚れを声に出来るけど⋯⋯いつもは恥ずかしくて絶対言えない、だから旅って最高だなっていつも思う。いつも一人の時間がある、自分次第でどんな旅でも歩んでいける。
「やっぱお風呂に入ると色々と考えちゃうなー」
旅のこともだけど、さっきの悪者も気になるし、この宿屋も探検してみたい! ⋯⋯って今日には帰るんだった。王都から領都ルインまでどれぐらい時間かかるかな? いやまずはルイン辺境伯領に入るとこからか、馬車だったらそれほど遠くはないけど⋯⋯絶対飛んだ方が早い⋯⋯お父さん⋯⋯
「今頃、杖の使えないお父さんはぐっすり寝てるだろうなぁ──」
大浴場から出たミーシャは、体を隅々まで拭くことはなく⋯⋯
「『熱風』⋯⋯やっぱ便利」
ちょうどいい温度に調節出来るし、威力も調整出来る。髪を乾かす時はこれ一択よ。これぞ魔法使いの特権って感じ!
「ふぅ」
湯冷めする前に早く服着とこ⋯⋯ってなんか⋯⋯胸大きくなってる? いつもよりちょっと重いかと言われれば重いかも。手のひらが胸で埋め尽くされてる⋯⋯これはまた一つ成長したな。
「まあ、とりあえず部屋戻ろ」
女湯を出た私は高級宿屋特有の豪華な内装に気を取られつつも、軽やかな足取りで部屋へ戻った。
「あらおはよう、お風呂行ってきたの?」
「うん、汚れた服ここに入れとくね」
「あっその袋こっちに持ってきてくれる?」
「分かった」
素早く身支度を済ませた私たちは、美男美女祭りの高級宿屋シトラスを離れ、王都リーシアンから少し離れたルイン辺境伯領の領都ルインにある自宅を目指して、朝一番の馬車に乗っていたんだけど⋯⋯ちょっと困ったことになった。
「お前ら金持ちなんだろ? 死にたくなかったら早く俺らに金を渡した方が身のためだぜ?」
そう、盗賊だ。
「ルナエさん──」
「了解よ」
久しぶりに使うわ、特技『森眼《しんがん》』
えぇ⋯⋯お母さん、何してるの? 右手を左目に添えて目を見開いてる⋯⋯てか左目緑に光ってますけど!? 傍から見てもこれは完全に⋯⋯中二病だ⋯⋯
敵は十三人、組織か何かかしら⋯⋯ここら辺もまだまだ物騒ね。
「十三人いるわ、弓持ち五人、剣と盾五人、それと魔法使いが三人ね」
「ありがとうルナエ」
「あんたらなんでそんなに落ち着いてるんだよ!
俺らはここで死ぬかもしれないんだぞ!」
たしかに⋯⋯ありがとう御者さん、お父さんとお母さんが冷静すぎてちょっと落ち着きすぎ──
大きな爆発音とともに馬車が揺れる。馬は暴れだし、盗賊たちの声が微かに聞こえた。
「最後の警告だ。自分の命と金、天秤にかけたらどっちの方が大切だ?」
馬車に魔法撃ちながらって⋯⋯説得力無さすぎ。盗賊は頭が悪くて信頼もない、おまけに働き口もなくて、己の才能を開花させられなかった人間って教えられてきた。だからアイツらの言っていることは信用出来ない。
「とりあえず外に出て応戦するぞ」
「分かった」
「そうね」
そう意気込んで盗賊の前に立ちはだかったのは良かったんだけど⋯⋯
「あ、俺武器持ってきてないや」
「私も家に杖置いてきちゃった」
⋯⋯本当に何をしてるの? うちの親は本当⋯⋯しかも二人して⋯⋯はぁ。
「お母さんの杖持ってきてなくて、お母さんの予備の杖持ってきてどうすんの! ねえお父さん!」
「お母さんのは自分で持ってくるのかと⋯⋯」
「私はそもそも要らないかなって」
夫婦のすれ違い! どうしよ⋯⋯このままじゃお金渡すしかないじゃん!
「いつまで喋ってんだよ!」
そう言い放った一人の盗賊はルナエに距離を詰め──剣を振る。
「お母さ──」
「あっと、危ないわ」
後ろにバックステップ⋯⋯そんな軽快な動き出来たんだお母さん。
「風と自然ならお母さん、杖が無くてもある程度は戦えるわよ」
自然って何⋯⋯魔法学校でも聞いたことないんだけど⋯⋯ってそれより杖! 予備杖をお母さんに渡したら全部丸く収まる!
「お母さん! これ受け取って!」
「あっ予備? ありが──ってえぇ!? なんかミーシャの所へ戻っていっちゃったけど⋯⋯」
「よそ見してんじゃねぇ!」
「お前ら! 今のうちにやっちまえ!」
ええ!? なんで! 手渡しでもダメなの!? 私の手から離れないし、投げたら私の所へ跳ね返ってきちゃうし! なにこれ!
「娘が欲しければ、この私を倒してからにしなさい!」
⋯⋯お母さん楽しそうだからいっか。
「ミーシャ、それ多分お父さんのせいだ」
「え?」
「昨日の夜、ミーシャが寝たあとその予備杖を改造していたんだが⋯⋯それが裏目に出てしまったみたいだ」
そういえばちょっとした細工をするって言ってたような⋯⋯まあこれはしょうがないか⋯⋯
「ということで頑張れ」
「どういうこと?」
「お母さんは杖が無い、お父さんは武器が無い、おまけにミーシャは杖を無くしてる、そして予備杖はミーシャにしか扱えない」
「てことはつまり⋯⋯」
「ミーシャ、デビュー戦だ」
「やっぱり⋯⋯言っとくけど危ない時はお母さんに守ってもらうからね!」
さっきまで私が戦うなんて想像していなかったからか、急激に心拍数が上がっている気がする──
「くっそ! こいつ⋯⋯!」
この女、避けるか受けるかしかしてねぇ!
「その様子じゃ、私の自然魔法を理解出来ていないようね」
「くそが⋯⋯! お前ら、魔法準備!」
「「「はい!」」」
三人の魔法使いの頭上に各々、火、風、雷の魔法陣が浮き上がり、準備が完了する。
「撃て!!」
「だから⋯⋯自然魔法を理解しないと当たらないよ? というかそもそも──」
お母さん急に立ち止まって何して──って相手の魔法が当たってない⋯⋯
「これじゃあ自然魔法も必要なかったようね」
「お前ら! ちゃんと当てろ!!」
「すみません、制御が難しくて⋯⋯」
そういうことか、だから最初の馬車を狙った魔法も馬車じゃなくて地面に当たったんだ。
「お母さん!」
「あらミーシャ、ここは危ないわよ」
「杖持ってないお母さんの方が危ないと思うんだけど⋯⋯」
「てことは一緒に戦ってくれるの?」
「というか⋯⋯お母さんは後ろの方で見てて」
あら⋯⋯これも成長の証かしら、それともカイルベルトの入れ知恵? まあどっちでもいいわ。
「お母さんちゃんと見てるからねー!」
「危ない時は助けてよー!」
震える右手で杖を握りしめ、この高鳴る心臓の音を抑えつける。
よし、それじゃあ頑張りますか⋯⋯。
ミーシャは薄く目を開け、カーテンから微かに漏れる日差しを目で感じると、不思議な音が鳴っていることに気がついた。
⋯⋯足音? 廊下側じゃない⋯⋯窓側⋯⋯でもそっちにはベッド無いから、お父さんとお母さんでもない⋯⋯音もなんか変⋯⋯何だ、この足音。
「おい、この部屋だ」
今の声⋯⋯人!? しかも窓の外から⋯⋯ここ二階なんだけど!?
「⋯⋯っ! 一人起きてますぜ!」
「一旦引くぞ」
会話が丸聞こえだよ悪者さん⋯⋯高級宿屋に泊まってるから全員お金持ちだと踏んで、適当に襲ってお金とか金品を奪うつもりだったのかな?
「お父さんとお母さんは⋯⋯まだ寝てる」
今のうちにお風呂入っちゃおーっと! 昨日は結局ご飯食べた後すぐ寝ちゃったから、この宿屋のこと全然知らないけど、歩いてたら大浴場ぐらい見つかるでしょ!
二人を起こさないようにゆっくり着替えを手に取った私は、さっきの悪者のようにそそくさと部屋を後にした。
「ほらあった」
私って運良い~! これじゃあ最初から知ってたみたいじゃん! しかも六時から入浴オッケーだって、そして今の時間は六時八分! よし⋯⋯一番風呂だー!
服と下着を雑に脱ぎ捨てカゴに入れ、背中洗いっこする相手もいない優雅な時間で丁寧に肌を清め、私はようやく湯船に浸かった。
「ちょっと綺麗にしすぎたかも⋯⋯いや、いつも綺麗だよね」
なんて、誰も聞こえてないから自惚れを声に出来るけど⋯⋯いつもは恥ずかしくて絶対言えない、だから旅って最高だなっていつも思う。いつも一人の時間がある、自分次第でどんな旅でも歩んでいける。
「やっぱお風呂に入ると色々と考えちゃうなー」
旅のこともだけど、さっきの悪者も気になるし、この宿屋も探検してみたい! ⋯⋯って今日には帰るんだった。王都から領都ルインまでどれぐらい時間かかるかな? いやまずはルイン辺境伯領に入るとこからか、馬車だったらそれほど遠くはないけど⋯⋯絶対飛んだ方が早い⋯⋯お父さん⋯⋯
「今頃、杖の使えないお父さんはぐっすり寝てるだろうなぁ──」
大浴場から出たミーシャは、体を隅々まで拭くことはなく⋯⋯
「『熱風』⋯⋯やっぱ便利」
ちょうどいい温度に調節出来るし、威力も調整出来る。髪を乾かす時はこれ一択よ。これぞ魔法使いの特権って感じ!
「ふぅ」
湯冷めする前に早く服着とこ⋯⋯ってなんか⋯⋯胸大きくなってる? いつもよりちょっと重いかと言われれば重いかも。手のひらが胸で埋め尽くされてる⋯⋯これはまた一つ成長したな。
「まあ、とりあえず部屋戻ろ」
女湯を出た私は高級宿屋特有の豪華な内装に気を取られつつも、軽やかな足取りで部屋へ戻った。
「あらおはよう、お風呂行ってきたの?」
「うん、汚れた服ここに入れとくね」
「あっその袋こっちに持ってきてくれる?」
「分かった」
素早く身支度を済ませた私たちは、美男美女祭りの高級宿屋シトラスを離れ、王都リーシアンから少し離れたルイン辺境伯領の領都ルインにある自宅を目指して、朝一番の馬車に乗っていたんだけど⋯⋯ちょっと困ったことになった。
「お前ら金持ちなんだろ? 死にたくなかったら早く俺らに金を渡した方が身のためだぜ?」
そう、盗賊だ。
「ルナエさん──」
「了解よ」
久しぶりに使うわ、特技『森眼《しんがん》』
えぇ⋯⋯お母さん、何してるの? 右手を左目に添えて目を見開いてる⋯⋯てか左目緑に光ってますけど!? 傍から見てもこれは完全に⋯⋯中二病だ⋯⋯
敵は十三人、組織か何かかしら⋯⋯ここら辺もまだまだ物騒ね。
「十三人いるわ、弓持ち五人、剣と盾五人、それと魔法使いが三人ね」
「ありがとうルナエ」
「あんたらなんでそんなに落ち着いてるんだよ!
俺らはここで死ぬかもしれないんだぞ!」
たしかに⋯⋯ありがとう御者さん、お父さんとお母さんが冷静すぎてちょっと落ち着きすぎ──
大きな爆発音とともに馬車が揺れる。馬は暴れだし、盗賊たちの声が微かに聞こえた。
「最後の警告だ。自分の命と金、天秤にかけたらどっちの方が大切だ?」
馬車に魔法撃ちながらって⋯⋯説得力無さすぎ。盗賊は頭が悪くて信頼もない、おまけに働き口もなくて、己の才能を開花させられなかった人間って教えられてきた。だからアイツらの言っていることは信用出来ない。
「とりあえず外に出て応戦するぞ」
「分かった」
「そうね」
そう意気込んで盗賊の前に立ちはだかったのは良かったんだけど⋯⋯
「あ、俺武器持ってきてないや」
「私も家に杖置いてきちゃった」
⋯⋯本当に何をしてるの? うちの親は本当⋯⋯しかも二人して⋯⋯はぁ。
「お母さんの杖持ってきてなくて、お母さんの予備の杖持ってきてどうすんの! ねえお父さん!」
「お母さんのは自分で持ってくるのかと⋯⋯」
「私はそもそも要らないかなって」
夫婦のすれ違い! どうしよ⋯⋯このままじゃお金渡すしかないじゃん!
「いつまで喋ってんだよ!」
そう言い放った一人の盗賊はルナエに距離を詰め──剣を振る。
「お母さ──」
「あっと、危ないわ」
後ろにバックステップ⋯⋯そんな軽快な動き出来たんだお母さん。
「風と自然ならお母さん、杖が無くてもある程度は戦えるわよ」
自然って何⋯⋯魔法学校でも聞いたことないんだけど⋯⋯ってそれより杖! 予備杖をお母さんに渡したら全部丸く収まる!
「お母さん! これ受け取って!」
「あっ予備? ありが──ってえぇ!? なんかミーシャの所へ戻っていっちゃったけど⋯⋯」
「よそ見してんじゃねぇ!」
「お前ら! 今のうちにやっちまえ!」
ええ!? なんで! 手渡しでもダメなの!? 私の手から離れないし、投げたら私の所へ跳ね返ってきちゃうし! なにこれ!
「娘が欲しければ、この私を倒してからにしなさい!」
⋯⋯お母さん楽しそうだからいっか。
「ミーシャ、それ多分お父さんのせいだ」
「え?」
「昨日の夜、ミーシャが寝たあとその予備杖を改造していたんだが⋯⋯それが裏目に出てしまったみたいだ」
そういえばちょっとした細工をするって言ってたような⋯⋯まあこれはしょうがないか⋯⋯
「ということで頑張れ」
「どういうこと?」
「お母さんは杖が無い、お父さんは武器が無い、おまけにミーシャは杖を無くしてる、そして予備杖はミーシャにしか扱えない」
「てことはつまり⋯⋯」
「ミーシャ、デビュー戦だ」
「やっぱり⋯⋯言っとくけど危ない時はお母さんに守ってもらうからね!」
さっきまで私が戦うなんて想像していなかったからか、急激に心拍数が上がっている気がする──
「くっそ! こいつ⋯⋯!」
この女、避けるか受けるかしかしてねぇ!
「その様子じゃ、私の自然魔法を理解出来ていないようね」
「くそが⋯⋯! お前ら、魔法準備!」
「「「はい!」」」
三人の魔法使いの頭上に各々、火、風、雷の魔法陣が浮き上がり、準備が完了する。
「撃て!!」
「だから⋯⋯自然魔法を理解しないと当たらないよ? というかそもそも──」
お母さん急に立ち止まって何して──って相手の魔法が当たってない⋯⋯
「これじゃあ自然魔法も必要なかったようね」
「お前ら! ちゃんと当てろ!!」
「すみません、制御が難しくて⋯⋯」
そういうことか、だから最初の馬車を狙った魔法も馬車じゃなくて地面に当たったんだ。
「お母さん!」
「あらミーシャ、ここは危ないわよ」
「杖持ってないお母さんの方が危ないと思うんだけど⋯⋯」
「てことは一緒に戦ってくれるの?」
「というか⋯⋯お母さんは後ろの方で見てて」
あら⋯⋯これも成長の証かしら、それともカイルベルトの入れ知恵? まあどっちでもいいわ。
「お母さんちゃんと見てるからねー!」
「危ない時は助けてよー!」
震える右手で杖を握りしめ、この高鳴る心臓の音を抑えつける。
よし、それじゃあ頑張りますか⋯⋯。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる