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66話
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672年 春 フェイシル王国、バルクド帝国の国境線にある湿地帯にて
春になり少し暖かくなってきた頃、湿地帯には両軍が集結しつつあった。
あと数日もすれば戦争の開始宣言が行われ戦闘開始となる見込みである。
フェイシル王国陣営にて
「結局、ジグのやつ来なかったかー・・・」
「俺たちが見つけきれてないだけってことはないか?」
「どうだろうな・・・これだけ探し回って見つけれないとなれば、いないとしか思えないが」
モルドとジャレッドは陣地内を歩き回ってジグレイドを探していた。いくら本気ではなかったとはいえ魔法有りきのモルドを負かしたのだ、ギルドに誘おうと思っても不思議ではない。モルドたちはジグレイドを単に心配している面もあるが。
「あー!ジャレッド様!やっぱり参加してましたね!覚えていますか?ロッテンです!ロッテンマイアです!」
大声を上げながら、ジャレッドに抱き着いてきたのは前回の戦争の時に途中参戦していた真っ赤な髪をした女性だった。
「げっ!?ちょ、すぐに離れろ!」
避けることもできたが、そうするとロッテンマイアが誰のともわからないテントに突っ込むことになるので仕方なく受け止めた。
「なんだジャレッド、こんな女がいたのか。知らなかったな、教えてくれてもいいだろうに」
「冗談言うなよ、モルド!こいつは俺の女じゃねー!」
ロッテンマイアを引きはがして急いでモルドの陰に隠れた。
「ジャレッド様酷いです・・・あんなにも熱い時間を過ごしたのに・・・」
もちろん嘘だ、むしろ熱く語っていたのはロッテンマイアの方で、それを無理やり聞かされていたのがジャレッドである。
「おいおい、男なら受けとめ「それ以上冗談を言うならマジで怒るぞ」・・・ん?冗談?」
ロッテンマイアの言い分を信じたモルドがジャレッドを諭そうとしたが、ジャレッドが途中で低い声で脅したことによりさすがに冗談だと気づいた。
「ご、ごめんなさい・・・」
「俺は今みたいな冗談にもならない嘘は嫌いだ・・・それとモルドもすぐに信じるな!長年の付き合いだろ!」
「お、おう・・・すまん」
そう言って立ち去るジャレッドを追うモルドだった。残されたロッテンマイアが周りから憐みの目で見られたのは間違いなかった。
そして翌日、主要な組合員が指揮官テントに呼ばれた。もちろんモルドも呼ばれている。
「よく来てくれた。まずはこの戦争への助力に感謝を・・・依頼書にも書いてあったと思うが、戦争時の食事はこちらで提供するつもりだが、さすがに限りはあるため、配給制になるがな。前回参加した者も多いと思うが、初参戦のものもいるので説明させてもらうぞ。今回も前回同様に我々王国軍が直接の戦闘を行うつもりだ。もちろんこちらが危険になればそなたら組合員にも手伝ってもらうことになる。前回、亜人共の強襲で多くの仲間が殺されたのは知っていると思うが、二度とそんな事はさせないつもりだ。秘密裏に準備をしてバルクド帝国軍は深緑の森から迂回することは今はできない状況になっておる。よって今回は深緑の森への監視は省き他の場所の監視を重点的に行ってもらいたい。もし再び亜人共が襲い掛かってきたらこの薬玉を地面に投げつけてくれ。この薬玉は割れると中の特殊な薬剤が混ぜ合わさり酷い臭いを発するようになるものだ。この程度しか用意できなかった、申し訳ない。亜人共が出たらすぐにこの本陣に知らせるよう心掛けてくれ。監視場所だがある程度決めておいたが、より監視しやすい場所があれば申し出てくれ。皆で検証しよう。それと監視の割り振りだが、それはそちらにお願いしたい。さすがに組合員全員の力量を把握できていないのでな。ではこちらを見てくれ・・・」
そしてすべてが決定して解散となったのは日が暮れてからだった。
「それで公爵様、会わせたいやつというのは誰です?」
解散してからモルドはオウルーゼルに呼び止められていた。
「儂からの依頼が長引いたせいでまだ会えていないだろうと思ってな」
「・・・ん?まさかジグの奴ですか?」
モルドはオウルーゼルとの接点のあつ人物と言えばそれしか思いつかなかった。
春になり少し暖かくなってきた頃、湿地帯には両軍が集結しつつあった。
あと数日もすれば戦争の開始宣言が行われ戦闘開始となる見込みである。
フェイシル王国陣営にて
「結局、ジグのやつ来なかったかー・・・」
「俺たちが見つけきれてないだけってことはないか?」
「どうだろうな・・・これだけ探し回って見つけれないとなれば、いないとしか思えないが」
モルドとジャレッドは陣地内を歩き回ってジグレイドを探していた。いくら本気ではなかったとはいえ魔法有りきのモルドを負かしたのだ、ギルドに誘おうと思っても不思議ではない。モルドたちはジグレイドを単に心配している面もあるが。
「あー!ジャレッド様!やっぱり参加してましたね!覚えていますか?ロッテンです!ロッテンマイアです!」
大声を上げながら、ジャレッドに抱き着いてきたのは前回の戦争の時に途中参戦していた真っ赤な髪をした女性だった。
「げっ!?ちょ、すぐに離れろ!」
避けることもできたが、そうするとロッテンマイアが誰のともわからないテントに突っ込むことになるので仕方なく受け止めた。
「なんだジャレッド、こんな女がいたのか。知らなかったな、教えてくれてもいいだろうに」
「冗談言うなよ、モルド!こいつは俺の女じゃねー!」
ロッテンマイアを引きはがして急いでモルドの陰に隠れた。
「ジャレッド様酷いです・・・あんなにも熱い時間を過ごしたのに・・・」
もちろん嘘だ、むしろ熱く語っていたのはロッテンマイアの方で、それを無理やり聞かされていたのがジャレッドである。
「おいおい、男なら受けとめ「それ以上冗談を言うならマジで怒るぞ」・・・ん?冗談?」
ロッテンマイアの言い分を信じたモルドがジャレッドを諭そうとしたが、ジャレッドが途中で低い声で脅したことによりさすがに冗談だと気づいた。
「ご、ごめんなさい・・・」
「俺は今みたいな冗談にもならない嘘は嫌いだ・・・それとモルドもすぐに信じるな!長年の付き合いだろ!」
「お、おう・・・すまん」
そう言って立ち去るジャレッドを追うモルドだった。残されたロッテンマイアが周りから憐みの目で見られたのは間違いなかった。
そして翌日、主要な組合員が指揮官テントに呼ばれた。もちろんモルドも呼ばれている。
「よく来てくれた。まずはこの戦争への助力に感謝を・・・依頼書にも書いてあったと思うが、戦争時の食事はこちらで提供するつもりだが、さすがに限りはあるため、配給制になるがな。前回参加した者も多いと思うが、初参戦のものもいるので説明させてもらうぞ。今回も前回同様に我々王国軍が直接の戦闘を行うつもりだ。もちろんこちらが危険になればそなたら組合員にも手伝ってもらうことになる。前回、亜人共の強襲で多くの仲間が殺されたのは知っていると思うが、二度とそんな事はさせないつもりだ。秘密裏に準備をしてバルクド帝国軍は深緑の森から迂回することは今はできない状況になっておる。よって今回は深緑の森への監視は省き他の場所の監視を重点的に行ってもらいたい。もし再び亜人共が襲い掛かってきたらこの薬玉を地面に投げつけてくれ。この薬玉は割れると中の特殊な薬剤が混ぜ合わさり酷い臭いを発するようになるものだ。この程度しか用意できなかった、申し訳ない。亜人共が出たらすぐにこの本陣に知らせるよう心掛けてくれ。監視場所だがある程度決めておいたが、より監視しやすい場所があれば申し出てくれ。皆で検証しよう。それと監視の割り振りだが、それはそちらにお願いしたい。さすがに組合員全員の力量を把握できていないのでな。ではこちらを見てくれ・・・」
そしてすべてが決定して解散となったのは日が暮れてからだった。
「それで公爵様、会わせたいやつというのは誰です?」
解散してからモルドはオウルーゼルに呼び止められていた。
「儂からの依頼が長引いたせいでまだ会えていないだろうと思ってな」
「・・・ん?まさかジグの奴ですか?」
モルドはオウルーゼルとの接点のあつ人物と言えばそれしか思いつかなかった。
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