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伝えたいこと
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金曜日。とある学校の放課後
「ねえ、柊くん。今度の土曜日遊びに行ってもいい?」
「あ、愛菜!いいよ待ってるね」
「なぁにー?愛菜、柊の家に遊びに行くの?私も行きたーい!」
「じゃあ俺もー!」
「まてまて二人とも」
「「あ....」」
「やめろやめろ、俺たちに気を使うな」
「なんかごめんねー」
「すまん」
「いやいや一緒に遊ぼうよ! ね?柊くん!」
訴えかけるようにこちらを見てくる愛菜。
優しいんだよな愛菜は。自分のことより友達や他人のこと優先で、いっつも自分の事は後回し。そんなとこも好きなんだけどね。
「ああ、遊ぼう。人数いた方が楽しいしな」
「え、いいの?」
「柊がいいなら俺も行くが」
「ほんとごめんな、俺と加蓮が行きたいって言ってしまったせいで」
「大丈夫だ。愛菜もいいって言ってるし。とりあえず今週の土曜、俺ん家集合ということで」
「「おっけー」」
「了解」
「なるべく早めに来いよ。特に晴翔」
「はい頑張ります!」
「いい返事だ」
──────────土曜日
「メールでは一時には着くって言ってたけど、こんなに早く来るなんてな。愛菜」
「早く会いたかったし、あとこれ!柊くんの分も作ってきたから一緒に食べよ?まだお昼ご飯食べてないでしょ?」
「これ、愛菜が作ったのか?」
「そうだよー!柊くんの家、調理器具全然無いから作ってきちゃった!」
「ありがとな。早速食べようか」
「うん!」
タッパーに入っていたのはデミグラスソースのかかったオムライスと、トマトとゆで卵が上に乗っているサラダ。
美味しそうだな。
電子レンジで温めて早速頂く。
「「いただきます」」
オムライスをスプーンですくい、口に運ぶ。
「美味し!」
「良かった!また作るね!」
愛菜はじぃーっと柊の顔を見つめて言った。
美味しい物を食べてる時の柊くん可愛いなあ。
なでなでしたくなっちゃう!
柊達は昼ご飯を食べ終わり食器洗いを済ませ、ソファでゆっくりしていると玄関のチャイムが鳴った。
「今開けるー」
そう言いつつ玄関に向かいドアを開ける。
「おっじゃまっしまーす!」
「「お邪魔します」」
「おう、いらっしゃい。さあ入って入って」
「結構キレイにしてるんだな」
「そりゃ心の家みたいによく分からん資料の山が無いからな」
「あ!愛菜ー!もう来てたんだ」
「うん!先来てたよー」
「柊ー、はいこれケーキ。皆で食べるやつ」
「お皿とフォークを出せと」
「その通り♪」
「はいはい」
「てか集まったはいいが何するんだ?」
お皿とフォークを取り、みんなに配りながら聞く。
「うーん。何しようね」
「ゲームとかなら柊の家だしあるけど」
「そういえばさ柊は就職先どうすんの?」
「.....っ!」
「どうかしたか?愛菜」
「いや?別に」
「そう?」
「俺はまあ、まだ悩み中かなぁ」
「早くどこ行くか決めないと全部埋まっちゃうよ?」
「そうだよなぁ、早く決めないと。そういえば、結局みんなはどこに決めたの?」
「俺は今入ってる日本スポーツ実業団バトミントンチームに専念してプロ選手になる!」
「私は親の経営してるファッション系の会社の手伝い」
「私は加蓮のお父さんに是非入って欲しいって誘われて加蓮と同じ所に就職が決まったよ」
「俺は高校の頃ゲームを作って応募したら、受からなかったけど大手企業に目をつけられてスカウトされた。断る理由も無いしここに決めたけど」
「みんな決まってんのか~。俺も早くしないとなぁ」
その後はケーキを食べたりゲームをしたり、
晴翔がジュースをこぼしたり、普通に遊んだ。
「それじゃまた学校でなー柊」
「ああ」
「バイバーイ」
「また学校で」
「おう」
「バイバイ柊くん」
「ああ、バイバイ愛菜」
「いやー楽しかったねー!」
「たまにはこういうのも良いな」
「そだねー」
「あっ!ごめん皆、忘れ物してきちゃった。先帰っててくれる?」
「了解だ」
「おっけー!」
「じゃあ愛菜もまた学校でね!」
「うん!また学校でー」
──────────柊の家
柊がリビングの片付けをしているとチャイムが鳴る。
「誰だ?」
そう言い、インターホンの画面を見る。
「愛菜?」
「どうした?愛菜」
「あの....柊くん。ちょっと玄関開けてくれる?」
「ああ、今開ける」
柊がドアを開けた瞬間、愛菜が無言で入ってきて奥へ奥へと押され、ソファに押し倒されてしまった。
「ねえ今から言うことしっかり聞いてね。大事な事だから」
「わ、分かった」
「私達が大学を卒業したら柊くんと離れなきゃいけなくなっちゃう?」
「就職先にもよるが遠くなっちゃう可能性はあるな」
「私はこんな事言いたくなかったけど不安で仕方なかったの。言ったら絶対柊くんは私の近くで就職先を見つけてそこに就職しちゃうから」
「私は......柊くんが行きたい場所に行って、柊の選んだ所で就職して欲しい」
「泣かないで愛菜。離れなきゃいけないのは愛菜も分かってた事でしょ?」
柊はゆっくりと愛菜の体を持ち上げて、ソファに隣同士に座る。
「そうだけど.......もし忘れられたらどうしようとか色々考えちゃって」
「大丈夫、忘れないよ。絶対」
「分かってる.......分かってるけど......不安だよ柊くん」
愛菜はゆっくりと柊の胸に吸い込まれていくように抱きついた。
「じゃあ安心出来るように俺から一つ言っていい?」
「.....なに?」
柊はぎゅっと抱き返し頭を撫でながらこう言った。
「結婚しよ」
「.......私でもいいの?」
「愛菜だからいいんだよ」
「ありがとう」
俺の服は愛菜の涙で濡れていた。
不安の涙と幸せの涙。俺は心が愛で満たされていた。
「大好きだよ、愛菜」
「・・・しゅぅすきぃ」
「.......泣き疲れて寝ちゃったか」
柊は微笑んで
「今は....おやすみ」
「ねえ、柊くん。今度の土曜日遊びに行ってもいい?」
「あ、愛菜!いいよ待ってるね」
「なぁにー?愛菜、柊の家に遊びに行くの?私も行きたーい!」
「じゃあ俺もー!」
「まてまて二人とも」
「「あ....」」
「やめろやめろ、俺たちに気を使うな」
「なんかごめんねー」
「すまん」
「いやいや一緒に遊ぼうよ! ね?柊くん!」
訴えかけるようにこちらを見てくる愛菜。
優しいんだよな愛菜は。自分のことより友達や他人のこと優先で、いっつも自分の事は後回し。そんなとこも好きなんだけどね。
「ああ、遊ぼう。人数いた方が楽しいしな」
「え、いいの?」
「柊がいいなら俺も行くが」
「ほんとごめんな、俺と加蓮が行きたいって言ってしまったせいで」
「大丈夫だ。愛菜もいいって言ってるし。とりあえず今週の土曜、俺ん家集合ということで」
「「おっけー」」
「了解」
「なるべく早めに来いよ。特に晴翔」
「はい頑張ります!」
「いい返事だ」
──────────土曜日
「メールでは一時には着くって言ってたけど、こんなに早く来るなんてな。愛菜」
「早く会いたかったし、あとこれ!柊くんの分も作ってきたから一緒に食べよ?まだお昼ご飯食べてないでしょ?」
「これ、愛菜が作ったのか?」
「そうだよー!柊くんの家、調理器具全然無いから作ってきちゃった!」
「ありがとな。早速食べようか」
「うん!」
タッパーに入っていたのはデミグラスソースのかかったオムライスと、トマトとゆで卵が上に乗っているサラダ。
美味しそうだな。
電子レンジで温めて早速頂く。
「「いただきます」」
オムライスをスプーンですくい、口に運ぶ。
「美味し!」
「良かった!また作るね!」
愛菜はじぃーっと柊の顔を見つめて言った。
美味しい物を食べてる時の柊くん可愛いなあ。
なでなでしたくなっちゃう!
柊達は昼ご飯を食べ終わり食器洗いを済ませ、ソファでゆっくりしていると玄関のチャイムが鳴った。
「今開けるー」
そう言いつつ玄関に向かいドアを開ける。
「おっじゃまっしまーす!」
「「お邪魔します」」
「おう、いらっしゃい。さあ入って入って」
「結構キレイにしてるんだな」
「そりゃ心の家みたいによく分からん資料の山が無いからな」
「あ!愛菜ー!もう来てたんだ」
「うん!先来てたよー」
「柊ー、はいこれケーキ。皆で食べるやつ」
「お皿とフォークを出せと」
「その通り♪」
「はいはい」
「てか集まったはいいが何するんだ?」
お皿とフォークを取り、みんなに配りながら聞く。
「うーん。何しようね」
「ゲームとかなら柊の家だしあるけど」
「そういえばさ柊は就職先どうすんの?」
「.....っ!」
「どうかしたか?愛菜」
「いや?別に」
「そう?」
「俺はまあ、まだ悩み中かなぁ」
「早くどこ行くか決めないと全部埋まっちゃうよ?」
「そうだよなぁ、早く決めないと。そういえば、結局みんなはどこに決めたの?」
「俺は今入ってる日本スポーツ実業団バトミントンチームに専念してプロ選手になる!」
「私は親の経営してるファッション系の会社の手伝い」
「私は加蓮のお父さんに是非入って欲しいって誘われて加蓮と同じ所に就職が決まったよ」
「俺は高校の頃ゲームを作って応募したら、受からなかったけど大手企業に目をつけられてスカウトされた。断る理由も無いしここに決めたけど」
「みんな決まってんのか~。俺も早くしないとなぁ」
その後はケーキを食べたりゲームをしたり、
晴翔がジュースをこぼしたり、普通に遊んだ。
「それじゃまた学校でなー柊」
「ああ」
「バイバーイ」
「また学校で」
「おう」
「バイバイ柊くん」
「ああ、バイバイ愛菜」
「いやー楽しかったねー!」
「たまにはこういうのも良いな」
「そだねー」
「あっ!ごめん皆、忘れ物してきちゃった。先帰っててくれる?」
「了解だ」
「おっけー!」
「じゃあ愛菜もまた学校でね!」
「うん!また学校でー」
──────────柊の家
柊がリビングの片付けをしているとチャイムが鳴る。
「誰だ?」
そう言い、インターホンの画面を見る。
「愛菜?」
「どうした?愛菜」
「あの....柊くん。ちょっと玄関開けてくれる?」
「ああ、今開ける」
柊がドアを開けた瞬間、愛菜が無言で入ってきて奥へ奥へと押され、ソファに押し倒されてしまった。
「ねえ今から言うことしっかり聞いてね。大事な事だから」
「わ、分かった」
「私達が大学を卒業したら柊くんと離れなきゃいけなくなっちゃう?」
「就職先にもよるが遠くなっちゃう可能性はあるな」
「私はこんな事言いたくなかったけど不安で仕方なかったの。言ったら絶対柊くんは私の近くで就職先を見つけてそこに就職しちゃうから」
「私は......柊くんが行きたい場所に行って、柊の選んだ所で就職して欲しい」
「泣かないで愛菜。離れなきゃいけないのは愛菜も分かってた事でしょ?」
柊はゆっくりと愛菜の体を持ち上げて、ソファに隣同士に座る。
「そうだけど.......もし忘れられたらどうしようとか色々考えちゃって」
「大丈夫、忘れないよ。絶対」
「分かってる.......分かってるけど......不安だよ柊くん」
愛菜はゆっくりと柊の胸に吸い込まれていくように抱きついた。
「じゃあ安心出来るように俺から一つ言っていい?」
「.....なに?」
柊はぎゅっと抱き返し頭を撫でながらこう言った。
「結婚しよ」
「.......私でもいいの?」
「愛菜だからいいんだよ」
「ありがとう」
俺の服は愛菜の涙で濡れていた。
不安の涙と幸せの涙。俺は心が愛で満たされていた。
「大好きだよ、愛菜」
「・・・しゅぅすきぃ」
「.......泣き疲れて寝ちゃったか」
柊は微笑んで
「今は....おやすみ」
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