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三本木らい

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  ちょっと気になってたアイドルが5番手で出ている深夜のやっすいドラマのお色気シーン(白いランジェリー姿で男性を誘惑する役)を横目で流し見していた。夜中1時頃。
 俊明が僕にモーションをかけるのと同時進行で女の子とたくさん遊んでいた事実を知ってから1週間経った。 
 さもありなん、まー引く手あまたの入れ食い状態でしょうから彼。寄ってくる女子をわざわざ拒むっていうのも考えにくいのか。
「大事にしたい」と大口叩いて口説き文句ささやいて色んな場所にデートに連れてってくれたけど、その合間に女の子とあんなことこんなことしていたんだね……

 なんて考えていた時に俊明からLINEがきた。

「なにしてるん?」

 僕は返事をした。

「ドラマみてた 俊明は?」
「今日女の子からの誘い断腸の思いで断ったから」
「報告ありがとう 性行為したことも逐一報告する気か?」
「しない もう女子とはしないし」
「うっそつけ~」
「しないしない」
「もったいない mottainai」
「俺もそう思う」
「しとけば」
「嫉妬しない?」
「するよ」
「じゃ しない 捨てられたくないし」
「女性と好きにやればいいよ 捨てないし 僕は僕で女性に慣れるために風俗行きたいと思ってるよ」
「そんな勇気あるの?」
 
 僕は返信しなかった。彼からLINEがきた。
 
「1歩踏み出す勇気なんかないだろ
 そのかいあっておかげさまで無職で無色透明で手あかのついていない童貞にありつけてテンションあがるわ」

 僕は返信しなかった。すぐに彼から。

「この際男同士だから包み隠さず書くけど……
 女の子にキスしたり手マンしたりクンニしたりするの苦手でできるだけしないようにしてたんだよね 向こうからねだられない限り絶対自分からはしない 
 女の子の求める男性像を演じてしまって失望させないようにありきたりであたりさわりのないセックスしかできない 多くて1回に1発しかしないし 噛みついたり引っ掻いたりひねったりできなくてつまんない  
 コンビニでお会計をする友哉くんが薄い白地の古着のTシャツ着てて乳首が透けてた時があって目に焼き付いて離れなくてその日帰ってから友哉くんで4545した 男を始めてオカズにしたけど俺に合ってるのかなと思った  
 ズブズブになりたい ちんちんあやして」

 僕はそれでも返信しなかった。3分後。

「友哉くんのおちんちんってこの世で一番kawaii  おざなりに言っとけばいいっていうんじゃなくてガチでkawaii 平常時も勃起時もずっとかわちぃcute 
 手のひらサイズがしっくりくる 手に馴染む手放したくない ずっと口に含んでいたい 四六時中ペロペロしたい 
 俺を脅かさない脅威じゃない俺よりちっちゃい仮性包茎短小チンコ 存在が罪」

 僕は沈黙を貫いた。3分後。

「女の子と縁切って友哉くん1本化していい? 最近性欲旺盛で…… がっついて嫌われたくなかった ガツガツしていい? 一途になったら歯止めがきかなくなりそうだけどいい? 好きなだけやらせてくれる?」

 僕はやっぱり返信しなかった。3分後。

「俺が年上成人男性の性癖ねじ曲げてお尻の穴こじ開けてると思うとグッと手応え感じる 
 何もかもぶちまけたくなる これでもかこれでもかと確認したくなる どこまで許してくれるんだろうって」
 
 僕は困ったからこう書いた。

「僕風邪ひいてるんだ」 
「こっちはもう友哉くんの口になってるんだけど 風邪うつしてくれていいから 明日を楽しみに待ってる」
「体目当てなんだ」
「心と体が目当てだよ 専業主婦にさせてやってもいいよ 大黒柱になってやろうか 養ってやるよ 俺んとこ来いよ」
「誰のおかげで飯食えてんだ、とか言う夫になりそう」
「口が裂けても言わないよ~」
「そもそも同じ男でおそろの体だから専業主婦は無理だろ 働きたくなくってラクしたくって女の子(お嫁さん)になりたかったとこあるわ」
「じゃ明日」  

 LINEの往復が終わった。明日はおうちデートだ。 
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