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5章.憧れと、「憎い」
5.憶測という永遠に答えの出ない議論
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「豊臣って‥日本からの荷物なんかを持ってきてくれたりしてくれる豊臣? 」
僕が首を傾げるとおじ様が頷いた。優しい目で僕をゆったりと見る。
「鳴門君にとって豊臣ってどんな風に見えてる? 正直に言って」
質問をされてるんだけど、僕はそれに対して急いで答えなければ‥とは思わない。おじ様と話していて、そういう焦りを一切感じたことはない。おじ様はいつも、僕が答えるのをゆったりと待ってくれる。
いつだって、僕にとっておじ様は、余裕のある大人だ。
それが心強くもあり、すこし‥悔しくもある。(子供扱いされてるようで、ちょっとね)
子供扱いされて悔しくもあるが、だけど、僕は事実子供だ。
無理に大人ぶった答えを口にしようとか知った振りしようなんて思わない。
わかるか分からないか。
シンプルにそれだけだ。知ってたら言うし、知らなかったら聞く。‥それだけだ。
「どう見える‥」
僕は考えを纏めるために、呟いた。
だけど、考えを纏めるどころか‥別に何の考えも浮かんでこない。僕は苦笑いして肩を竦め
「どうって‥面倒くさいところだよねって思うだけです」
思ったままを口にした。
「面倒くさい? 」
おじ様の目がキランと光った気がした。おじ様の目が僕を見ている。その目が‥何かを期待している。
ええ‥期待するようなこと‥言ったか?? 期待されても‥僕はそんな期待に応える様な答えは持ち合わせておりませんが??
‥でも、仕方がない。
「ええ。里の人間でありながら、日本政府に税金を払って、学校にいって就職して‥。
でも、日本政府にはアカラサマに危険人物扱いされてて‥
他の里の人たちと同じように暮らした方が楽だのにな‥って思います」
僕は「素直に」そう説明した。(さっきも言ったけど、大人ぶっても仕方がないからね)
おじさまはちょっと目を見開いて驚いた表情をして、次の瞬間ふふって微笑んだ。
「ああ‥そういう「面倒」ね」
‥やっぱり、違いますよね。ご期待に沿えませんでしたよね‥。
おじ様は僕が日本政府にとって、もしくは里にとって「面倒な存在」って言ったのかと思ったのだろう。つまり、それが「期待通りの答え」だったってわけだ。
‥まあ‥それは想像はつく。だけど、そんな大人みたいなこと‥僕は言いませんよ。仮に(かっこつけて)言ってみたところで「どう面倒な存在なんだい? 」って聞かれたらもう答えに窮するじゃないか。‥それって‥もっとダサいよね?
おじ様は姿勢を少し崩して、ゆったりとした口調で
「面倒‥そうだね、その話からしていこうか」
って言った。
「例えば、里にとって豊臣という存在はどう面倒か。
役割の話じゃないよ。
役割としては、豊臣はなくてはならない存在だからね。
外界(日本)との交流を断っている里と外界との唯一の接点は豊臣だけだからね」
僕は頷く。
「里に豊臣が日本からの荷物を持ってこれるのは、豊臣は「日本人」で日本人としての権利を総て持っているからだ。免許も取れる、パスポートも取得できる。日本人としての権利を持っているってことはそう言うことだ。
例えば、日本に住んでいる限り買い物は出来る。お金を持っていれば一晩の宿をとることだってできるだろう。だけど、借家を借りようと思ったら自分が何者であるかっていう保証がいる。家を建てようと思ったらなおさらだ。つまり、豊臣はお金さえあればこの国のどこでも過ごすことが可能ってことだ。
反対に戸籍がない我々はここを離れたらどこに住むこともできない。
戸籍がないってことはそう言うことだ」
僕はまた頷く。
「この国において戸籍を取得するってことは、子供が産まれて出生届を役所‥日本政府に提出する。だけどそもそも、その親が誰かってことが戸籍で証明されてなきゃいけないよね。急に「子供が産まれました。戸籍に乗せてください」じゃダメだ。私にはよくは分からないが‥そういうことだと思う」
何でも知ってるおじ様が分からないってことが意外だったけど、‥でもまあ、戸籍すらない僕たちには無関係な話だから知らなくてもおかしくないかなって。(それ以前に、ほんとに興味がないんだろう)
「‥話を元に戻すと、豊臣は日本人だから免許も取れるし、海外にも行ける。
里にとっても、そういう存在は必要なんだ。
免許やらパスポートを違法に取得することは出来ようが、そういうことをすれば日本政府に攻撃の切っ掛けを与えてしまう。重ねていうが、我々は影であって違法集団ではない。
‥昔は、日本政府がそこら辺のことを手配してくれていたんだ。
表立ってではなく、人を使ってね。それが豊臣の役割だった」
だけど、「日本政府寄りだった」昔とは違って、今の豊臣は里寄りだ。代を重ね、次第に影に対する恩義を忘れた日本政府にとって影はいつしか邪魔な存在になった。‥そうなると、豊臣は必要なくなった。
で、そんな豊臣を拾ったのが里だったってわけだ」
かなりざっくりとおじ様は今の豊臣の状況について説明してくれた。
つまり、日本政府は薄情で、豊臣は恩を忘れない義理堅い家だってこと。
「豊臣は、だから日本政府に疎まれてるの? 」
僕が尋ねるとおじ様は「たぶんね」って言った。
「マークされている。だけど、表向きは豊臣は一日本国民だ。
日本人としての権利を認め、また日本人としての義務を果たさなければいけない。国民の三大義務「教育、勤労、納税」だ。
納税の為に働かなければいけないけど、日本政府にマークされている豊臣は仕事が選べない。一般企業はまず嫌がる。
だから、今豊臣の人たちは保険の仕事をしている。政府が推奨している「助け合い保険」だ。保険を勧めたり、説明したり、何かあったら対処したり‥そういう仕事をしているらしい。
飼い主であり、エサを与えて安全を保障しているのは里なのに、政府に首輪をつけられ監視され(しかも労役を強いられている! )犬。‥丁度そんな状態だ。(※ なぜ犬に例えた~と思うが、それほど不条理な状態といいたかったんだろう)
‥税金を払ってるのに、目をつけられるなんて、不条理で‥鳴門君の言葉を借りればホントに面倒だね」
おじ様がちょっと眉を寄せて苦笑いする。
僕は「う~ん」と首を傾げて「それもそうだけど‥寧ろ」って呟く。
それもあるんだけど、寧ろね
「いや、僕は学校に行くってのが面倒だなって。日本の子供は、生きていく上で直接必要でもない知識を「皆同じ様に」教育されるって聞きました。そういうのが‥無駄だなって‥。
確かに僕らでもね、共通して学ぶ学問はある。
文字を覚える。計算を覚える。毒についての知識を得るため‥化学を学ぶ。あと、天気の勉強。雲と風を読み、天気を予想する。それから、語学。もっとも大事なのが護身術。
‥だけど、その進捗状況は人によって違うわけじゃないですか。誰もが同じペースで覚えられるわけがない。得意不得意がある。‥だけど、覚えないと生活していく上で困るから覚えるんですよね。だから、僕らに「落ちこぼれ」はいない。落ちこぼれて、置き去りにされる子はいない。
だけど‥日本の子供たちはそれを「皆同じペースで、同じ様に」学ぶんでしょ? ‥考えられませんよ」
ふう‥とため息をつく。おじ様は苦笑いしてるだけ、「そうだね」って同意することもせず、ただ僕の話をじっと聞いてるだけだ。
その間、相槌も打たないおじ様だけど、でも、聞いてないと疑うことはない。
僕は一方的に話を続けた。
「基本的な学問は勿論大切ですが、専門的な学問も学ばなければいけないですよね?
‥例えば、暗殺者の家系は暗殺術を学ぶ。鍛冶職人は刀について学んだり、その使い方を学ぶ。
‥人はそれぞれ学ばなければいけないことが違うわけでしょ? なのに、9年間も皆一緒に机を並べて同じことを学ぶとか‥面倒でしかない。我慢を学ぶ時間ですか? それなら、座禅でも組んだ方が意味がありますよね? 」
僕はこれが面倒だって思うワケ。
学校って何じゃって思うよ。義務教育で9年? 何? なんの時間? 大人になるために必要な知識を得るって‥9年もいる? その理由が「将来の就職について考える時間」って‥
9年もいる??
職業を選ぶとか‥僕たちにはない概念だからよくわからない。
「さあてなあ‥我々は日本政府のいう教育を受けたことないから何とも言えないね。憶測で批判するのは良くないよね」
もしかしたら、それが「有能な人材」を育成する為の最も効率的なプロセスなのかもしれない。
どんな性格の人間であれ「これが当たり前のルーティンだ」って言われたら、余程ひねくれた人間でない限り「そういうものか」と従うだろう。
周りと同じにするのが当たり前だって思うだろう。
9年間かけて、社会(日本政府)にとっての常識と、日本政府にとって有益な知識を習得させ、日本政府に従順な人材を育成する。‥そういうことではないだろうか?
9年間の義務教育とは? それは本当に最良な教育方針なのか?
そんなことを数分間二人で話したが、答えは勿論でるわけもなく‥
「‥何か怖いですね」
鳴門が小さくため息をついてその話は終わった。
「‥それで、何の話をしてましたっけ‥。
ああ、豊臣の話‥おじ様は豊臣をどういう風に考えていますか? 」
僕は、さっきまでの話の「纏め」に入るであろう質問をおじ様にぶつけた。
これがきっと‥おじ様が僕に今日最もしたかった話だって思うから。
そして、それはおそらく正解だったのだろう。おじ様はふっと目元を緩め、ゆったりと微笑んだ。
「そうさね‥」
僕が首を傾げるとおじ様が頷いた。優しい目で僕をゆったりと見る。
「鳴門君にとって豊臣ってどんな風に見えてる? 正直に言って」
質問をされてるんだけど、僕はそれに対して急いで答えなければ‥とは思わない。おじ様と話していて、そういう焦りを一切感じたことはない。おじ様はいつも、僕が答えるのをゆったりと待ってくれる。
いつだって、僕にとっておじ様は、余裕のある大人だ。
それが心強くもあり、すこし‥悔しくもある。(子供扱いされてるようで、ちょっとね)
子供扱いされて悔しくもあるが、だけど、僕は事実子供だ。
無理に大人ぶった答えを口にしようとか知った振りしようなんて思わない。
わかるか分からないか。
シンプルにそれだけだ。知ってたら言うし、知らなかったら聞く。‥それだけだ。
「どう見える‥」
僕は考えを纏めるために、呟いた。
だけど、考えを纏めるどころか‥別に何の考えも浮かんでこない。僕は苦笑いして肩を竦め
「どうって‥面倒くさいところだよねって思うだけです」
思ったままを口にした。
「面倒くさい? 」
おじ様の目がキランと光った気がした。おじ様の目が僕を見ている。その目が‥何かを期待している。
ええ‥期待するようなこと‥言ったか?? 期待されても‥僕はそんな期待に応える様な答えは持ち合わせておりませんが??
‥でも、仕方がない。
「ええ。里の人間でありながら、日本政府に税金を払って、学校にいって就職して‥。
でも、日本政府にはアカラサマに危険人物扱いされてて‥
他の里の人たちと同じように暮らした方が楽だのにな‥って思います」
僕は「素直に」そう説明した。(さっきも言ったけど、大人ぶっても仕方がないからね)
おじさまはちょっと目を見開いて驚いた表情をして、次の瞬間ふふって微笑んだ。
「ああ‥そういう「面倒」ね」
‥やっぱり、違いますよね。ご期待に沿えませんでしたよね‥。
おじ様は僕が日本政府にとって、もしくは里にとって「面倒な存在」って言ったのかと思ったのだろう。つまり、それが「期待通りの答え」だったってわけだ。
‥まあ‥それは想像はつく。だけど、そんな大人みたいなこと‥僕は言いませんよ。仮に(かっこつけて)言ってみたところで「どう面倒な存在なんだい? 」って聞かれたらもう答えに窮するじゃないか。‥それって‥もっとダサいよね?
おじ様は姿勢を少し崩して、ゆったりとした口調で
「面倒‥そうだね、その話からしていこうか」
って言った。
「例えば、里にとって豊臣という存在はどう面倒か。
役割の話じゃないよ。
役割としては、豊臣はなくてはならない存在だからね。
外界(日本)との交流を断っている里と外界との唯一の接点は豊臣だけだからね」
僕は頷く。
「里に豊臣が日本からの荷物を持ってこれるのは、豊臣は「日本人」で日本人としての権利を総て持っているからだ。免許も取れる、パスポートも取得できる。日本人としての権利を持っているってことはそう言うことだ。
例えば、日本に住んでいる限り買い物は出来る。お金を持っていれば一晩の宿をとることだってできるだろう。だけど、借家を借りようと思ったら自分が何者であるかっていう保証がいる。家を建てようと思ったらなおさらだ。つまり、豊臣はお金さえあればこの国のどこでも過ごすことが可能ってことだ。
反対に戸籍がない我々はここを離れたらどこに住むこともできない。
戸籍がないってことはそう言うことだ」
僕はまた頷く。
「この国において戸籍を取得するってことは、子供が産まれて出生届を役所‥日本政府に提出する。だけどそもそも、その親が誰かってことが戸籍で証明されてなきゃいけないよね。急に「子供が産まれました。戸籍に乗せてください」じゃダメだ。私にはよくは分からないが‥そういうことだと思う」
何でも知ってるおじ様が分からないってことが意外だったけど、‥でもまあ、戸籍すらない僕たちには無関係な話だから知らなくてもおかしくないかなって。(それ以前に、ほんとに興味がないんだろう)
「‥話を元に戻すと、豊臣は日本人だから免許も取れるし、海外にも行ける。
里にとっても、そういう存在は必要なんだ。
免許やらパスポートを違法に取得することは出来ようが、そういうことをすれば日本政府に攻撃の切っ掛けを与えてしまう。重ねていうが、我々は影であって違法集団ではない。
‥昔は、日本政府がそこら辺のことを手配してくれていたんだ。
表立ってではなく、人を使ってね。それが豊臣の役割だった」
だけど、「日本政府寄りだった」昔とは違って、今の豊臣は里寄りだ。代を重ね、次第に影に対する恩義を忘れた日本政府にとって影はいつしか邪魔な存在になった。‥そうなると、豊臣は必要なくなった。
で、そんな豊臣を拾ったのが里だったってわけだ」
かなりざっくりとおじ様は今の豊臣の状況について説明してくれた。
つまり、日本政府は薄情で、豊臣は恩を忘れない義理堅い家だってこと。
「豊臣は、だから日本政府に疎まれてるの? 」
僕が尋ねるとおじ様は「たぶんね」って言った。
「マークされている。だけど、表向きは豊臣は一日本国民だ。
日本人としての権利を認め、また日本人としての義務を果たさなければいけない。国民の三大義務「教育、勤労、納税」だ。
納税の為に働かなければいけないけど、日本政府にマークされている豊臣は仕事が選べない。一般企業はまず嫌がる。
だから、今豊臣の人たちは保険の仕事をしている。政府が推奨している「助け合い保険」だ。保険を勧めたり、説明したり、何かあったら対処したり‥そういう仕事をしているらしい。
飼い主であり、エサを与えて安全を保障しているのは里なのに、政府に首輪をつけられ監視され(しかも労役を強いられている! )犬。‥丁度そんな状態だ。(※ なぜ犬に例えた~と思うが、それほど不条理な状態といいたかったんだろう)
‥税金を払ってるのに、目をつけられるなんて、不条理で‥鳴門君の言葉を借りればホントに面倒だね」
おじ様がちょっと眉を寄せて苦笑いする。
僕は「う~ん」と首を傾げて「それもそうだけど‥寧ろ」って呟く。
それもあるんだけど、寧ろね
「いや、僕は学校に行くってのが面倒だなって。日本の子供は、生きていく上で直接必要でもない知識を「皆同じ様に」教育されるって聞きました。そういうのが‥無駄だなって‥。
確かに僕らでもね、共通して学ぶ学問はある。
文字を覚える。計算を覚える。毒についての知識を得るため‥化学を学ぶ。あと、天気の勉強。雲と風を読み、天気を予想する。それから、語学。もっとも大事なのが護身術。
‥だけど、その進捗状況は人によって違うわけじゃないですか。誰もが同じペースで覚えられるわけがない。得意不得意がある。‥だけど、覚えないと生活していく上で困るから覚えるんですよね。だから、僕らに「落ちこぼれ」はいない。落ちこぼれて、置き去りにされる子はいない。
だけど‥日本の子供たちはそれを「皆同じペースで、同じ様に」学ぶんでしょ? ‥考えられませんよ」
ふう‥とため息をつく。おじ様は苦笑いしてるだけ、「そうだね」って同意することもせず、ただ僕の話をじっと聞いてるだけだ。
その間、相槌も打たないおじ様だけど、でも、聞いてないと疑うことはない。
僕は一方的に話を続けた。
「基本的な学問は勿論大切ですが、専門的な学問も学ばなければいけないですよね?
‥例えば、暗殺者の家系は暗殺術を学ぶ。鍛冶職人は刀について学んだり、その使い方を学ぶ。
‥人はそれぞれ学ばなければいけないことが違うわけでしょ? なのに、9年間も皆一緒に机を並べて同じことを学ぶとか‥面倒でしかない。我慢を学ぶ時間ですか? それなら、座禅でも組んだ方が意味がありますよね? 」
僕はこれが面倒だって思うワケ。
学校って何じゃって思うよ。義務教育で9年? 何? なんの時間? 大人になるために必要な知識を得るって‥9年もいる? その理由が「将来の就職について考える時間」って‥
9年もいる??
職業を選ぶとか‥僕たちにはない概念だからよくわからない。
「さあてなあ‥我々は日本政府のいう教育を受けたことないから何とも言えないね。憶測で批判するのは良くないよね」
もしかしたら、それが「有能な人材」を育成する為の最も効率的なプロセスなのかもしれない。
どんな性格の人間であれ「これが当たり前のルーティンだ」って言われたら、余程ひねくれた人間でない限り「そういうものか」と従うだろう。
周りと同じにするのが当たり前だって思うだろう。
9年間かけて、社会(日本政府)にとっての常識と、日本政府にとって有益な知識を習得させ、日本政府に従順な人材を育成する。‥そういうことではないだろうか?
9年間の義務教育とは? それは本当に最良な教育方針なのか?
そんなことを数分間二人で話したが、答えは勿論でるわけもなく‥
「‥何か怖いですね」
鳴門が小さくため息をついてその話は終わった。
「‥それで、何の話をしてましたっけ‥。
ああ、豊臣の話‥おじ様は豊臣をどういう風に考えていますか? 」
僕は、さっきまでの話の「纏め」に入るであろう質問をおじ様にぶつけた。
これがきっと‥おじ様が僕に今日最もしたかった話だって思うから。
そして、それはおそらく正解だったのだろう。おじ様はふっと目元を緩め、ゆったりと微笑んだ。
「そうさね‥」
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