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魔女を得た王子は彼女の幸せを願う
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寝台に響く静かな寝息に耳を傾けながら、ジェラルドは隣に横たわる愛しい魔女を見つめていた。穏やかな寝顔だが、頬には涙の跡がある。
拭ってあげたい思いがするものの、激しい交わりの高ぶりは、まだ彼女にもくすぶっているようで、寝返りを打つたびに、肌に触れる寝具に刺激を感じ、悩ましい吐息が漏れている状態だ。
彼女に触れることはできなかった。
触れずに浄化魔法で清めてあげたくとも、彼女の身体は、ジェラルドの精と魔力を受けて、大人へと作り替わっている最中だ。魔力を周りで使うべきではない。
つまり、時が経つまで、彼女を清める術はなかった。
――せめて、おまじないは発動させなければよかった。
ジェラルドは己の未熟さを悔いて、深く溜息を吐いた。
自分の魔力は、父である吸血族の王に次ぐ強さを持つ。彼女の血を味わう時に働く発情の力も、強いものになることは分かっていた。そこに彼女の補助魔法が加われば――。
分かってはいたが、彼女が話し終えても魔界に帰るそぶりを見せなかったとき、あらゆる手段を使うと決断していた。
彼女のことになると、自分の理性は壊れてしまう。
それなのに――、
ジェラルドは美しい顔に苦笑を浮かべ、眠り続ける愛しい魔女を見つめた。
自分の想いが伝わっていないことは感じていたが、まさか、彼女ではない誰かを選ぶなどと、彼女が思うとは。
彼には彼女しか見えないというのに。
彼女と出会ったあの日から、彼女は彼の全てになったというのに。
◇
8年前のあの日――、
ジェラルドは、久方ぶりに自分が楽しみを覚えていることに気が付いた。
これから教授される魔法とその教え手に少なからぬ興味を抱いていたのだ。
教え手の小さな魔女は魔界でしばしば噂される存在だった。
200年余ぶりに魔女の郷で誕生した小さな魔女は、郷中で溺愛されているという。
魔女は異性の精を受けて、大人になり、魔力が完成するが、郷の魔女たちは愛らしい彼女が子どものままでいる時間を可能な限り延ばそうと、郷中で魔女の成人の知識を封じたという。
現に、ジェラルドが補助魔法の教授を依頼したときも、すぐに承諾の返事はもらえたものの、魔女の真の成人について彼女に一切教えないことを誓約させられたのだ。
そこまで郷で愛でられている秘蔵の娘は、あらゆる意味で子どもでありながら、しかし、既に大人と遜色ない魔力を有し、あらゆる魔法をこなし、それに飽き足らず、古代の魔法を次々と復活させ、郷の魔女たちの自慢になっているという。
興味を覚えないわけがなかった。
そして、あの日、小さな魔女はジェラルドの前に現れた。
本当に小さな魔女だった。彼の腰を辛うじて越えるほどの身長しかなかった。
思わず撫でたくなる、手触りの良さそうな絹糸を思わせる栗色の髪。薄っすらと赤く色づいた頬は丸みを帯びて、指で突きたくなる。そんな愛らしい魔女は、緑の大きな瞳を丸くしてジェラルドの容姿に見惚れている。実に愛らしい。
それだけでも、彼女が郷で溺愛されていることに頷けたが、一番の理由は別にあることも直ぐに分かった。
彼女の魔力は、周りに溶け込むような、包み込むような、実に心地の良いものだった。
このような魔力に出会ったことはなかった。強いことが好まれる魔界に置いて、彼女の魔力は異色だった。
彼女が補助魔法を復活させることができたのも頷けた。この心地よさは、あらゆる魔力に寄り添えるだろう。むしろ寄り添ってほしいとすら思わせるはずだ。
ジェラルドもすっかりこの心地よさの虜になった。
けれども、この時点ではまだジェラルドは小さな魔女に落ちてはいなかった。
少なくとも、落ちた自覚はなかった。
彼女に心を奪われたと、彼女を自分のものにしたいと、理性を超えて明確に思った瞬間を、恐らくジェラルドは生涯忘れないだろう。
彼がおまじないの補助魔法を伝授されたい理由を打ち明けた時だった。
目の前の小さな愛らしい魔女の顔が、パッと輝いたのだ。丸い頬は紅潮し、緑の大きな瞳は煌めくようだった。そして、彼女の感情を受けた緑の魔力は溢れ出て、星屑をまき散らしたようにキラキラと輝いた。
ジェラルドは息を呑んだ。
ここまで素直な、純粋な喜びを見たことはなかった。自分の言葉で誰かがここまで喜んだこともなかった。
ジェラルドの心まで照らされた気がした。
それはとても温かく、そして――、
ジェラルドが自分に沸き上がる感情に追いつく間もなく、小さな魔女は弾けんばかりの喜びのままに、彼に抱き着いてきた。
陽だまりに抱き着かれた思いがした。この温もりをかけがえのないものに感じた。この温もりをずっと感じていたいと思った。
どこまでも真っすぐに喜びと感謝を伝える緑の瞳は、ジェラルドの全てになった。
彼は小さな愛らしい陽だまりが存在してくれることに感謝し、自分と出会ってくれたことに感謝した。
それから8年、彼は彼女を見守った。
彼女が小さなうちは、彼も心から彼女を見守ることができていた。彼女の笑顔を護ることだけを考えていられた。
けれども、彼の小さな愛らしい魔女と、膝を折らずとも視線を合わせられるようになり、愛らしさに美しさが添えられ始めるにつれ、彼は護るだけでは済まなくなっていた。
片時も彼女を離したくはなかった。彼女の瞳に映るのは自分だけでいて欲しかった。
少しずつ、彼女に想いを見せられればよかったけれども、彼は彼女に愛を示すことはできなかった。完全に秘さなければいけなかった。
魔女は異性の魔力を感知する能力に長けている。魔女たちは、彼女に残るジェラルドの魔力から、彼の想いを読み取ることもできるはずだった。
魔女の郷は、彼女から「異性」を遠ざけている。
ジェラルドの想いを読み取れば、彼女との時間を取り上げられることは明白だった。
彼は兄のように純粋な親愛の仮面を被り、時を待つしかなかった。
それでも、彼は、別れの一瞬だけは仮面を捨て去り、想いを告げていたつもりだった。
――それが、ここまで彼女を傷つけると分かっていれば、魔女の郷と事を構えてでも、彼女に存分に想いを示していたのに。
ジェラルドは溜息を吐いて、ようやく手に入れた愛しい彼女を見遣った。
彼女の中で、自分の魔力が波打っているのが分かった。彼女が魔力を完全に取り込むのは間もなくだろう。
魔女の郷があれほど迎えたくなかった、真の成人を彼女は迎える。
彼女は偉大な魔女になるだろう。魔力も格段に強さを増すはずだ。
そのことは、彼女の陽だまりのような魔力が強まるということを意味する。
かつての彼のように、虜になる者が続々と現れるだろう。
ジェラルドは再び溜息を吐いた。
今までは、魔女の郷の奥深くで彼女は秘されてきた。
けれども、吸血族の王太子の伴侶となれば、そうもいかない。多くの者の前に立つことになる。
ジェラルドは彼女に贈った守護石と腕輪を見つめた。彼の魔力の強さを示すそれらは、彼女の虜になる輩を牽制するには十分なはずだ。
しかし、理性など意味をなくすのが恋であり、愛なのだ。
――右手にも腕輪を贈ろう。足にも贈るのもいいかもしれない。いや、いっそのこと、彼女をあの空間に閉じ込めてしまえば…、
彼の腕の中で乱れ狂う彼女は、このまま時を止めてしまいたいくらいに、彼を絡めとった。二人で空間に閉じこもり、彼女を乱れさせ続けて――、
その時、不埒な考えを戒めるように、守護石が瞬いた。
ジェラルドは理性を取り戻し、苦笑した。そう、彼女のことでは彼の理性はかくも脆く、ないが同然なのだ。
彼は彼女の幸せを思って小さく囁いた。
「これからも彼女を護っておくれ。私からも」
守護石は、心得ているとばかりにもう一度微かに瞬いた。
拭ってあげたい思いがするものの、激しい交わりの高ぶりは、まだ彼女にもくすぶっているようで、寝返りを打つたびに、肌に触れる寝具に刺激を感じ、悩ましい吐息が漏れている状態だ。
彼女に触れることはできなかった。
触れずに浄化魔法で清めてあげたくとも、彼女の身体は、ジェラルドの精と魔力を受けて、大人へと作り替わっている最中だ。魔力を周りで使うべきではない。
つまり、時が経つまで、彼女を清める術はなかった。
――せめて、おまじないは発動させなければよかった。
ジェラルドは己の未熟さを悔いて、深く溜息を吐いた。
自分の魔力は、父である吸血族の王に次ぐ強さを持つ。彼女の血を味わう時に働く発情の力も、強いものになることは分かっていた。そこに彼女の補助魔法が加われば――。
分かってはいたが、彼女が話し終えても魔界に帰るそぶりを見せなかったとき、あらゆる手段を使うと決断していた。
彼女のことになると、自分の理性は壊れてしまう。
それなのに――、
ジェラルドは美しい顔に苦笑を浮かべ、眠り続ける愛しい魔女を見つめた。
自分の想いが伝わっていないことは感じていたが、まさか、彼女ではない誰かを選ぶなどと、彼女が思うとは。
彼には彼女しか見えないというのに。
彼女と出会ったあの日から、彼女は彼の全てになったというのに。
◇
8年前のあの日――、
ジェラルドは、久方ぶりに自分が楽しみを覚えていることに気が付いた。
これから教授される魔法とその教え手に少なからぬ興味を抱いていたのだ。
教え手の小さな魔女は魔界でしばしば噂される存在だった。
200年余ぶりに魔女の郷で誕生した小さな魔女は、郷中で溺愛されているという。
魔女は異性の精を受けて、大人になり、魔力が完成するが、郷の魔女たちは愛らしい彼女が子どものままでいる時間を可能な限り延ばそうと、郷中で魔女の成人の知識を封じたという。
現に、ジェラルドが補助魔法の教授を依頼したときも、すぐに承諾の返事はもらえたものの、魔女の真の成人について彼女に一切教えないことを誓約させられたのだ。
そこまで郷で愛でられている秘蔵の娘は、あらゆる意味で子どもでありながら、しかし、既に大人と遜色ない魔力を有し、あらゆる魔法をこなし、それに飽き足らず、古代の魔法を次々と復活させ、郷の魔女たちの自慢になっているという。
興味を覚えないわけがなかった。
そして、あの日、小さな魔女はジェラルドの前に現れた。
本当に小さな魔女だった。彼の腰を辛うじて越えるほどの身長しかなかった。
思わず撫でたくなる、手触りの良さそうな絹糸を思わせる栗色の髪。薄っすらと赤く色づいた頬は丸みを帯びて、指で突きたくなる。そんな愛らしい魔女は、緑の大きな瞳を丸くしてジェラルドの容姿に見惚れている。実に愛らしい。
それだけでも、彼女が郷で溺愛されていることに頷けたが、一番の理由は別にあることも直ぐに分かった。
彼女の魔力は、周りに溶け込むような、包み込むような、実に心地の良いものだった。
このような魔力に出会ったことはなかった。強いことが好まれる魔界に置いて、彼女の魔力は異色だった。
彼女が補助魔法を復活させることができたのも頷けた。この心地よさは、あらゆる魔力に寄り添えるだろう。むしろ寄り添ってほしいとすら思わせるはずだ。
ジェラルドもすっかりこの心地よさの虜になった。
けれども、この時点ではまだジェラルドは小さな魔女に落ちてはいなかった。
少なくとも、落ちた自覚はなかった。
彼女に心を奪われたと、彼女を自分のものにしたいと、理性を超えて明確に思った瞬間を、恐らくジェラルドは生涯忘れないだろう。
彼がおまじないの補助魔法を伝授されたい理由を打ち明けた時だった。
目の前の小さな愛らしい魔女の顔が、パッと輝いたのだ。丸い頬は紅潮し、緑の大きな瞳は煌めくようだった。そして、彼女の感情を受けた緑の魔力は溢れ出て、星屑をまき散らしたようにキラキラと輝いた。
ジェラルドは息を呑んだ。
ここまで素直な、純粋な喜びを見たことはなかった。自分の言葉で誰かがここまで喜んだこともなかった。
ジェラルドの心まで照らされた気がした。
それはとても温かく、そして――、
ジェラルドが自分に沸き上がる感情に追いつく間もなく、小さな魔女は弾けんばかりの喜びのままに、彼に抱き着いてきた。
陽だまりに抱き着かれた思いがした。この温もりをかけがえのないものに感じた。この温もりをずっと感じていたいと思った。
どこまでも真っすぐに喜びと感謝を伝える緑の瞳は、ジェラルドの全てになった。
彼は小さな愛らしい陽だまりが存在してくれることに感謝し、自分と出会ってくれたことに感謝した。
それから8年、彼は彼女を見守った。
彼女が小さなうちは、彼も心から彼女を見守ることができていた。彼女の笑顔を護ることだけを考えていられた。
けれども、彼の小さな愛らしい魔女と、膝を折らずとも視線を合わせられるようになり、愛らしさに美しさが添えられ始めるにつれ、彼は護るだけでは済まなくなっていた。
片時も彼女を離したくはなかった。彼女の瞳に映るのは自分だけでいて欲しかった。
少しずつ、彼女に想いを見せられればよかったけれども、彼は彼女に愛を示すことはできなかった。完全に秘さなければいけなかった。
魔女は異性の魔力を感知する能力に長けている。魔女たちは、彼女に残るジェラルドの魔力から、彼の想いを読み取ることもできるはずだった。
魔女の郷は、彼女から「異性」を遠ざけている。
ジェラルドの想いを読み取れば、彼女との時間を取り上げられることは明白だった。
彼は兄のように純粋な親愛の仮面を被り、時を待つしかなかった。
それでも、彼は、別れの一瞬だけは仮面を捨て去り、想いを告げていたつもりだった。
――それが、ここまで彼女を傷つけると分かっていれば、魔女の郷と事を構えてでも、彼女に存分に想いを示していたのに。
ジェラルドは溜息を吐いて、ようやく手に入れた愛しい彼女を見遣った。
彼女の中で、自分の魔力が波打っているのが分かった。彼女が魔力を完全に取り込むのは間もなくだろう。
魔女の郷があれほど迎えたくなかった、真の成人を彼女は迎える。
彼女は偉大な魔女になるだろう。魔力も格段に強さを増すはずだ。
そのことは、彼女の陽だまりのような魔力が強まるということを意味する。
かつての彼のように、虜になる者が続々と現れるだろう。
ジェラルドは再び溜息を吐いた。
今までは、魔女の郷の奥深くで彼女は秘されてきた。
けれども、吸血族の王太子の伴侶となれば、そうもいかない。多くの者の前に立つことになる。
ジェラルドは彼女に贈った守護石と腕輪を見つめた。彼の魔力の強さを示すそれらは、彼女の虜になる輩を牽制するには十分なはずだ。
しかし、理性など意味をなくすのが恋であり、愛なのだ。
――右手にも腕輪を贈ろう。足にも贈るのもいいかもしれない。いや、いっそのこと、彼女をあの空間に閉じ込めてしまえば…、
彼の腕の中で乱れ狂う彼女は、このまま時を止めてしまいたいくらいに、彼を絡めとった。二人で空間に閉じこもり、彼女を乱れさせ続けて――、
その時、不埒な考えを戒めるように、守護石が瞬いた。
ジェラルドは理性を取り戻し、苦笑した。そう、彼女のことでは彼の理性はかくも脆く、ないが同然なのだ。
彼は彼女の幸せを思って小さく囁いた。
「これからも彼女を護っておくれ。私からも」
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