15 / 19
『ラスト・メッセンジャー』
カタリナの記録
しおりを挟む
名称:カタリナ
性別:女性
生年月日:1884年6月17日
本作戦の役割:撹乱
悪戯に笑っている写真が貼り付けてあった。
写真の中の女性は。
ふわりとした藍白色の髪を伸ばし。
肩に流れた髪は編まれ、綺麗な髪飾りで止めていた。
――当人の記録を下記に記す。
へぇ~⬛︎⬛︎⬛︎から引き継いだんだ。
君とは余り関わった事ないよね?
僕はカタリナ。
よろしく。
それって僕達の事沢山書く本だよね?
そうだなぁ。
僕の事手っ取り早く知ってもらいたいから……。
あ、この後捕虜に尋問するんだ。
見学して行きなよ。
僕はNIBの中でも人と話す事が好きでね。
⬛︎⬛︎⬛︎の補佐をする事が多いかな。
あー大丈夫大丈夫!
本当にお話するだけだから。
手を挙げたりしないよ。
あ、でも一つだけ約束して欲しいんだけど。
君は何も喋らないでね。
なるべく表情も変えずに。
相手に外の情報を与えたくないんだ。
こんばんは~!
調子はどう?――――さん。
ご飯はちゃんと食べてる?
東国も――が主食なんでしょ?
紅茶に――も勿論入れるよね?
えっ紅茶に――入れないの!?
僕は好きだよ、今度持ってきてあげる。
あー、別に大丈夫だよ。
あの人達はもう国に帰れないんだから。
長い時をかけて国境線に少しずつ壁が建設されてるは知ってるよね。
あの工事の作業員になるんだ。
こんな極寒の地で。
一年中働いて。
ご飯も今より少なくなる。
生きて情報を持ち帰るぞって。
少しでも長生きして貰った方が良いからね。
そういえば、その本って今後どうなるの?
だってさ。
あ、いや、君にはまだ分からないかな。
そう…………僕達は確実に死ぬよ。
ここだっていずれ無くなる。
うーん、どうだろ。
死んだら何も考えられないんだから。
生きてる人達の自己満足な行動なんて知らないよ。
好きにして。
帰ってもそこに僕はいないし、その本の内容が僕の全てじゃないしさ。
性別:女性
生年月日:1884年6月17日
本作戦の役割:撹乱
悪戯に笑っている写真が貼り付けてあった。
写真の中の女性は。
ふわりとした藍白色の髪を伸ばし。
肩に流れた髪は編まれ、綺麗な髪飾りで止めていた。
――当人の記録を下記に記す。
へぇ~⬛︎⬛︎⬛︎から引き継いだんだ。
君とは余り関わった事ないよね?
僕はカタリナ。
よろしく。
それって僕達の事沢山書く本だよね?
そうだなぁ。
僕の事手っ取り早く知ってもらいたいから……。
あ、この後捕虜に尋問するんだ。
見学して行きなよ。
僕はNIBの中でも人と話す事が好きでね。
⬛︎⬛︎⬛︎の補佐をする事が多いかな。
あー大丈夫大丈夫!
本当にお話するだけだから。
手を挙げたりしないよ。
あ、でも一つだけ約束して欲しいんだけど。
君は何も喋らないでね。
なるべく表情も変えずに。
相手に外の情報を与えたくないんだ。
こんばんは~!
調子はどう?――――さん。
ご飯はちゃんと食べてる?
東国も――が主食なんでしょ?
紅茶に――も勿論入れるよね?
えっ紅茶に――入れないの!?
僕は好きだよ、今度持ってきてあげる。
あー、別に大丈夫だよ。
あの人達はもう国に帰れないんだから。
長い時をかけて国境線に少しずつ壁が建設されてるは知ってるよね。
あの工事の作業員になるんだ。
こんな極寒の地で。
一年中働いて。
ご飯も今より少なくなる。
生きて情報を持ち帰るぞって。
少しでも長生きして貰った方が良いからね。
そういえば、その本って今後どうなるの?
だってさ。
あ、いや、君にはまだ分からないかな。
そう…………僕達は確実に死ぬよ。
ここだっていずれ無くなる。
うーん、どうだろ。
死んだら何も考えられないんだから。
生きてる人達の自己満足な行動なんて知らないよ。
好きにして。
帰ってもそこに僕はいないし、その本の内容が僕の全てじゃないしさ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる