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45話
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『やっぱり警備が厳重だな・・・そもそも大規模な集落といっても所詮コボルトだし、正面から殲滅すればいい気がしてきたな』
忍び込むのが面倒になったのか考えることを放棄した。
『そもそも修行に来ているのだし、この程度の魔物の集落を楽々殲滅できなくてどうする。この程度もできなければあの竜人共に復讐することなんて一生できないではないか』と自分を叱責する。
「よし!行くか!」
これまで極力音を立てないようにしていたが、正面から殲滅と決めたことで気にせずズカズカと正面の門へと進んでいった。
“ガルゥ?”なんだ?とでも言ってるように首をかしげるコボルト。だがそんなことお構いなしに門へと近づく。
門に近付いてくるジグレイドを見つけたのかコボルトが大きく吠えた“バウッ!ワウッ!”
すると奥の方から続々と武装したコボルトの集団、もはや軍隊が隊列を組んで出てきた。
“グルルルル!バウバウッ!”まるで何の用だ!とでも言っている気がする。
かなり知的なコボルトだなと思い答えてあげた。(コボルトの言葉なんてジグレイドは分かりません。ただ何となくこう聞こえる気がしているだけ)
「ちょっとあんたらを殲滅しようかと思ってね。お邪魔させてもらうよ!」
言い終わるや否や身体強化魔法をある程度強化して正面から突撃した。
おそらく普通の冒険者では視認できない程の速度で突撃したのにもかかわらずこのコボルトの多くは視認できていた。そのことにすぐ気づいたジグレイドは自然と笑みがこぼれていた。
“ガフッ!”油断するな!とでも言ったのかコボルト達は更に守りを厚く固め始めた。そのままその厚く固めた守りへと突撃するジグレイド。
「そんな守りで止めれると思うなよ!おらあっ!」
“ドガーン”と凄まじい衝突音が鳴り響き盾を構えていた重装備のコボルト数匹が吹き飛んでいった。
「はははははははっ!楽しもうぜ!」
たがが外れたのかいきなり高笑いをしながら短槍を振り回すジグレイドにコボルト達は戦慄する。
「おらおら、震えてないでかかってこいよ!おらああっ!」
唯一まともにジグレイドに相対できたのはこの集落にいる上位種の一匹だった。
“グガァアア!”普通の灰色のコボルトとは違い蒼銀のコボルトが斧を手に?足に?持って相対してきた。
「へー、お前が上位種ってやつか・・・。だがお前がこの集落のボスって感じはしないな。とりあえず・・・死んどけ!」
一瞬だけ全力で身体強化魔法を強化して蒼銀のコボルトでも視認できていない速度で真横から近寄り袈裟斬りを繰り出す。だがこのコボルトは視認できていないにも関わらずこちらに振り向いてきた。
「なに!?だが遅いっ!」
反応できたことは称賛に値するが身体がそれについてこれなかったようだ。呆気なく両断されて倒された上位種を見た他のコボルトは逃げ出すかと思ったが、違った。次々とジグレイドに飛び掛かってきたのだ。まるでこの先には行かせないと言わんばかりに・・・。
だがそんな決死の覚悟で挑んでくるコボルトをジグレイドは興味深そうに丸盾と短槍を使い弾き飛ばすだけだった。普通は再び挑んでくるはずなのだが弾き飛ばされたコボルトは立ち上がることもできずに次々と倒れ伏していく。ジグレイドは丁度いい実験材料とでもいうかのように身体強化魔法の強化具合を変えながら数十の武装したコボルトをあしらっていたのだった。
「クックック、あっはははははは!そうか!そういう能力なのか!いいね!実にいい!最高の装備だ!」
ジグレイドは実験に夢中だったのか殆どのコボルトを倒し終えていた。その中には残りの上位種もいたのだがジグレイドはそのことは知ろうともしていない。だがそのおかげか装備の能力を大まかに理解できた。
魔素の吸収を(1~10)のときはただ身体能力が強化されるだけにとどまる。
だが(11~40)(41~70)(71以上)と段階的に能力が凶悪になっていき、順に(麻痺毒とただの毒)(ありとあらゆる状態異常を引き起こす猛毒)(その猛毒を魔素吸収量に比例して周囲に拡散させる)能力があることが判明した。
最後の能力が判明したときはもう高笑いが止まらなかった。
「さてさて、まだお前らコボルトには実験に付き合ってもらわないといけないんだよね・・・。だから逃げようとするなよ!」
コソコソと民家らしきところから荷物を持って逃げ出そうとしているコボルト三匹を近付くだけで猛毒状態にして殺した。
「あははははは!この能力強すぎて修行にならねーよ!さっさと殲滅して深層にいくしかないよなぁ!」
ぐりんと後ろに振り返るとそこにはひと際異彩を放つ赤と黒のトラ柄のコボルトがいた。
「へー、さっきの上位種よりもでかいな、こいつが集落のボスコボルトか・・・。なかなか強そうだ」
体長3メル近くもある大柄なコボルトは牙を剥き出しにして唸っていた。
「怒っているのか?笑わせてくれる。この森は強者が生き残れるそうじゃないか、なら弱者であるお前らコボルトはこうして殲滅させられる運命だったんだよ。くっくっく、あっははははは!」
言葉が通じていないが高笑いによりバカにしていることが通じたようで飛び掛かってきた。
“ルゥガァアアアアアア!”ボスは怒りで武器を持つことを忘れたのか、もともと素手で戦うタイプなのか知らないが自前の爪で襲い掛かってきた。
「なんだ?お前は武器持たないのか?一瞬で終わるぞ?」
ニヤニヤ笑いながら煽るジグレイド。もちろん言葉は通じていない。
そして両者が衝突した。
“バゴン!”凄まじい速度で飛び掛かってきたボスだがジグレイドはすでに吸収率(60)くらいで身体能力を強化していた(猛毒という効果も添えて)ためびくともしなかった。
爪で丸盾を引っ掻いたボスは身体の異変に気が付いた。うまく動かせない上に体調もおかしくなってきたのだ。仕舞には吐血までしだした。この間僅か数秒である。いかにヒュドラの猛毒が強力かがわかる。
「どうした?体調がおかしいのか?くっくっく!ざまあないな!ボスだというのに集落を守れもしない、襲撃者には相手もされないなんて!そこでくたばってろ、俺はこの集落を掃除してやるからな。あっははははは!」
高笑いしながら集落のコボルトを殺しに行くジグレイドをボスは動けずその場でもがくことしかできなかったのだった。
それからジグレイドは集落のコボルトを宣言通り殲滅した。逃げ出そうとしていたコボルトも残らず殲滅していった。
ボスと相対してからかなりの時間が経ったようで空は暗くなり始めていた。
コボルトの殲滅も終わりジグレイドはボスコボルトの元に来ていた。
「ふっ、だいぶもがき苦しんだようだな」
そこには血反吐を吐きながらも這ってジグレイドを追って行こうとしたボスの亡骸があった。
「お前の素材はいい武器になりそうだ。ついでにお前を食ってやるよ」
今夜の食事はこのボスコボルトにした。コボルトの肉は筋繊維が密で硬いのが普通である。だがこのボスコボルトは程よく柔らかい肉であったため久しぶりに美味しい食事となった。
この死体まみれの集落で一晩過ごすのはあまり気乗りしないが今から野営地を探すのもしんどいため諦めることにして就寝した。
忍び込むのが面倒になったのか考えることを放棄した。
『そもそも修行に来ているのだし、この程度の魔物の集落を楽々殲滅できなくてどうする。この程度もできなければあの竜人共に復讐することなんて一生できないではないか』と自分を叱責する。
「よし!行くか!」
これまで極力音を立てないようにしていたが、正面から殲滅と決めたことで気にせずズカズカと正面の門へと進んでいった。
“ガルゥ?”なんだ?とでも言ってるように首をかしげるコボルト。だがそんなことお構いなしに門へと近づく。
門に近付いてくるジグレイドを見つけたのかコボルトが大きく吠えた“バウッ!ワウッ!”
すると奥の方から続々と武装したコボルトの集団、もはや軍隊が隊列を組んで出てきた。
“グルルルル!バウバウッ!”まるで何の用だ!とでも言っている気がする。
かなり知的なコボルトだなと思い答えてあげた。(コボルトの言葉なんてジグレイドは分かりません。ただ何となくこう聞こえる気がしているだけ)
「ちょっとあんたらを殲滅しようかと思ってね。お邪魔させてもらうよ!」
言い終わるや否や身体強化魔法をある程度強化して正面から突撃した。
おそらく普通の冒険者では視認できない程の速度で突撃したのにもかかわらずこのコボルトの多くは視認できていた。そのことにすぐ気づいたジグレイドは自然と笑みがこぼれていた。
“ガフッ!”油断するな!とでも言ったのかコボルト達は更に守りを厚く固め始めた。そのままその厚く固めた守りへと突撃するジグレイド。
「そんな守りで止めれると思うなよ!おらあっ!」
“ドガーン”と凄まじい衝突音が鳴り響き盾を構えていた重装備のコボルト数匹が吹き飛んでいった。
「はははははははっ!楽しもうぜ!」
たがが外れたのかいきなり高笑いをしながら短槍を振り回すジグレイドにコボルト達は戦慄する。
「おらおら、震えてないでかかってこいよ!おらああっ!」
唯一まともにジグレイドに相対できたのはこの集落にいる上位種の一匹だった。
“グガァアア!”普通の灰色のコボルトとは違い蒼銀のコボルトが斧を手に?足に?持って相対してきた。
「へー、お前が上位種ってやつか・・・。だがお前がこの集落のボスって感じはしないな。とりあえず・・・死んどけ!」
一瞬だけ全力で身体強化魔法を強化して蒼銀のコボルトでも視認できていない速度で真横から近寄り袈裟斬りを繰り出す。だがこのコボルトは視認できていないにも関わらずこちらに振り向いてきた。
「なに!?だが遅いっ!」
反応できたことは称賛に値するが身体がそれについてこれなかったようだ。呆気なく両断されて倒された上位種を見た他のコボルトは逃げ出すかと思ったが、違った。次々とジグレイドに飛び掛かってきたのだ。まるでこの先には行かせないと言わんばかりに・・・。
だがそんな決死の覚悟で挑んでくるコボルトをジグレイドは興味深そうに丸盾と短槍を使い弾き飛ばすだけだった。普通は再び挑んでくるはずなのだが弾き飛ばされたコボルトは立ち上がることもできずに次々と倒れ伏していく。ジグレイドは丁度いい実験材料とでもいうかのように身体強化魔法の強化具合を変えながら数十の武装したコボルトをあしらっていたのだった。
「クックック、あっはははははは!そうか!そういう能力なのか!いいね!実にいい!最高の装備だ!」
ジグレイドは実験に夢中だったのか殆どのコボルトを倒し終えていた。その中には残りの上位種もいたのだがジグレイドはそのことは知ろうともしていない。だがそのおかげか装備の能力を大まかに理解できた。
魔素の吸収を(1~10)のときはただ身体能力が強化されるだけにとどまる。
だが(11~40)(41~70)(71以上)と段階的に能力が凶悪になっていき、順に(麻痺毒とただの毒)(ありとあらゆる状態異常を引き起こす猛毒)(その猛毒を魔素吸収量に比例して周囲に拡散させる)能力があることが判明した。
最後の能力が判明したときはもう高笑いが止まらなかった。
「さてさて、まだお前らコボルトには実験に付き合ってもらわないといけないんだよね・・・。だから逃げようとするなよ!」
コソコソと民家らしきところから荷物を持って逃げ出そうとしているコボルト三匹を近付くだけで猛毒状態にして殺した。
「あははははは!この能力強すぎて修行にならねーよ!さっさと殲滅して深層にいくしかないよなぁ!」
ぐりんと後ろに振り返るとそこにはひと際異彩を放つ赤と黒のトラ柄のコボルトがいた。
「へー、さっきの上位種よりもでかいな、こいつが集落のボスコボルトか・・・。なかなか強そうだ」
体長3メル近くもある大柄なコボルトは牙を剥き出しにして唸っていた。
「怒っているのか?笑わせてくれる。この森は強者が生き残れるそうじゃないか、なら弱者であるお前らコボルトはこうして殲滅させられる運命だったんだよ。くっくっく、あっははははは!」
言葉が通じていないが高笑いによりバカにしていることが通じたようで飛び掛かってきた。
“ルゥガァアアアアアア!”ボスは怒りで武器を持つことを忘れたのか、もともと素手で戦うタイプなのか知らないが自前の爪で襲い掛かってきた。
「なんだ?お前は武器持たないのか?一瞬で終わるぞ?」
ニヤニヤ笑いながら煽るジグレイド。もちろん言葉は通じていない。
そして両者が衝突した。
“バゴン!”凄まじい速度で飛び掛かってきたボスだがジグレイドはすでに吸収率(60)くらいで身体能力を強化していた(猛毒という効果も添えて)ためびくともしなかった。
爪で丸盾を引っ掻いたボスは身体の異変に気が付いた。うまく動かせない上に体調もおかしくなってきたのだ。仕舞には吐血までしだした。この間僅か数秒である。いかにヒュドラの猛毒が強力かがわかる。
「どうした?体調がおかしいのか?くっくっく!ざまあないな!ボスだというのに集落を守れもしない、襲撃者には相手もされないなんて!そこでくたばってろ、俺はこの集落を掃除してやるからな。あっははははは!」
高笑いしながら集落のコボルトを殺しに行くジグレイドをボスは動けずその場でもがくことしかできなかったのだった。
それからジグレイドは集落のコボルトを宣言通り殲滅した。逃げ出そうとしていたコボルトも残らず殲滅していった。
ボスと相対してからかなりの時間が経ったようで空は暗くなり始めていた。
コボルトの殲滅も終わりジグレイドはボスコボルトの元に来ていた。
「ふっ、だいぶもがき苦しんだようだな」
そこには血反吐を吐きながらも這ってジグレイドを追って行こうとしたボスの亡骸があった。
「お前の素材はいい武器になりそうだ。ついでにお前を食ってやるよ」
今夜の食事はこのボスコボルトにした。コボルトの肉は筋繊維が密で硬いのが普通である。だがこのボスコボルトは程よく柔らかい肉であったため久しぶりに美味しい食事となった。
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