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17話
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671年 春 ついにバルクド帝国とフェイシル王国の国境線に広がる広大な湿地にて両軍がにらみ合ったのである。
両軍がにらみ合っている中央から東に数キルの草木が伸びたい放題になっている場所で、
「あー、新調したブーツがびちゃびちゃだよ・・・」歩きながら悲し気に言うジグレイドに、
「でも新しくしないと戦争までに壊れてたでしょ?仕方ないよ」
サルシャがなんとか慰めようとしていると陽気な声で、
「ハハハ、バルクドとの戦争は大体この湿地帯でするからな。気にしたら負けだぞ!それに雨なんか降ったらもっと酷いことになるぞ。早めに慣れておくんだな」モルドが言う
「こんなものどうやって慣れるんですか、雨降っていなくてもこの状態なのに・・・雨降らないよう祈るしかありませんね」ため息を吐きながら肩を落とすジグレイド
「そろそろ、俺たちの待機ポイントだ。もう少し頑張れ!」
モルドに励まされつつ漸く少し空けていて程よく周りが見渡せるような丘になっている場所にたどり着いた。
数日前 フェイシル王国側 本陣にて
「報告します!深緑の森へ斥候に出た一個小隊帰還いたしました!」
オウルーゼルとローレンが詰めている本陣のテントで兵士が報告をしていた。
「深緑の森の中層まで探索しましたが、未だ敵兵の影はありません!」
「ふむ、将軍どう思う?儂は今回、正面衝突の可能性が高いとみるが」
「うーむ、私もオウルーゼル閣下の予想通りだとは思いますが、今しばらく様子を見るのが得策かと」
今は会議中なので2人とも親しくはあるも肩書きで呼び合っている。
「そうだな、では引き続き君の小隊は深緑の森にて哨戒任務を言い渡す。くれぐれも深層には近づくでないぞ。魔物に兵力を削られたくないのでな。それと夜には戻ってきてよいぞ」
兵士に命令を出し再び戦略を話し合う。
その後も続々と斥候部隊が帰還して報告を済ませるとついに最初の布陣が決まるのであった。
バルクド帝国軍は湿地帯の中央に陣地を張っているのに対し、フェイシル王国は撤退しやすい様にカザフ要塞から3キル程離れた湿地帯の端に陣地を張っていた。
フェイシル王国側 本陣のテントにて今回の総指揮官のオウルーゼル公爵閣下がまず話し出した。
「おそらくは例年同様にログ将軍を前面に押し出しての突貫戦術を仕掛けてくるであろう。そのため奴らが突撃してきたのちに左右両方に一個中隊を配置した部隊を前に出し、中央は湾曲型に横に広がりうまく誘い込み3方向から弓による同時攻撃を行う。もし敵が左右どちらかを狙うとしても狙われた部隊は緩やかに後退し他が敵に向かい前進、常に囲い込むようにして飽和攻撃を行う。この際注意してほしいことは誘い込みすぎないことだ!相手はあの“剛鬼”ログ将軍だからな。弓矢なんか無視して突撃してくるであろう。恐らくログ将軍の部隊の突撃は止められないであろう、であるため主に後続を重点的に狙う。もし敵軍が撤退したとしても深追いはせぬように。なにか質問は?」
「夜はどうするんだい?夜襲の警戒要員を残しておいた方がいいのではないかい?」
発言したのは組合員で傭兵専門に活動しているベテランの傭兵であった。
「予測でしか言えないが夜襲はないだろう。湿地帯での奇襲は非常に困難だ。だが可能性はあるため、夜襲の警戒は各ポイントに組合員を割り振って行ってもらいたい」
他にも質問が出たがすべてに答えてその日の会議は終わった。
そして数日後に戦端は開かれた。
両軍がにらみ合っている中央から東に数キルの草木が伸びたい放題になっている場所で、
「あー、新調したブーツがびちゃびちゃだよ・・・」歩きながら悲し気に言うジグレイドに、
「でも新しくしないと戦争までに壊れてたでしょ?仕方ないよ」
サルシャがなんとか慰めようとしていると陽気な声で、
「ハハハ、バルクドとの戦争は大体この湿地帯でするからな。気にしたら負けだぞ!それに雨なんか降ったらもっと酷いことになるぞ。早めに慣れておくんだな」モルドが言う
「こんなものどうやって慣れるんですか、雨降っていなくてもこの状態なのに・・・雨降らないよう祈るしかありませんね」ため息を吐きながら肩を落とすジグレイド
「そろそろ、俺たちの待機ポイントだ。もう少し頑張れ!」
モルドに励まされつつ漸く少し空けていて程よく周りが見渡せるような丘になっている場所にたどり着いた。
数日前 フェイシル王国側 本陣にて
「報告します!深緑の森へ斥候に出た一個小隊帰還いたしました!」
オウルーゼルとローレンが詰めている本陣のテントで兵士が報告をしていた。
「深緑の森の中層まで探索しましたが、未だ敵兵の影はありません!」
「ふむ、将軍どう思う?儂は今回、正面衝突の可能性が高いとみるが」
「うーむ、私もオウルーゼル閣下の予想通りだとは思いますが、今しばらく様子を見るのが得策かと」
今は会議中なので2人とも親しくはあるも肩書きで呼び合っている。
「そうだな、では引き続き君の小隊は深緑の森にて哨戒任務を言い渡す。くれぐれも深層には近づくでないぞ。魔物に兵力を削られたくないのでな。それと夜には戻ってきてよいぞ」
兵士に命令を出し再び戦略を話し合う。
その後も続々と斥候部隊が帰還して報告を済ませるとついに最初の布陣が決まるのであった。
バルクド帝国軍は湿地帯の中央に陣地を張っているのに対し、フェイシル王国は撤退しやすい様にカザフ要塞から3キル程離れた湿地帯の端に陣地を張っていた。
フェイシル王国側 本陣のテントにて今回の総指揮官のオウルーゼル公爵閣下がまず話し出した。
「おそらくは例年同様にログ将軍を前面に押し出しての突貫戦術を仕掛けてくるであろう。そのため奴らが突撃してきたのちに左右両方に一個中隊を配置した部隊を前に出し、中央は湾曲型に横に広がりうまく誘い込み3方向から弓による同時攻撃を行う。もし敵が左右どちらかを狙うとしても狙われた部隊は緩やかに後退し他が敵に向かい前進、常に囲い込むようにして飽和攻撃を行う。この際注意してほしいことは誘い込みすぎないことだ!相手はあの“剛鬼”ログ将軍だからな。弓矢なんか無視して突撃してくるであろう。恐らくログ将軍の部隊の突撃は止められないであろう、であるため主に後続を重点的に狙う。もし敵軍が撤退したとしても深追いはせぬように。なにか質問は?」
「夜はどうするんだい?夜襲の警戒要員を残しておいた方がいいのではないかい?」
発言したのは組合員で傭兵専門に活動しているベテランの傭兵であった。
「予測でしか言えないが夜襲はないだろう。湿地帯での奇襲は非常に困難だ。だが可能性はあるため、夜襲の警戒は各ポイントに組合員を割り振って行ってもらいたい」
他にも質問が出たがすべてに答えてその日の会議は終わった。
そして数日後に戦端は開かれた。
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