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前編
しおりを挟む永遠を生きた、いや今も生きているかもしれないその人は、ヴァンパイアと呼ばれ
あるいは神話に出てくる神、もしくはそのどれでもないその人をワタシはずっと探していた。
春が過ぎ夏になり秋を越し冬が来る。
そしてまた季節が変わる。
なんどもなんども、常人では考えられないほど遠いときの中で
やっとあなたに合う方法を”見つけた”
今は西暦1990年日程はワタシが特定される可能性があるため記さないこととする。
ワタシはこの時代、ワタシが産まれてきてから今まで幾度となく繰り返してきた。
とはいえ。時が永遠に進まないということはなかった。
時が進まない=思考が止まる。ということにきづき、途中で修正を書き加えた。
結果として、
1.大けがを負い進行不可能になる。
2.死んでしまう
3.法律を犯し、警察に捕まる。
4.一定期間を過ぎても更新がなされない。
5.最終目標が達成されない(妥協案も可)
以上の場合に時が繰り返される。
そうしてワタシは長い間たった一つの目標をかなえる方法を模索し続けた。
そしてついに。
場所は日本。年は前述したとおり。
「やっと会える。この時を”待っていた”調整は・・・99,997%ってとこかな?追手の気配もなしっと。」
追手とは家族、先生、その他排他的要因。
そして今日は満月。吸血鬼その他もろもろの伝説がある彼を呼び出すにはとても有利な状況が重なっていた。
呼び出す、つまり召喚にあたるその方法は簡単だ。
精神統一をする。これはしなくてもいいがした方が確立体感あがる。
次に対象をイメージする。私は見たことないので想像を膨らませる。こればっかりは仕方ない。
そして重要なのは血の流れを意識し、心臓を止める。ただし血液の”流れは止めずに”だ。
それができたら準備は完了。あとは血液のスピードを調節し、時間月の光のさしぐあい位置がピッタリになるのを待つ。根気強く。
魔力だとかマナとかはてんでわからないワタシだが、経験が違う。
繰り返して、トライアンドエラーを越えてワタシはここにいる。
失敗しても”次がある”その絶対の自信と安堵そして覚悟。
3という数字はワタシにとってとても重要らしい。人生の分岐点そのほとんどを3つの選択で乗りきってきた。
元来2つしか選択肢を持たなかったがそれでは前に進めない。
3つ目の選択肢はワタシにとって必要なことだったのだ。
そしてここでも3つ。自身安堵覚悟この3つ。
もはやルーティーンになってる。
スポーツ選手とかがやるあれだ。
息は最低限。必要のないことは削る。集中を。
血液が沸騰してるかに思える。これのせいで何度倒れたことか
これですべて終わる。人生の終着駅。
いずれ誰もが辿り着く場所。
ただワタシのは彼等のそれとはちがう
”約束の場所”それだ。
血の流れが止まる。それを合図に歯車が噛み合う、そうか
「これだ」
呟いたことにすら気付けなかった。
それほどに嚙み合ったのはこれが初めてだった。歯車が最高速に達したその時、それは来た。
安堵、そして高揚、気が付けばその姿を眼に焼き付けようと必死になっていた。
「ここは?ボクはいったい・・・いや私?」
その容姿に見惚れてしまった。
男とも女ともとれるしかし見た目に頓着しないような一言で言い表せばそんな感じだ。
失敗か・・・でも今までとは何かが違う。
目が・・・いや、頭が彼を捉えて離さない。
つまり、彼が追い求めてきた、その人だということなのだろうか?
なら成功に行き着いた、つまりそういうことか。
喜ぶべきだろう。誇るべきだ。ワタシは成し遂げた。ただの第一段階を。
そうだろう?誰もここで終わりなんて言ってない。なら次がある筈だ。
前にも言ったかもしれないが、3つだ
ワタシには3つの段階を経ることが大事なのだ。
あと2段階それさえ遂げればワタシの役割を終わる。
ワタシは役割を終えたときどうなるのだろうか?そう考えると急に怖くなってきた。
ワタシはこんなモノを呼び出してどうするつもりだったのだろう?
「ボクは、なにが、いや、ここは、」
ワタシが怖がってるとは露知らず彼は立ち尽くしていた。
当然だ。実在するかわからない、それも見たこともない、そんな存在を想像に任せて呼び出したのだ。反動がない方がおかしい。
彼のことはワタシが責任をもたなくては。
まずは観察だ。昔したゲームでもそう言っていた。
髪は青。きれいでさらさらしたセミロング。
耳は尖ったりしてないので、エルフや吸血鬼、人外のものではないだろう。そして驚いたことに目は栗色の奇麗な瞳で吸い込まれそうなくらい美しかった。スレンダーな見た目に、白を基調とした服で、清潔感が溢れていた。
青髪ときたからてっきり目も日本人とはかけ離れているものだと思ったのだが、予想とは違っていた。
しかし、青く輝く髪。そこからふとのぞかせる栗色の瞳。そして清潔感溢れる服。観察して思わず「ほぉ」と声が出てしまうほどだ。
彼はこちらに気付き会釈をして、立ち去ろうとした。
「ちょっと待ちなさい。私を無視するなんていい度胸ね」
威圧的に言い放った。
これも計画のうち。ここでヘタをうつとまたワタシは迷宮をさまようことになる。
「なに? 私のことが見えないわけじゃないでしょ?」
「いや、その、ボクは」
「キミ、」
突き放すのはここまで。ここからは、
「キミ、もしかして迷子?名前、住所は分かりますか?」
「・・・・・・・・」
「じゃあ、私の家に寄っていきませんか?独り暮らし何で。」
「・・・・・じゃあすこ、しだ、け、、、。」ヨロッ、
「うわっち。」
うわっちょっとまって。そう言いたかったのだが。
「うわっち?」
「わっ私の口癖!」
恥ずかしすぎてつい口からデマカセを口走ってしまった。
「私のことはお姉さんって呼んでください。」
続けて、
「恩を売る気はないけどお世話になる人のことくらい敬意をはらった呼び方をすべきかと、思います。」
「わかりました、じゃあボクのことは・・・うん、シェガーって呼んでください。お姉さん?」
出来はまずまず、といったところか。まずは3つ。名前、第一印象、呼び方。これだけあれば今日のところは合格点か。一日ずつ達成しよう。
「いきましょうか?家は10分くらいでつきますよ。」
しまった、10分もかからずについてしまった。
ついいつもの癖で早足で歩いてしまった。気付いた時にはもうすでに家が見え隠れしていたのだ。そうなったらもう止まれない。むしろ走って家に入った。
「お姉さん、ボクはどこで寝たら?」
シェガーは体力を使い果たしてしまったのだろう
といっても布団はロクなのがない。
押し入れに古い布団があったか
まずは、
「二階の奥から二番目の部屋で寝ていいです。ベッドに布団が敷いてあるので、うわっち!」
突然のことでまた言ってしまった。
まぁ今度のはわざとだが。
シェガーはすうすうと寝息をたて寄りかかってきた。
仕方ないとはいえシェガーを二階に運べる自信などない。
かといって一階に休める部屋はない。
「しかたない。起きるまで待つか。」
「少し昔話をしようか。」
ワタシはムダが嫌いだ。なので話をしようと思う。一方的になるが。
「昔々西洋の大陸に沢山の剣をもつ皇子がいました。
その皇子は剣の腕は中の下といったしかし頭のよい努力家の第三皇子でした。
その国には王の谷とよばれ試練に打ち克つことで王として一番必要としてるものがてに入る谷がありました。
第一皇子は谷でいくら怪我をしてもすぐになおる不死の肉体を手に入れました。」
「第二皇子は目をつぶっていても敵を斬ることのできる剣をてに入れました。
では第三皇子は?なにをてに入れたのでしょう?
実は第三皇子は試練を放棄するかわりに100本の剣を王に貰うことを約束していたのです。
試練を放棄するということは王にはなれない、
つまり国を出る宣言をした。ということなのです。
王はせめてもの手向けに銘のある剣を100本贈り、皇子は国を秘かにでていきました。」
「皇子は銘のある剣とともに数々の伝説をうちたてました。
その剣は一本一本様々な形と名前がありました。
しかし100本目には名前が彫ってなかったのです。
皇子はずっと考えてました。なぜこの剣には名前がないのか?
しかしこの剣も大事な剣の一振り。ずっと旅をしてきた大事な剣に自分の名前に似た「シェガー」と名付けてあげました。
この皇子の名前は「シェガー・ソルト」といいました。」
”名剣シェガーはいまもどこかで皇子の帰りをまっています”
朝日が差し込んできたのに気づかずに話し込んでしまった。
「皇子はいつ起きるんでしょうね?」
頬をつついて遊んでいると、シェガーの頬を涙が伝いました。
一体どんな夢を見ているんですか早く起きてくれないと流石にキツイのですが実は起きてるんでしょくすぐったら起きますかいきますよいっちゃいますからね
朝一番でのシェガーの笑い声は流石に堪える。
ソルト・シュガー伝記
全部本当だとは言わない。
ただワタシの読み進めた伝説、伝記、伝承などをハショッた話。
なかでもワタシが影響を受けていたのは
「衝撃!外国にも砂糖さんはいた!?~ソルト・シュガー~(塩もあるよ)」だ。
一見ふざけている題名しかし読んでみると、皇子の伝説を事細かにしかし著者の主観もまじえ、詳しく書いてある。面白いし分かりやすくついつい目が離せなくなる。
シェガーにも是が非でも読ませたい
そんな一冊だ。
もっともそんなことはできないのだが。
シェガーがその彼ならどこかにその証拠である剣があるはず、なのだが
シェガーはそんなものは持っていなかった、と見た感じそう感じた
見た感じで気になるのは剣の形の髪飾りくらいだ。
いや、訂正しよう。日本にいるのにこの格好は目立ちすぎる。
ワタシの服でも着せよう。うん。高校生くらいだろうか?
とりあえずは制服着せとこ。
独り暮らしのはずなのに家事が増えたらそれはもう独り暮らしではないではないか。
だが私はそれでも構わない。彼がその人なら。
日も変わったころだし次の目標について。
シェガーに記憶を思い出してもらう。
ワタシからは微力を。伝記については触れずに思い出してもらう。
シェガーの記憶。それも目的の一つだ。
「えっと、お姉さん、この服ひらひらしてて、落ち着かない。」
「でも似合ってますよ?それにこの服はこういうものなので。」
「・・・・・・・」
現にシェガーは男の子だと知らなければ、かわいい娘に見えるほど似合っていた。
これなら下手に画策せずとも従姉。ということでとおるかもしれない。
サイズチェックのつもりだったが、少し大きめというくらいで問題はなさそうか。
ちなみにワタシが大きいのではなく、シェガーが幼すぎるだけだ。
残念ながら中学のは残っていない。
「シェガー。着心地はどう?日本の一般的な服装ですよ?」
「似合って...?」
シェガーは少しだけ恥ずかしそうに顔を赤らめた。
こういうとこだよ。
「シェガーにはいろんな服を着てもらいたいな。きっとどんな服でも似合いますよ?」
シェガーの顔は見てるこっちが熱くなるくらい赤くなっていた。
「シェガーはなんていうか顔が整っているよね?」
シェガーは黙ってうつむいた。
「シェガーは、」
「あ、ありがとう。そんなに褒めなくていいから・・・。」
シェガーは唇をぬぐいこちらを見てそう言った。
照れるシェガーを見て思わず照れる。イタズラがすぎたか。
「シェガー?どっか出掛けませんか?」
シェガーは咄嗟に目を逸らしたが、うなずき了承した。
シェガーにできるだけ楽しんでほしかった。
なにもわからずに突然呼び出して不愉快な思いをさせるな。
そう自分に言い聞かせて外へ出た。
行き先は決めてない。近隣を案内して帰るつもりだ。
きっとシェガーは日本を知らないから驚くことだろう。
「わぁー、高い建物だね!とかね。」
しかし実際行ってみるとただ散歩してるのとさほど変わらぬ反応だった。
「・・・・・・・・・・・」
沈黙が痛い。
自分の至らなさをひしひしと痛感していた。
何も考えず、飛び出した自分が恨めしい。
シェガーは何も言わないが、最後には何かある、そう思ってたらどうしようか?
「シェガー。何か食べませんか?そろそろお昼ですし。」
「・・・」
かろうじてコクリとうなずいた。
もう少し行けばMで始まる例のハンバーガー店がある。
食べ物で釣る!作戦というわけだ。
「・・・アイスクリーム?」
?どうやらシェガーの国ではこういう店ではアイスクリームを売っているらしい。
「ここはハンバーガー屋さん。パンでお肉を挟んで食べるあれ。」
「ハン、バーガー?」
どうやらそこかららしい。
「適当に座って待っていてください。すぐ食べれますよ。」
シェガーはキュッと袖をつかみ放さなかった。
ワタシは構わず注文した。
「えっと、ハンバーガー2つにチーズバーガー1つ。あとコーラ2つで。」
「かしこまりました。少々お待ちください。・・・お待たせしました。どうぞ。」
「シェガーこちらへどうぞ。」
昼時だったが平日ということもあり案外空いていた。
ワタシはハンバーガー1つとコーラ、シェガーにハンバーガー、チーズバーガー、コーラを分け、ワタシはハンバーガーを一口かじった。
「もぐもぐ」
「もぐもぐ、おいしい...!」
「ところでシェガー。何か思い出しましたか?」
「うーん...。ボクの住んでた国ではお肉はあんまり食べなかったなぁ。」
「お肉を食べない国?どこだろ?」
ワタシは考えてるフリをして他のことを考えていた。
シェガーがもし、仮に、本当のことを思い出せなかったら...?
その時は伝承から読み取った情報からワタシがやるしかない。
「お姉さん?」
「何でもないですよ、シェガー。」
その時のためにシェガーから学べることは学ぼう。
「じー--。」
「?????」
お姉さんが少し変だ。
お姉さんというのはボクのお姉さん。
というわけではなくお世話してもらっている”お姉さん”だ。
お世話になっているのは最近のこと。
なぜか学校というところにぽつんと立っていたボクに寝床とご飯をくれる人だ。感謝、はしているけど...
ひらひらのスカートを着せて喜んだり年上なのに敬語を使うのはどうなんだろう?
そして今もこちらを見てなにやら考え込んでいる。
こういうとき話しかけていいのか迷う。
話しかけても何も返ってこないのは分かってる。が、話し掛けなかったら疑問顔を投げ掛けてくるので困る。
なのでこちらも疑問形で返すことにしている。
最近は疑問形に疑問形で返されるのも慣れてきた。この国ではそれが普通らしいので慣れることにした。
シェガーがなにやら考え込んでいるのは珍しいことだ。
まあ、考えることで記憶が戻れば幸いだ。
どのくらい時間が残っているのかはわからない、というより時間という概念ではないということだ。
それは既にあり、またないともいえる。
運命的に廻り合い、どちらか片方が消える。そういうものだと聞かされている。
ワタシは昔から未来が見えた。
見えるというのは少し語弊があるかもしれない。
正確には聴こえるのだ。聴いた未来を創造している、というのが正しい。
その聴いた未来にそのことがあった。それだけだ。
その未来を回避するためにワタシは動いてきた。
いままでも。そしてこれからも。
前編・完。
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