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ゲーム名:カードさがし
しおりを挟む「ここは…」
気がつくと私、皆崎 里奈はいつも通っている高校の入り口付近に寝ていた
ここは…私は確か寝る前に少しだけ勉強しようと思い勉強をしていたはず…いつの間にか制服になっているし何がなんだか分からない
「やっと気がついたか」
不意に声がしたので声のした方向を向くとそこには男と女で合わせて5人の人達がいた
「貴女は…誰ですか?」
目の前には体が大きく髪を後ろで軽く縛っている男がいた
「そんなんあとでいい、まずはあれを見ろ」
そういい私の後ろに向け指を指す
私はよく分からないが指を指された方へと視線を向けた。そこには小さなテレビがあり女の人らしき人がまるでトランプのジョーカーを思わせるような仮面を顔の上半分にだけつけて写っていた
「あっ起きた~?じゃあさっきと同じことを…コホン、詳しいことは学校に入ったら言うからね~それと学校に入るのにはいくらでも待つから自己紹介でもしてから入ってね~あ、あとその場にずっといてもいいけど飢え死にしたくなければ入ることをおすすめするよ。はい、説明終わり~質問はある~?」
女の人はそう言った
「あ、あの!」
気づいたら私は大声を出していた
「わっ私達は何でここに連れてこられたの?!」
それを聞き女の人は少し考えるようにうなずき
「さぁ、何ででしょう…」
そう言い口元がニヤリと笑った
「さぁさぁ学校内に入ったら説明を始めるからね!それじゃあ頑張ってねー!」
そう言いのこしテレビはプチンと切れ何も写らなくなった
「何で…」
何でこんなことに…
「おい、そんなこと言ってねぇで早く自己紹介でもするぞ」
後ろで最初に話しかけてきた男が話しかけてきた
「あの、何で…そんなに冷静なんですか…?」
不思議だった、こんなことになっているのに誰1人私みたいに乱れていなかった
「そりゃあもうどうしようも無いからな、外に出ようとしても気がついたら元の場所に戻ってる、助けを呼ぼうと大声で叫んだが誰もこない、スマホはつくが電波が何故か入らない、もうどうしようもねぇのさ」
「そんな…」
何で…何でこんなことに…っ?!
「まぁ、なんだ、何を説明するのかは知らんがすぐ出れるさ」
励ましてくれた…?のかな、、
「…はい、ありがとうございます…」
「よし、じゃあ自己紹介するぞ、まず俺からだ。俺は渋谷 連ってんだ。ここの高校に通ってて三年、ラグビー部だ」
隣にいた女の人は髪をポニーテールにしていていかにもモテそうな雰囲気を出している
「次は私だね、鈴城 凜っていって三年生で部活は水泳部だよ~」
「…三条 湊、同校二年帰宅部」
次に自己紹介した人は前髪で目がよく見えず本当に見えているのかと思えてくる
「俺は山井 奏斗っていって同校で一年サッカー部です」
いかにも爽やかな感じがするこの人は知っている、よく噂でかっこいいやサッカーが凄くうまいと聞いている
「次は私ですね、美波 咲っていいます。同校で一年、部活は吹奏楽部に入ってます」
この人は髪を肩まで伸ばしていて身長も低く妹という言葉が一番しっくりくるなぁ
そしてあっという間に自分に番がきて少し戸惑いながらも自己紹介を始める
「さっ最後は私ですね、私の名前は皆崎 里奈でここの高校に通ってて二年です、部活は美術部に入っています」
それから沈黙が流れ少したつと渋谷先輩が一言言い立ち上がり歩いていく
「よし、自己紹介は終わったな、じゃあ学校に入ってみるぞ」
皆は無言で立ち上がり渋谷先輩についていく
私も慌てて立ち上がり最後についていく
学校に最後尾にいた私が学校の玄関に入ると同時に後ろでガチャンと鳴り、振り向くと閉まっていた
「閉まった…」
「やっぱり入れば外に出られない感じなんだな」
皆はまるでやはりという趣で玄関で立っている
私も何をしたらいいのか分からず下を向き黙っているとテレビから流れていた声と同じ声の校内放送が流れた
「全員入った~?それではゲームをしましょう。説明を始めるよ。皆にはこれからカードを探してもらいます。この探したカードは後々大切になるからね~。そしてそのカードにはそれぞれ[スペードの騎士][ハートの女王][クラブのキング][ダイヤの策士]そして[ジョーカー]とあと[白紙]の種類があるよ、他にもカードはあるけどそっちも今説明するのはめんどくさいからこれらのことについては皆のスマホに送ってあるよ」
そう言うと皆がポケットからスマホを出して画面を見ていた
私もポケットを探るとスマホがあった
何でスマホがポケットに…?私はさわってなかったはず…
そう思いながらもスマホの電源をつけ出てきた画面に目をとおす
─────────────────
ゲーム説明
ゲーム名:カードさがし
ゲームルール
カードをさがしましょう
ゲーム説明
主なカードの種類は大きく分けて6つあります
[スペードの騎士]
[ハートの女王]
[クラブのキング]
[ダイヤの策士]
[ジョーカー]
[白紙]
です。皆さんにはそれぞれ学校内に散らばったカードを集めてもらいます。
スペードの騎士等のカード以外にも普通の1~12までのトランプがありますのでそちらも探して持っておくことをおすすめします。
ちなみにこちらのゲームで手に入れたカードは後のゲームで使用します。
─────────────────
「全員見たね~?」
「やっぱり監視されてるってことか…」
誰かがそう呟くとそのあとすぐにゲームスタートの合図が始まる。
「それでは、ゲームを始めましょう」
寒気がするほどの声だった
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