38 / 70
神話時代:精霊の森・精霊との誓い
【精霊の森・精霊との誓い】 エピローグ:「森の余韻」
しおりを挟む
森の気配が、静かに遠ざかっていった。
外なる領域へ戻ると、さっきまで確かに触れていた祈りの息づかいも、村人の声も、すべてが淡い残響となって漂っているだけだった。
土の奥を流れる循環。枝葉に触れていく光。
精霊の動きも、少年の祈りも、森を包んだ静けさも、いまはひとつの余韻に溶け込み、この世界の底をゆっくり満たしていた。
森は語らず、精霊は名も持たない。
けれど、祈りが消えることはなかった。命は静かに受け渡され続けていく。
過ぎていった記憶も、赦しの気配も、どれもが淡い芽吹きとなり、次の時代の土台へと溶けていく。
精霊の森で紡がれた物語も、少年の祈りも、静けさの中で波紋だけを残して、そっとこの領域に息づいていた。
しばらくすると、外なる領域に柔らかな光が満ちる。
その中央で、ひとつの声が静かに響いた。
「お帰りなさい、アノン様」
振り向くと、創造主の使いエリウスが立っていた。
いつもと変わらない、けれどどこか安堵を含んだまなざしでこちらを見つめている。
その後ろには、オルド、ラクシア、そして他の創造主の使いたちも控えていた。
私は静かにうなずいた。
その動きだけで、私が経験してきた物語のすべてが、言葉なしに伝わったように思えた。
エリウスは森の方角を見つめながら、穏やかに口を開く。
「あの森も、ようやく静けさを取り戻しました。命の循環は絶えることなく続き、人と精霊が交わした約束も、新しい朝へ受け渡されています」
私はほんの一瞬、目を閉じる。
土の深いところでふくらむ小さな芽の気配が、まだ胸の奥に確かに残っていた。
「森の静けさも、村人たちの祈りも、すべては命のめぐりにそっと溶けていく。新しい命の根も、こうして静かに育つものなんだよ」
ラクシアがほのかな光をまとって寄り添う。
「名もなき少年の祈りは、静かな再生の証となりました。精霊と人、孤独と赦し……その結びつきが、森の奥で確かに息づいています」
私は、その言葉にゆるく呼応するように息を吐く。
「そうだね。言葉を持たないものたちでも、祈りや願いの中なら互いを知れる。約束という形じゃなくても、世界に余韻を残していける」
言葉のあと、静寂がゆっくり降りた。
創造主の使いたちも、私自身も、森から戻ってきたばかりの余韻にそっと身をひたしていた。
その静けさを破ったのは、オルドの低く響く声だった。
「赦しは、恐れのなかでこそ生まれるもの。失われた命も、惜しまれた願いも、すべて土に伏して新しい芽の一部となる……これが、この時代に息づく森の真実なのでしょう」
私は遠い森への記憶に耳を澄ませる。
「物語は、不思議なくらい終わることを知らない。名もなき命も、ひとつの時代も、やがて次の物語の種になる。そうして世界は、ゆっくりと歩みを続けていくんだ」
静かな沈黙が、外なる領域に満ちていく。
イストが、風のような声で問いかける。
「アノン様。この祈りと命の流れは、次の時代にも届くのでしょうか。名もなき者たちの想いは、未来の物語を照らす光となれますか」
私は深く息を吸う。
「祈りは終わりのためのものじゃない。静かに誰かへ渡されて、やがて新しい命に光を手渡していく。孤独も、赦しも、土の温もりも……全部が未来で芽を出す日を待ってる」
ラクシアが淡い光をひろげた。
「この静けさが、いつか新しい歌になる日も来るでしょう。森の約束は、今も世界のどこかで息づいています」
私は遠い空を見上げる。
「物語は、いつも静かな余韻を残して次へ続く。時の向こうで命や問いが消えるなんて……まあ、そう簡単にはいかなさそうだね」
私の言葉に、エリウスが穏やかな微笑みを返した。
「この時代はひとつの区切りを迎えましたが……祈りと問いは、必ず次の朝を呼びます。アノン様、私たちはこれからも見届けてまいります。命と約束が、新しい時代へ静かに橋をかけることを」
私はその言葉を胸の奥でゆっくり転がし、ひとつ頷いた。
「世界って、ほんと立ち止まるのが苦手なんだよね。森も村も人も精霊も……どれも静けさの中で次の物語の芽を育てている。歩みは止まることなく、どこまでも続いていく」
オルドが深い響きを落とした。
「すべては土に還り、やがて未来の芽を育てる。終わりではなく、始まりが巡るばかり……それが世界の理かもしれません」
私はその声に耳を澄ませながら、静かな呼吸をひとつ置く。
森と村で過ぎた日々が、遠い記憶となって輪郭をゆるめながら浮かんでは消えていく。
少年の祈りも、森の静けさも、精霊の光も。
あの場所でのすべてが、今ではひとつの物語の形となり、ここへ帰ってきていた。
私は胸の奥に残った最後の問い――ずっと観察者として抱えてきた問いを、そっと押し当てる。
「……いま、祈りと命の連なりが、新しい観察の旅路を照らしている」
外なる領域の静けさが、柔らかい波紋となって広がる。
世界は一度終わったように見えて、決して終わりではなかった。
余韻のなかで芽吹くものがあり、次の物語へ繋がっていく気配が確かにある。
エリウスたち創造主の使いたちは静かに頭を垂れ、私の言葉を受け止めた。
この瞬間も、森で芽吹いた祈りは世界へ流れている。
名もなき少年の祈りが残した約束は、未来へ渡された種となり、いつか新しい命に光を灯すだろう。
私は、そっと目を閉じる。
すべては余韻のなかにある。
けれど――
つぎの物語は、すでに静かに始まろうとしていた。
外なる領域へ戻ると、さっきまで確かに触れていた祈りの息づかいも、村人の声も、すべてが淡い残響となって漂っているだけだった。
土の奥を流れる循環。枝葉に触れていく光。
精霊の動きも、少年の祈りも、森を包んだ静けさも、いまはひとつの余韻に溶け込み、この世界の底をゆっくり満たしていた。
森は語らず、精霊は名も持たない。
けれど、祈りが消えることはなかった。命は静かに受け渡され続けていく。
過ぎていった記憶も、赦しの気配も、どれもが淡い芽吹きとなり、次の時代の土台へと溶けていく。
精霊の森で紡がれた物語も、少年の祈りも、静けさの中で波紋だけを残して、そっとこの領域に息づいていた。
しばらくすると、外なる領域に柔らかな光が満ちる。
その中央で、ひとつの声が静かに響いた。
「お帰りなさい、アノン様」
振り向くと、創造主の使いエリウスが立っていた。
いつもと変わらない、けれどどこか安堵を含んだまなざしでこちらを見つめている。
その後ろには、オルド、ラクシア、そして他の創造主の使いたちも控えていた。
私は静かにうなずいた。
その動きだけで、私が経験してきた物語のすべてが、言葉なしに伝わったように思えた。
エリウスは森の方角を見つめながら、穏やかに口を開く。
「あの森も、ようやく静けさを取り戻しました。命の循環は絶えることなく続き、人と精霊が交わした約束も、新しい朝へ受け渡されています」
私はほんの一瞬、目を閉じる。
土の深いところでふくらむ小さな芽の気配が、まだ胸の奥に確かに残っていた。
「森の静けさも、村人たちの祈りも、すべては命のめぐりにそっと溶けていく。新しい命の根も、こうして静かに育つものなんだよ」
ラクシアがほのかな光をまとって寄り添う。
「名もなき少年の祈りは、静かな再生の証となりました。精霊と人、孤独と赦し……その結びつきが、森の奥で確かに息づいています」
私は、その言葉にゆるく呼応するように息を吐く。
「そうだね。言葉を持たないものたちでも、祈りや願いの中なら互いを知れる。約束という形じゃなくても、世界に余韻を残していける」
言葉のあと、静寂がゆっくり降りた。
創造主の使いたちも、私自身も、森から戻ってきたばかりの余韻にそっと身をひたしていた。
その静けさを破ったのは、オルドの低く響く声だった。
「赦しは、恐れのなかでこそ生まれるもの。失われた命も、惜しまれた願いも、すべて土に伏して新しい芽の一部となる……これが、この時代に息づく森の真実なのでしょう」
私は遠い森への記憶に耳を澄ませる。
「物語は、不思議なくらい終わることを知らない。名もなき命も、ひとつの時代も、やがて次の物語の種になる。そうして世界は、ゆっくりと歩みを続けていくんだ」
静かな沈黙が、外なる領域に満ちていく。
イストが、風のような声で問いかける。
「アノン様。この祈りと命の流れは、次の時代にも届くのでしょうか。名もなき者たちの想いは、未来の物語を照らす光となれますか」
私は深く息を吸う。
「祈りは終わりのためのものじゃない。静かに誰かへ渡されて、やがて新しい命に光を手渡していく。孤独も、赦しも、土の温もりも……全部が未来で芽を出す日を待ってる」
ラクシアが淡い光をひろげた。
「この静けさが、いつか新しい歌になる日も来るでしょう。森の約束は、今も世界のどこかで息づいています」
私は遠い空を見上げる。
「物語は、いつも静かな余韻を残して次へ続く。時の向こうで命や問いが消えるなんて……まあ、そう簡単にはいかなさそうだね」
私の言葉に、エリウスが穏やかな微笑みを返した。
「この時代はひとつの区切りを迎えましたが……祈りと問いは、必ず次の朝を呼びます。アノン様、私たちはこれからも見届けてまいります。命と約束が、新しい時代へ静かに橋をかけることを」
私はその言葉を胸の奥でゆっくり転がし、ひとつ頷いた。
「世界って、ほんと立ち止まるのが苦手なんだよね。森も村も人も精霊も……どれも静けさの中で次の物語の芽を育てている。歩みは止まることなく、どこまでも続いていく」
オルドが深い響きを落とした。
「すべては土に還り、やがて未来の芽を育てる。終わりではなく、始まりが巡るばかり……それが世界の理かもしれません」
私はその声に耳を澄ませながら、静かな呼吸をひとつ置く。
森と村で過ぎた日々が、遠い記憶となって輪郭をゆるめながら浮かんでは消えていく。
少年の祈りも、森の静けさも、精霊の光も。
あの場所でのすべてが、今ではひとつの物語の形となり、ここへ帰ってきていた。
私は胸の奥に残った最後の問い――ずっと観察者として抱えてきた問いを、そっと押し当てる。
「……いま、祈りと命の連なりが、新しい観察の旅路を照らしている」
外なる領域の静けさが、柔らかい波紋となって広がる。
世界は一度終わったように見えて、決して終わりではなかった。
余韻のなかで芽吹くものがあり、次の物語へ繋がっていく気配が確かにある。
エリウスたち創造主の使いたちは静かに頭を垂れ、私の言葉を受け止めた。
この瞬間も、森で芽吹いた祈りは世界へ流れている。
名もなき少年の祈りが残した約束は、未来へ渡された種となり、いつか新しい命に光を灯すだろう。
私は、そっと目を閉じる。
すべては余韻のなかにある。
けれど――
つぎの物語は、すでに静かに始まろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる