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ぼんの宇宙日記(19日目)
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19日目。 今日は、空気が違った。 “におい”じゃなくて、“流れ”。
朝、ジンが通気ダクトの検査をしていた。 ぼくはその近くで、耳をピクピク。 空気が「カサカサ…」って通る音が、今日はちょっと重く聞こえた。 ジンが「湿度、微妙に高い」と言った瞬間、ぼくはしっぽで「やっぱりね」って返事。
昼、マヤが「なんか今日、髪が広がる~」とぼやいていた。 ぼくは彼女の足元に寄って、ふわっと顔を近づけた。 うん、確かに“空気が丸い”。 ぼくの毛も、ちょっと膨らんでいる気がする。 それは、「今日の重力が、すこし柔らかい気がするね」って意味。
午後、ミナが船内の植物に水をやっていた。 その横で、ぼくは葉っぱに顔を埋めた。 水の匂いと、空気の流れが混ざって、不思議な気分になった。 ミナが「ねぇぼん、今日って、植物の機嫌いいと思わない?」 ぼくは、目を細めてじっとその葉っぱを見つめた。 それが、「うん、ぼくもそう感じる」っていう返事。
夕方、船長が居住区のソファで新聞みたいなデータ端末を眺めていた。 ぼくはその後ろの空気の“揺れ”を感じて、そっと背もたれの上に飛び乗った。 船長が「お、バランスでぼんの今日の気分が読めるかもな」って言った。 ぼくはしっぽで「それは読まれたくないな」って返事。
夜、星図室の窓から宇宙を見ていたら、ちょっとだけ空気が“泣いてる”気がした。 静かな夜に、星たちが遠すぎると、空気まで寂しくなる。 ぼくは、その窓の隅っこで丸くなって、目だけ宇宙に向けた。 そういう日は、誰にも邪魔されずにそっと寝たい。
おやすみ、空気。おやすみ、湿度。また、耳で世界を読む日があるといいね。
朝、ジンが通気ダクトの検査をしていた。 ぼくはその近くで、耳をピクピク。 空気が「カサカサ…」って通る音が、今日はちょっと重く聞こえた。 ジンが「湿度、微妙に高い」と言った瞬間、ぼくはしっぽで「やっぱりね」って返事。
昼、マヤが「なんか今日、髪が広がる~」とぼやいていた。 ぼくは彼女の足元に寄って、ふわっと顔を近づけた。 うん、確かに“空気が丸い”。 ぼくの毛も、ちょっと膨らんでいる気がする。 それは、「今日の重力が、すこし柔らかい気がするね」って意味。
午後、ミナが船内の植物に水をやっていた。 その横で、ぼくは葉っぱに顔を埋めた。 水の匂いと、空気の流れが混ざって、不思議な気分になった。 ミナが「ねぇぼん、今日って、植物の機嫌いいと思わない?」 ぼくは、目を細めてじっとその葉っぱを見つめた。 それが、「うん、ぼくもそう感じる」っていう返事。
夕方、船長が居住区のソファで新聞みたいなデータ端末を眺めていた。 ぼくはその後ろの空気の“揺れ”を感じて、そっと背もたれの上に飛び乗った。 船長が「お、バランスでぼんの今日の気分が読めるかもな」って言った。 ぼくはしっぽで「それは読まれたくないな」って返事。
夜、星図室の窓から宇宙を見ていたら、ちょっとだけ空気が“泣いてる”気がした。 静かな夜に、星たちが遠すぎると、空気まで寂しくなる。 ぼくは、その窓の隅っこで丸くなって、目だけ宇宙に向けた。 そういう日は、誰にも邪魔されずにそっと寝たい。
おやすみ、空気。おやすみ、湿度。また、耳で世界を読む日があるといいね。
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