新説・絶対に折れない100本の剣伝説

中村翔

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中編

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「お姉さん...?」

シェガーが不安そうに伺う
「いや、ちょっと考え事を...。」

シェガーのハンバーガーは包み紙だけになっていた。

「ご、ごめん、気付きませんでした。」

ハンバーガーを一飲みにしてしまった。

「...!?」ムグッ!

思わず喉に詰まってしまった
コーラの入った紙コップを飲み干して一息ついた

「シェガーはこういう都会的な高いビルなんかは慣れてるんですか?」
「そんなに高くないよ。」

期待していた答えとはちょっと違っていた
わぁ~気付かなかった!とか本当だ!とか無意識に期待していた

「お姉さんは働かないの?」

グッ!痛いところを突いてくる
実際学校には行ってない。大学生活は意外と自由なものだ。

行こうが行くまいが単位さえとれていれば問題ない

「働いてはいませんね...ただ学校...大学生ではあります。」

普通の子供ならニートだ!とか言ってくるんだろう

「偉いね」

シェガーはそういうと照れてしまった。それは照れることでもしっかりと言葉にしてくれる、というシェガーの現れだった。

「シェガーもエライよ。知らない国でもこんなに堂々としてるんだもん。」
「昨日のお姉さんの昔話聞いたから...なんだか他人に思えなくて。」

ソルト・シェガー伝記のことだろう。

「どう?それでなにか思い出した?」
「ううん。ただこの髪飾り......お父さんにもらった大切なものだ。」

シェガー皇子が父親からもらったもの?
伝記には剣100本だけと書いてあった

「誕生日に贈られたものですか?」
「違うよ。これはボクが旅立つ約束の品物だ。」

ますますわけがわからなくなってきた。
伝記に書かれていない重要なものとか?
いや、重要なものを省く意味はない

「いいお父さんだね。」

シェガーの髪飾りを見てみる。赤い剣の髪留めだ
シェガーの対比、真逆の色に思えた

「あげないよ?」
「とりませんってば。」

子どもと戯れるのは最後に従妹と遊んだっきりだ
なにか胸がざわついてくる
ほのかに夕暮れに照らされて少し熱くもあった

「熱い......帰りましょうか?」

シェガーはそれに同意する
二階に上がると真っ先にクーラーをつけた

「シェガー?」

ワタシの後ろにいたはずのシェガーはベットにのしかかり寝息をたてていた
恐らく連れまわしすぎたのだろう

「すぅー......すぅー......」

か、可愛い......。
シェガーの髪飾りに注視する

「こつっ......」

爪でつついてみる。
不思議な素材でできているようだった

「うぅ~......ん...。」

不味い、シェガーが起きた

「起きましたか?よく眠っていましたね。」

不安感をぬぐうようにシェガーに話しかけた

「といれ......」
「トイレはこっちです。」

シェガーのトイレをドア先で立ち尽くしていた

「ホォー......ホォー......」

フクロウのような鳥がないている
もう、すっかり夜だ。
今日はもう寝よう
シェガーのことをすっかり忘れて就寝した

「ふぁ......トイレ」

トイレのドアを開けると...

「すぅー...すぅー...」

そこにいたのはトイレの上で寝包まるシェガーの姿だった
シェガー...抱きかかえると寝床へと運んだ
シェガーは驚くほど軽かっただけ...トイレ......
トイレを流して床に就いた

「zzz」
「すぅー...すぅー...」

いつの間にやら、同じ布団で眠っていた
夢?ふわふわしている。
ユメノナカでシェガーが木刀を振っていた

「えい!えい!」
「ははっ、その調子だ。お前には剣をふる時目を閉じる癖がある。今度一対一で稽古をつけよう。いいな?」
「えい!えい!」

ははは......師範の笑い声で目が覚めた
朝の陽ざしにまみれる。

いつもとは違う、ふわふわとした感触を覚えた
「シェ...」

ふわふわした正体はシェガーだった
今日で2日目。

時間は7;30。
丁度中学生が出掛ける時間だ。

「シェガー...シェガー...!」
「お姉さん?」

どうやらワタシは寝惚けてシェガーを自分の寝床に運んでたらしい

「もうひと眠りしようか?」
「うん...」

もう一度微睡の中におちていった
結局、起きたのは昼過ぎだった
シェガーより早く起きて昼食を用意した

卵をスクランブルエッグにしてご飯、味噌汁、サラダを用意した
!!シェガーが起きてきた。

「いただきまーす......」

シェガーは器用に二本の菜箸を使って食べてしまった

「ごちそうさまでしたー......。」
「シェガーは図書館に行ったことはありますか?」
「ある」

即答されてしまった

「い、行きませんか?」
「うーん、今日はいいかな」

だんだん遠慮というものがなくなってきた

「では、映画でも見ますか。」




ー--剣士が向い合って立っていた



ー-1人の女性がカメラを横切る



ーザン!刀がぶつかる音が聞こえた!

・・・女が通り過ぎると剣士が一人倒れていた

「この宮本武蔵に敵う者なし。」



「シェガーは剣士ですよね?剣の腕はいかほど?」
「?剣?竹刀ならにぎったことあるけど...」

(シェガーは彼ではない......?)

「......むかし、お父さんの生きていた時代では剣の腕で王様を決めていた。でもいつしか、血脈を大事にする風潮が街に流行りだしました。そんな中で一人の皇子が旅に出ました。その皇子がソルト・シュガー」
「つまり、シェガーは皇子ではなく、皇子の息子......?」
「そうかも」

いかにも曖昧な答えを返してきた

「ふふっ」

ワタシは何故か嗤っていた

「名前を聞いた時から解ってたよ。」

シェガーの頭の髪飾りを触り、頷いた。

「シェガー。貴方は第一皇子の息子、ソルト・シェガーです。貴方の父親は不死の王。ヴァンパイアの始祖です。」

シェガーは黙りこくってしまった。

(シェガー...)

「何か思い出しましたか?」
「ううん......なにも......。」

シェガーには申し訳ないけど......これもワタシの目標のため。

「シェガー。明日は図書館に行きませんか?」

再度申し込んでみる

「いいよ」
「いよっし!!」

ワタシはガッツポーズを取っていた

「ホォー...ホォー...」
「明日か......」

眠りにつく前に明日の準備をしよう
まず、明日やらなければなたないこと

1.シェガーの伝説を聞き出すこと
2.距離を縮める、だ

この二つを達成しなければならない

「今日は何もできなかった。明日こそは...」
「お姉さん、ジュース飲んでいい?」
「いいよ。あっ、%が描いてあるのはお酒だからだめですよ。」
「うん、わかった。」
「しまった...昨日飲んだのが最後だっけ?」

シェガーはすっかり出来上がっていた

「えへへ...お姉ちゃんの匂いする~...」
「完全にショタ発言じゃないですか...仕方ないなぁ...」

ぽんぽん...!膝をたたく。

「?」
「膝枕ですよ。シェガーも眠いかなって。」
「わぁーい!」zzz...
「お姉さん」
「?」
「前みたいにお話しして?」
「仕方ないですね。こほん。」



「第三皇子が旅をして三か月がたちました。ここには沼がありこえるためには橋を渡らなくてはなりません。しかし、この橋には死神が憑りついていましたいました。死神「この橋を渡るなら私に1つ捧げものを恵まなければなりません。」一人目は「なら俺は片目を捧げよう」と言い渡り始めました。ガッ!一人目は沼から出てきた手に捕まれ沼に落ちました。」




「二人目は「私は耳を捧げよう」と言いました。男が橋を渡ると沼から出る猛毒ガスに気付かずに死んでしまいました。第三皇子は「この剣で勘弁してくれ」と言いました。第三皇子の後ろから骸骨が近づいてきました。死神は「くっくっくっ。丸腰ではどうにもできまい。」と言いました。ですが第三皇子は剣を他に99本持っていたので骸骨を倒すことができました。死神は満足したのか地獄に帰っていきました。」




「すぅー...すぅー...」
「寝ちゃったか。ん~...私も寝よう。」

フクロウも寝静まるころ一軒家の電気が消えた。

「がー--!どかーん!!」

男の子が騒いでいる

「シェガーは騒いじゃダメですからね?」

「?。わかった」

不思議そうにこちらを見上げてくるシェガーにキュンとした

「・・・・・・」

「お姉さん?」

「はっ...!なんでもないです!」

赤くなる私を横目に絵本を選び始めた

「ここの本・・・ムズカシイ・・・。」

「シェガー?ここは伝記のコーナーですよ?私でも難しいのに...。」

「お姉さん読んで?」

それを読むのは躊躇われた

外国にも砂糖さんはいた!?【シュガー・ソルト伝記】(塩もあるよ)だったからだ

「シェ、シェガー?ほかのにしませんか?ほら、これとか...。」

「??なんでダメなの?」

「ほ、ほら!シェガーには難しすぎますし...」
「そうかなぁ?」

シェガーはすっかり絵本に夢中になったのだった

「シェガー伝説の自己解釈...」

「え?」

シェガーの指先が止まった

【シェガーには難しすぎますし...】
「お姉さん何か隠してない......?」

「い、いえ?」

そうかなぁ?と呟いて読書に戻った

【お姉さんはだれ?】

もう、一度会ってますよ。シェガー皇子。

【おね・・・れなの?】

つっ!!頭が痛む。少し休もう。

中庭の木陰で休んでいると

ヒヤッ!

「わわわっ!?」

そこには大学の先輩がたっていた

「悪い。喉乾いてるかと思って。」

「ありがとうございます......」

アクエリアスを受け取るとその場を去ろうとした

「ま、まて!あの女の子はだれなんだ?」

その場しのぎに引き留めようとしてることが垣間見えた

もともとこの人のことは気持ちが悪いと思っていた

「・・・従姉ですよ。」
「どおりで!面影があると思ったよ」

「それじゃ。」

ワタシは足早に立ち去った
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