天使調律師

しろくじちゅう

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天使調律師

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 はじめにゼンノウは天使を創造した。天使はあまりにも非力で、翼を持ちながらも空を飛ぶことができなかった。ゼンノウは「天使に加護あれ」と言われた。すると、天使のための楽園が創造された。その小さな街に人はなく、多くの天使だけが暮らした。ゼンノウはまた言われた。「子らに天使の加護あれ」。そうして楽園に人が住まうようになった。ゼンノウの一族だけが楽園に住まうことを許された。
 楽園に災厄が降りかかった。天使は楽園を追われ、世界に散らばった。「世界に天使の加護あれ」。ゼンノウの最期の言葉である。そうして世界中の子どもたちは、天使を楽園に連れ戻す使命を帯びた。彼らは“調律師”と呼ばれる。
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