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第03話「赤ロープのテオ」
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俺の纏うロープの色は赤い。
今では赤い生地で仕立てているが、元々赤い生地を使っていたわけではない。
俺の戦い方は魔力で身体能力を強化して杖を鈍器のように扱い最前線で魔獣を潰しまくる。
その結果、俺の衣服は魔獣の返り血が凄いことになってしまう。
どんな色にしても、最後には魔獣の血で赤く染まる。
赤い生地にする前から「赤ロープのテオ」などという異名がついてしまった。
「おい見ろよ。赤ロープだ。赤ロープのテオ」
「追放されたって本当か?」
「もったいないな。ギルドトップクラスの破壊力だぞ」
「だって魔術使えないんだろう。普通の魔術師入れたほうがいいよ」
会話が聞こえて来る。随分と好き勝手言われていた。
しかも追放されたのは昨日のはずなのにどうしてこんなに噂(真実)が流れるのが早いのだろうか。
「テオさん」
声をかけられる。
振り返ると、顔なじみの美人受付嬢のセシルさんがいた。
「セシルさん」
「聞きましたよ。パーティを追放されたって」
何気に出来たてのトラウマを大声で言わないでほしい。
「どこから聞いたんですか?」
「実は昨日」
セシルさんが昨日の様子を教えてくれた。
あの後、俺が一人で夜道をフラフラしている間にエルト達はテオ追放パーティーなるものが開催されていたらしい。
「エルトさん達がD級やE級のパーティの人達も大勢誘って凄い盛り上がっていました。騒ぐのに便乗しているだけにも見えましたが」
「そうでしたか」
エルトの奴ランクの低い冒険者に普段から威張っているからな。その分金が入ると大盤振る舞いするから金も中々たまらないんだよな。
普段からそうだ。依頼完了後に飲んで騒いでかかった費用を抜いてから報奨金を配分するのがうちのパーティのシステムで昔からこのやり方には思う所があった。
配分だってエルトが3割でサラとシェリーが2.5割ずつで俺が残った2割。
俺のせいで実質魔術無しにしてしまっているから一番取り分が少ないのに文句は言わなかったが、こうなってしまった以上はお金を蓄える事も考えてやって行かないといけない。
「そんなわけで魔術師募集ってありませんか?」
「魔術師……募集ですか」
セシルさんの顔が引きつる。
「今のところは特にないですね」
「ですよね」
魔術師保護法のせいで魔術師の余っているこのご時世だ。
こんな捨てられ方されてしまったけど、今まで一緒にやってくれたのはありがたかったのだと改めて思う。
「ソロで受けられる依頼ってありますか?」
パーティが組めないのなら仕方がない。
ソロで活動するか。
ソロはパーティを組むのに比べて生存率が一気に下がる。自分に何かあった時に仲間のサポートがないからだ。
「一人ですから魔獣討伐とかは避けましょうか?」
依頼募集の書類を見ながらセシルさんに尋ねられる。
「いや、戦闘系でお願いします」
杖で殴るしかできない俺だ。
「一人は危険度が上がるんですよ」
「はい。なので魔獣のレベルを落としてやっていこうと思います」
「わかりました。そしたらこちらの大量発生したスライムの討伐はどうでしょうか?」
スライムは最も弱い魔獣だ。ちょっとレベルを落としすぎる気もするが、いい機会なので初心に帰ってそこから始めることにしよう。
「それでお願いします」
「はい。依頼受注承りました」
セシルさんが事務処理を進めてくれる。
「テオさん。繰り返しになってしまいますが、一人だけだから絶対に無理しないでくださいよ」
駆けだしだったあの頃のようにセシルさんは俺の事を心配してくれた。
「大丈夫です。駄目だったらすぐに逃げます」
守るべき相手もいないが、セシルさんを心配させたくないので安全第一で行こう。
「いってらっしゃいませ。テオさん。無事をお待ちしています」
「いってきます」
こうして俺は、一人で比較的安全な森へと向かった。
今では赤い生地で仕立てているが、元々赤い生地を使っていたわけではない。
俺の戦い方は魔力で身体能力を強化して杖を鈍器のように扱い最前線で魔獣を潰しまくる。
その結果、俺の衣服は魔獣の返り血が凄いことになってしまう。
どんな色にしても、最後には魔獣の血で赤く染まる。
赤い生地にする前から「赤ロープのテオ」などという異名がついてしまった。
「おい見ろよ。赤ロープだ。赤ロープのテオ」
「追放されたって本当か?」
「もったいないな。ギルドトップクラスの破壊力だぞ」
「だって魔術使えないんだろう。普通の魔術師入れたほうがいいよ」
会話が聞こえて来る。随分と好き勝手言われていた。
しかも追放されたのは昨日のはずなのにどうしてこんなに噂(真実)が流れるのが早いのだろうか。
「テオさん」
声をかけられる。
振り返ると、顔なじみの美人受付嬢のセシルさんがいた。
「セシルさん」
「聞きましたよ。パーティを追放されたって」
何気に出来たてのトラウマを大声で言わないでほしい。
「どこから聞いたんですか?」
「実は昨日」
セシルさんが昨日の様子を教えてくれた。
あの後、俺が一人で夜道をフラフラしている間にエルト達はテオ追放パーティーなるものが開催されていたらしい。
「エルトさん達がD級やE級のパーティの人達も大勢誘って凄い盛り上がっていました。騒ぐのに便乗しているだけにも見えましたが」
「そうでしたか」
エルトの奴ランクの低い冒険者に普段から威張っているからな。その分金が入ると大盤振る舞いするから金も中々たまらないんだよな。
普段からそうだ。依頼完了後に飲んで騒いでかかった費用を抜いてから報奨金を配分するのがうちのパーティのシステムで昔からこのやり方には思う所があった。
配分だってエルトが3割でサラとシェリーが2.5割ずつで俺が残った2割。
俺のせいで実質魔術無しにしてしまっているから一番取り分が少ないのに文句は言わなかったが、こうなってしまった以上はお金を蓄える事も考えてやって行かないといけない。
「そんなわけで魔術師募集ってありませんか?」
「魔術師……募集ですか」
セシルさんの顔が引きつる。
「今のところは特にないですね」
「ですよね」
魔術師保護法のせいで魔術師の余っているこのご時世だ。
こんな捨てられ方されてしまったけど、今まで一緒にやってくれたのはありがたかったのだと改めて思う。
「ソロで受けられる依頼ってありますか?」
パーティが組めないのなら仕方がない。
ソロで活動するか。
ソロはパーティを組むのに比べて生存率が一気に下がる。自分に何かあった時に仲間のサポートがないからだ。
「一人ですから魔獣討伐とかは避けましょうか?」
依頼募集の書類を見ながらセシルさんに尋ねられる。
「いや、戦闘系でお願いします」
杖で殴るしかできない俺だ。
「一人は危険度が上がるんですよ」
「はい。なので魔獣のレベルを落としてやっていこうと思います」
「わかりました。そしたらこちらの大量発生したスライムの討伐はどうでしょうか?」
スライムは最も弱い魔獣だ。ちょっとレベルを落としすぎる気もするが、いい機会なので初心に帰ってそこから始めることにしよう。
「それでお願いします」
「はい。依頼受注承りました」
セシルさんが事務処理を進めてくれる。
「テオさん。繰り返しになってしまいますが、一人だけだから絶対に無理しないでくださいよ」
駆けだしだったあの頃のようにセシルさんは俺の事を心配してくれた。
「大丈夫です。駄目だったらすぐに逃げます」
守るべき相手もいないが、セシルさんを心配させたくないので安全第一で行こう。
「いってらっしゃいませ。テオさん。無事をお待ちしています」
「いってきます」
こうして俺は、一人で比較的安全な森へと向かった。
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