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第四章 谷良内嘉男
第18話
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「なあなあなあ! なあってばぁ!」
いまは放課後。俺の肩をパシパシと叩く菊市の熱烈なラブコール。俺はその手を払いのけて顔を上げた。
先週、俺が毎日一組まで吉村朱里を訪ねていっていたことを受け、俺と吉村朱里がただならぬ関係に違いないと、一組でも二組でも噂になっていた。
実際のところはというと、ほんの少しだけ会話が増えたというのはあるが、単なる同級生という関係は変わっていない。
俺の近くにいることが最も多い菊市にはその事実を把握していてほしいし、そのことを俺と一緒に弁明してほしいとさえ思っている。
それなのに、当の菊市が誰よりも勘繰ってくるというのはどういうことだ。
「なんだよ!」
「隼人、いま、何してんの?」
今回も吉村朱里との関係の話かと思ったが、そうではなかった。
菊市は単なる暇人だった。持て余した暇を、俺の邪魔をすることで解消しようとしているのだ。
「修学旅行の希望行先アンケートを書いてんだよ。今日が提出期限だろ? おまえはもう出したのかよ?」
「ああ、あれね。そんなのとっくに出したよ」
なんと、あのナマクラ菊市が俺より早く提出物を提出しているとは。
いや、さすがにそれは菊市をバカにしすぎか。たかがアンケートだ。
「へぇ。どこを希望したんだ?」
「そんなの、不参加希望に決まってんだろ。旅行期間中の一週間休みプラス積立金の5万円返却。不参加のほうがおいしすぎるだろ」
たしかに、本校の修学旅行は自由参加制で、旅行不参加には菊市が言ったような旨味があるし、参加する場合は積立金で足りない分を自分で用意しなければならない。
旅行の行先はアンケートで決定し、行先が決定した後に再度、参加か不参加かのアンケートが取られる。
「『不参加希望』は行先が決まってからのアンケートに書けよ。これは行先を決定するためのアンケートだぞ」
「どうせ俺は不参加なんだ。参加しない奴がテキトーな行先を書いて、それが結果に影響を及ぼしたりしたら、そっちのほうが申し訳ないことになるだろ?」
まあ、たしかに。菊市のくせになかなかちゃんと考えているじゃないか。
だが菊市、一回目の行先アンケートで不参加なんて書いたら、学校イベントに消極的な不真面目生徒の烙印を押されかねないぞ。いまさら言っても遅いので言わないでおくことにするが。
「で、おまえはどこを希望するんだ?」
俺のアンケート用紙の希望行先欄はまだ空白である。
「まだ迷ってんだけど、いまはオクラホマにでもしようかな、とか考えているところだ」
「ああ、オクラホマね。ミキサーの名産地の」
「それは違う。ぜんぜん違う。オクラホマで盛んなのは農業や石油産業だ」
「え、おまえ、畑とか石油を見に行くの? 大金払ってまで、バッカでぇ」
「バカか! 観光は観光で名所が別にあるんだよ」
「隼人君、オクラホマ希望なの? じゃあ私もオクラホマを希望しようかなぁ」
「なになに? 隼人のほかにもミキサー希望の物好きがギョェエエエッ、彩芽さんっ!」
菊市が素っ頓狂な声をあげて仰け反った。
ボサボサヘアーをぐしゃぐしゃっと両手でかきむしって目を吊り上げたので、俺は菊市を見ないことにした。
「ああ、梓ちゃんもまだ出してなかったんだね」
「あ、あ、梓ちゃんだって⁉ おまえーっ、彩芽さんとどういう関係なんだっ!」
菊市の頭部が荒ぶっている。
視線が俺と梓ちゃんの顔を行ったり来たりしている。
「え、友達だよ」
「友達? 嘘だぁ! だって名前で呼び合って……」
菊市の抑揚の激しい言葉に、梓ちゃんが顔を真っ赤にしている。耳なんてトマトばりに赤い。
これはどういう赤だろう。恥ずかしいから?
いや、なんか違うっぽい。たぶん、怒っているときの赤だ。
「嘘じゃないよ! カタナ君は私と隼人君が友達ではなく、まったくの赤の他人だと言いたいの? だとしたら、私は隼人君と恋人関係だと言い張るわ。いいこと? 本当は私と隼人君は友達関係だけど、カタナ君が私たちを赤の他人だと言い張るから、私は二人の関係を恋人関係だと言い張るの!」
「やめてーっ!」
もう、やめてーっ!
なんで梓ちゃんは父親との口論のときみたいな意地を張っているんだ。
菊市に対してはまったく必要ないだろ!
「ぬぁんだってぇえええええ⁉」
おまえは父親か⁉ カタナ君こと菊市文汰、おまえは彩芽父と同じ反応をするな!
おい、泡を吹くな、菊市! どんだけメンタル弱いんだよっ!
「染紅隼人! オクラホマか、オクラホマなのかっ!」
「うわぁっ!」
俺の背後に吉村朱里が両手を腰に突き立てて立っていた。
「出たわね⁉ 吉村さん、あなたもオクラホマを希望して、隼人君の貞操を狙うつもりね? そんなの私が許さないわ!」
「バッ、バカッ! そんなわけないでしょ! あたしはオクラホマなんて国に興味なんかねーよ。別の国を希望するっつーの!」
オクラホマは国じゃないぞ、吉村朱里。アメリカ中央南部の州の名前だぞ。
「嘘おっしゃい! 手に『オクラホマ』ってメモしているじゃないの!」
こいつら、修学旅行のシステムを分かってんのか?
自分の希望どおりの行先に行けるわけじゃないんだぞ。
アンケートで決まる行先は一つで、最終的にはそこに行くか行かないかの選択しかできないんだぞ。
つまり、仮に行先がオクラホマに決まったとして、ほかの行先を希望した人がオクラホマに行ってはいけないということにはならないんだぞ。
「へぇー、彩芽さん、オクラホマを希望してるんだぁ。ちょうど俺もオクラホマを希望しようと思っていたところなんだ」
「あ、俺も俺も。奇遇だねぇ」
あ……。梓ちゃん狙いの野郎どもが光に吸い寄せられる蛾のように集ってきた。
こいつらが希望行先を梓ちゃんと同じにする狙いは、行先を彼女の希望どおりの所にすることで、梓ちゃんを確実に旅行に参加させ、あわよくば梓ちゃんと同じグループないし仲良しグループに入って、彼女と行動をともにしようといったところだろう。
「オクラホマの希望者って意外と多いんだね。じゃあ、隼人君、もし行先がオクラホマに決まったら、一緒のグループになろうよ」
梓ちゃんのその言葉で目が血走る輩、多数。
「お、染紅もオクラホマ希望なの? 染紅のグループ楽しそう。俺もそこに入れてくれよ」
白々しい。
明らかに梓ちゃん狙いじゃねーか。
「オクラホマかぁ。もしよければ僕も隼人君のグループに入れてくれないか?」
おっと、こいつもか! このイケメン野郎!
この男の名前は谷良内嘉男。こいつの名前の読みを当てられる人は少ない。谷良内嘉男と書いて、ヤラウチトシオ、と読む。
谷良内はなよなよっとしていて、体型にしても長めのサラサラヘアーにしても少し女々しい。しかし顔は文句なくイケメンで、性格も温厚かつ誠実。
そういうわけで、女子からの人気はずば抜けている。
女子の人気ナンバーワンが彩芽梓なら、男子の人気ナンバーワンはこの谷良内嘉男である。
「えーっ、谷良内君がオクラホマにするなら私もオクラホマにしようかなぁ」
やはり谷良内のオクラホマ宣言を聞いた女子がオクラホマを宣言した。
「なあなあなあ、隼人ってばよ」
いつの間にやら泡吹きから復活した菊市が、頭上が騒がしい俺の肩をボンボンと叩く。
ていうか口の泡拭けよ、菊市。
「何だよ」
「オクラホマなんてさ、観光名所がミキサー工場だか何だかの得体の知れない場所だろ? もし旅行先がそんなマイナーな場所に決まったら、間違いなくおまえの一票が原因だな」
たしかに俺のオクラホマ宣言を聞いた梓ちゃんがオクラホマ宣言して、梓ちゃんのオクラホマ宣言を聞いた男子どもがオクラホマ宣言して、その中にいた谷吉内のオクラホマ宣言を聞いた女子たちがオクラホマ宣言して、女子たちのオクラホマ宣言を聞いたオクラホマがオクラホマ宣言して、そのオクラホマ宣言したオクラホマがオクラホマとミキサーして……ああああああああっ!
「菊市、俺に言える確かなことは一つだけだ」
「おう、何だ?」
「オクラホマミキサーというのは民謡だ」
「お、おう。そうか」
いまは放課後。俺の肩をパシパシと叩く菊市の熱烈なラブコール。俺はその手を払いのけて顔を上げた。
先週、俺が毎日一組まで吉村朱里を訪ねていっていたことを受け、俺と吉村朱里がただならぬ関係に違いないと、一組でも二組でも噂になっていた。
実際のところはというと、ほんの少しだけ会話が増えたというのはあるが、単なる同級生という関係は変わっていない。
俺の近くにいることが最も多い菊市にはその事実を把握していてほしいし、そのことを俺と一緒に弁明してほしいとさえ思っている。
それなのに、当の菊市が誰よりも勘繰ってくるというのはどういうことだ。
「なんだよ!」
「隼人、いま、何してんの?」
今回も吉村朱里との関係の話かと思ったが、そうではなかった。
菊市は単なる暇人だった。持て余した暇を、俺の邪魔をすることで解消しようとしているのだ。
「修学旅行の希望行先アンケートを書いてんだよ。今日が提出期限だろ? おまえはもう出したのかよ?」
「ああ、あれね。そんなのとっくに出したよ」
なんと、あのナマクラ菊市が俺より早く提出物を提出しているとは。
いや、さすがにそれは菊市をバカにしすぎか。たかがアンケートだ。
「へぇ。どこを希望したんだ?」
「そんなの、不参加希望に決まってんだろ。旅行期間中の一週間休みプラス積立金の5万円返却。不参加のほうがおいしすぎるだろ」
たしかに、本校の修学旅行は自由参加制で、旅行不参加には菊市が言ったような旨味があるし、参加する場合は積立金で足りない分を自分で用意しなければならない。
旅行の行先はアンケートで決定し、行先が決定した後に再度、参加か不参加かのアンケートが取られる。
「『不参加希望』は行先が決まってからのアンケートに書けよ。これは行先を決定するためのアンケートだぞ」
「どうせ俺は不参加なんだ。参加しない奴がテキトーな行先を書いて、それが結果に影響を及ぼしたりしたら、そっちのほうが申し訳ないことになるだろ?」
まあ、たしかに。菊市のくせになかなかちゃんと考えているじゃないか。
だが菊市、一回目の行先アンケートで不参加なんて書いたら、学校イベントに消極的な不真面目生徒の烙印を押されかねないぞ。いまさら言っても遅いので言わないでおくことにするが。
「で、おまえはどこを希望するんだ?」
俺のアンケート用紙の希望行先欄はまだ空白である。
「まだ迷ってんだけど、いまはオクラホマにでもしようかな、とか考えているところだ」
「ああ、オクラホマね。ミキサーの名産地の」
「それは違う。ぜんぜん違う。オクラホマで盛んなのは農業や石油産業だ」
「え、おまえ、畑とか石油を見に行くの? 大金払ってまで、バッカでぇ」
「バカか! 観光は観光で名所が別にあるんだよ」
「隼人君、オクラホマ希望なの? じゃあ私もオクラホマを希望しようかなぁ」
「なになに? 隼人のほかにもミキサー希望の物好きがギョェエエエッ、彩芽さんっ!」
菊市が素っ頓狂な声をあげて仰け反った。
ボサボサヘアーをぐしゃぐしゃっと両手でかきむしって目を吊り上げたので、俺は菊市を見ないことにした。
「ああ、梓ちゃんもまだ出してなかったんだね」
「あ、あ、梓ちゃんだって⁉ おまえーっ、彩芽さんとどういう関係なんだっ!」
菊市の頭部が荒ぶっている。
視線が俺と梓ちゃんの顔を行ったり来たりしている。
「え、友達だよ」
「友達? 嘘だぁ! だって名前で呼び合って……」
菊市の抑揚の激しい言葉に、梓ちゃんが顔を真っ赤にしている。耳なんてトマトばりに赤い。
これはどういう赤だろう。恥ずかしいから?
いや、なんか違うっぽい。たぶん、怒っているときの赤だ。
「嘘じゃないよ! カタナ君は私と隼人君が友達ではなく、まったくの赤の他人だと言いたいの? だとしたら、私は隼人君と恋人関係だと言い張るわ。いいこと? 本当は私と隼人君は友達関係だけど、カタナ君が私たちを赤の他人だと言い張るから、私は二人の関係を恋人関係だと言い張るの!」
「やめてーっ!」
もう、やめてーっ!
なんで梓ちゃんは父親との口論のときみたいな意地を張っているんだ。
菊市に対してはまったく必要ないだろ!
「ぬぁんだってぇえええええ⁉」
おまえは父親か⁉ カタナ君こと菊市文汰、おまえは彩芽父と同じ反応をするな!
おい、泡を吹くな、菊市! どんだけメンタル弱いんだよっ!
「染紅隼人! オクラホマか、オクラホマなのかっ!」
「うわぁっ!」
俺の背後に吉村朱里が両手を腰に突き立てて立っていた。
「出たわね⁉ 吉村さん、あなたもオクラホマを希望して、隼人君の貞操を狙うつもりね? そんなの私が許さないわ!」
「バッ、バカッ! そんなわけないでしょ! あたしはオクラホマなんて国に興味なんかねーよ。別の国を希望するっつーの!」
オクラホマは国じゃないぞ、吉村朱里。アメリカ中央南部の州の名前だぞ。
「嘘おっしゃい! 手に『オクラホマ』ってメモしているじゃないの!」
こいつら、修学旅行のシステムを分かってんのか?
自分の希望どおりの行先に行けるわけじゃないんだぞ。
アンケートで決まる行先は一つで、最終的にはそこに行くか行かないかの選択しかできないんだぞ。
つまり、仮に行先がオクラホマに決まったとして、ほかの行先を希望した人がオクラホマに行ってはいけないということにはならないんだぞ。
「へぇー、彩芽さん、オクラホマを希望してるんだぁ。ちょうど俺もオクラホマを希望しようと思っていたところなんだ」
「あ、俺も俺も。奇遇だねぇ」
あ……。梓ちゃん狙いの野郎どもが光に吸い寄せられる蛾のように集ってきた。
こいつらが希望行先を梓ちゃんと同じにする狙いは、行先を彼女の希望どおりの所にすることで、梓ちゃんを確実に旅行に参加させ、あわよくば梓ちゃんと同じグループないし仲良しグループに入って、彼女と行動をともにしようといったところだろう。
「オクラホマの希望者って意外と多いんだね。じゃあ、隼人君、もし行先がオクラホマに決まったら、一緒のグループになろうよ」
梓ちゃんのその言葉で目が血走る輩、多数。
「お、染紅もオクラホマ希望なの? 染紅のグループ楽しそう。俺もそこに入れてくれよ」
白々しい。
明らかに梓ちゃん狙いじゃねーか。
「オクラホマかぁ。もしよければ僕も隼人君のグループに入れてくれないか?」
おっと、こいつもか! このイケメン野郎!
この男の名前は谷良内嘉男。こいつの名前の読みを当てられる人は少ない。谷良内嘉男と書いて、ヤラウチトシオ、と読む。
谷良内はなよなよっとしていて、体型にしても長めのサラサラヘアーにしても少し女々しい。しかし顔は文句なくイケメンで、性格も温厚かつ誠実。
そういうわけで、女子からの人気はずば抜けている。
女子の人気ナンバーワンが彩芽梓なら、男子の人気ナンバーワンはこの谷良内嘉男である。
「えーっ、谷良内君がオクラホマにするなら私もオクラホマにしようかなぁ」
やはり谷良内のオクラホマ宣言を聞いた女子がオクラホマを宣言した。
「なあなあなあ、隼人ってばよ」
いつの間にやら泡吹きから復活した菊市が、頭上が騒がしい俺の肩をボンボンと叩く。
ていうか口の泡拭けよ、菊市。
「何だよ」
「オクラホマなんてさ、観光名所がミキサー工場だか何だかの得体の知れない場所だろ? もし旅行先がそんなマイナーな場所に決まったら、間違いなくおまえの一票が原因だな」
たしかに俺のオクラホマ宣言を聞いた梓ちゃんがオクラホマ宣言して、梓ちゃんのオクラホマ宣言を聞いた男子どもがオクラホマ宣言して、その中にいた谷吉内のオクラホマ宣言を聞いた女子たちがオクラホマ宣言して、女子たちのオクラホマ宣言を聞いたオクラホマがオクラホマ宣言して、そのオクラホマ宣言したオクラホマがオクラホマとミキサーして……ああああああああっ!
「菊市、俺に言える確かなことは一つだけだ」
「おう、何だ?」
「オクラホマミキサーというのは民謡だ」
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