雑貨屋ヤマーダの日々

ぼん

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「森の中の秘密」

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「はぁ、また森かよ、異世界に来てから森率高すぎない?」

朝から店の棚を整理していたはずなのに、気がつけば俺は森の中を歩いていた。

きっかけは、町の子どもが「森で光るものを見た」と言って駆け込んできたこと。で、なぜか俺が見に行く流れになった。雑貨屋って、そんな何でも屋だったっけ?

「まあ、いいけどさ……空気うまいし、鳥の声も癒されるし……って、俺、森に癒されている場合じゃないだろ!」

木々の間から差し込む光が地面に模様を描き、風が葉を揺らす音が心地よい。異世界の森って、なんかこう……神秘的っていうか、やたら絵になるんだよな。地球の森よりも、ちょっと幻想的な感じがする。

ふと、足元に奇妙な光がちらついた。

「ん?……なんだこれ?」

落ち葉の隙間に埋もれていたのは、小さな金属製の輪。触れると、じんわりと温かい。見た目は魔法道具っぽいけど、俺にそんな鑑定眼があるわけじゃない。

「いやいや、これ、俺の手で爆発とかしないよな?……まあ、試してみるしかないか」

アイテムを手にした瞬間、森の奥から不思議な声が聞こえてきた。

「そのアイテムを持つ者よ、何者だ?」

「え、誰!?俺、ただの雑貨屋なんだけど!」

声の主は森の精霊たちだった。

「その道具は、我々の世界にとって重要なものだ。どうしてそれを手にした?」

「いやいや、俺が聞きたいんだけど!これ、落ちてたんだって!」

精霊たちはしばらく沈黙した後、山田をじっと見つめた。その視線には、疑念と興味が入り混じっているようだった。

「その道具は、我々の世界にとって重要なものだ。お前がそれを拾ったのは偶然ではないかもしれない」

「いやいや、俺、ただの雑貨屋だって!そんな大それた運命とか、勘弁してくれよ!」

精霊たちは小さく笑い、山田を森の奥へと案内し始めた。道中、木々の間から差し込む光が幻想的な模様を描き、風が葉を揺らす音が心地よい。

「この森には、我々の力が宿る場所がいくつもある。その道具は、我々の力を封じるために作られた悪しきものだ」

「封じる?……ってことは、これ、ヤバいってこと?」

「そうだ。だが、今はその力が不安定になっている。お前がそれを拾ったのは、森が助けを求めている証かもしれない」

山田は精霊たちの言葉に半信半疑ながらも、森の奥へと足を進めた。

山田は精霊たちの話を聞きながら、森の中を探索することにした。

「これ、俺の新しい人生ってやつか……まあ、悪くないけどさ」

森の中には、動物たちがアイテムの力に影響を受けている様子が見られた。

「いやいや、これ、俺が知らないどころか、地球の生物図鑑にも載ってないやつだろ!」

町の住民たちは、森で起きている異変に興味を持ち始めた。最初は噂話程度だったが、山田が精霊と接触したことや、不思議なアイテムの存在が広まるにつれ、好奇心が行動へと変わっていった。

「山田さん、森で何か見つけたんですって?」 「精霊って、本当にいるんですか?」

そんな声が店に届くようになり、気づけば数人の住民が森の調査に同行することになった。魔法に詳しい老人、動物と心を通わせる少女、そしてただの好奇心旺盛な若者たち。彼らはそれぞれの得意分野を活かしながら、山田の探索を支えてくれた。

「いやいや、俺、いつの間にか調査隊の隊長みたいになってない?」

森の奥では、動物たちがアイテムの力に影響を受けて奇妙な行動を見せていた。

木々の間を飛び回る光る鳥、地面に模様を描くように歩く獣たち。住民たちは驚きながらも、山田とともにその現象の原因を探っていく。

何やかんやあり、山田たちはアイテムの力を封印する方法を見つけ、森の平和を取り戻すことに成功した。

「これで、俺の新しい人生も少しは落ち着くかな……いや、でも異世界って意外と忙しいな!」

精霊たちは山田に感謝の言葉を述べ、森の住人たちも平和を喜んだ。

「俺の店、ただの雑貨屋じゃないかもな……」

店に戻ると、ルファが店の片隅で何かをいじっていた。ちらっと俺を見て、ニヤリと笑う。

「おかえり、山田。森、楽しかった?」

「いやいや、なんで知ってんだよ!……っていうか、あんた何作ってんの?」

「秘密。」
「いやいや、やめてくれ!もうちょっと平和でいさせてくれ!」

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