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三話〈すずひ〉
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少しの時間を経て、俺は学園に辿り着くことが出来た。
登校時間より少し早いためか、学生の姿は見られない。
「ほら、着いたよ。ついでに校内のほう案内してあけるよ」
「あ、ありがとうございます。車に乗せてもらった上にそんなに親切にして頂けるなんて……すいません」
「いやいや、謝ることはないよ。俺がしたいことをしてるだけだから」
笑顔でそう返され、少し安心する。
「じゃ、行こうか」
手を取られ、俺は校内に足を踏み入れた。
***
校内のほとんどを案内した貰い、俺は最後の場所に来ていた。
「で、ここが職員室ね。この隣が校長室。大まかに話させてもらったけどわかった、かな?」
「大丈夫です、ありがとうございました!」
「ならよかったよ。えっと、教育実習生の待合室どこだったっけ?」
「会議室、ですね。まだ説明してもらってない気が……」
周りを見渡しながら、彼に問う。
どこにもそれらしき部屋は見当たらない。
「あぁ、そこだよ」
職員室の隣に多目的室と記された部屋があるのが目に付いた。
「会議室じゃないようですけど……」
「あれ資料に書いてなかったっけ。会議室(多目的室)って。まぁ行ってみて?教育実習生の人たち、何人かいると思うよ」
肩に手を置き、彼はそのまま職員室のドアに手をかけた。
「あ、ありがとうございました!」
別れ際にお辞儀すると、ひらひらと振ってくれた。
親切な人だなと安堵して、俺は多目的室に向かった。
登校時間より少し早いためか、学生の姿は見られない。
「ほら、着いたよ。ついでに校内のほう案内してあけるよ」
「あ、ありがとうございます。車に乗せてもらった上にそんなに親切にして頂けるなんて……すいません」
「いやいや、謝ることはないよ。俺がしたいことをしてるだけだから」
笑顔でそう返され、少し安心する。
「じゃ、行こうか」
手を取られ、俺は校内に足を踏み入れた。
***
校内のほとんどを案内した貰い、俺は最後の場所に来ていた。
「で、ここが職員室ね。この隣が校長室。大まかに話させてもらったけどわかった、かな?」
「大丈夫です、ありがとうございました!」
「ならよかったよ。えっと、教育実習生の待合室どこだったっけ?」
「会議室、ですね。まだ説明してもらってない気が……」
周りを見渡しながら、彼に問う。
どこにもそれらしき部屋は見当たらない。
「あぁ、そこだよ」
職員室の隣に多目的室と記された部屋があるのが目に付いた。
「会議室じゃないようですけど……」
「あれ資料に書いてなかったっけ。会議室(多目的室)って。まぁ行ってみて?教育実習生の人たち、何人かいると思うよ」
肩に手を置き、彼はそのまま職員室のドアに手をかけた。
「あ、ありがとうございました!」
別れ際にお辞儀すると、ひらひらと振ってくれた。
親切な人だなと安堵して、俺は多目的室に向かった。
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