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序章:鬼虐人尊国家 日の国
捌話:身体の傷
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1
あの処刑台の出来事から5日たった。
傷はだいぶ塞がってきた。アスラの血のおかげで傷の修復が早くてもうあと3日もすれば、背中の傷以外は完治するだろう。
背中の傷は鬼用の毒で斬られたから治りが非常に遅い。
失った左腕はもう治ることはない。
少しの距離なら歩けるが、脚の健がすぐに悲鳴をあげる
「無茶するとまたちぎれるから」と言って私を背負いアスラは一日中歩き続ける。
私はボロ布が見えないように黒い毛布を羽織る。私の背中の傷を気遣って、アスラは鞄を前に付ける。このぐらいの鞄を背負うぐらい痛みを少し我慢すれば私だって背負えるのに。
歩いても歩いても目的の町につかないので、足がつく危険をおかして、馬車に乗せてもらった。このままでは目的地の安全地帯までまだまだかかるらしい。
簡単に馬車乗れたかの様に聞こえるが、五つの馬車に交渉した。
なぜそんなに交渉がうまくいかなかったかと言うと私がいるからだ。
鬼の私がいるから。
動物の皮を扱う店では
「お金貰ったとしても鬼と一緒に商品を運んだなんて噂されたら、家の商売やってけないよ!」
出張の鍛冶屋一行は
「鬼の奴隷なんてつれてる商人はそれ用の馬車に乗せてもらえよ」
染屋も干し柿屋も駄目だったので結局。
「金をくれるなら、構わんよ。だが、鬼達の檻には一緒に入れるなよ。街についたらこっそり馬車の裏からでるんだ。もちろん料金は前払いだ」
結局。鬼の奴隷商人の馬車に乗ることになった。
2
馬車は大きく揺れる。それで私とアスラは尻を浮かしてしまう。ずっと座ってるからお尻が痛くなる。それに傷にも響く。だかアスラに背負って貰うより、なんだか気が楽だ。
私とアスラがいるのは、前から2番目の馬車。
鬼やさっきの商人の食料や、毛布、食器など生活に必要な物が整頓されている。その隙間には私とアスラが入る隙間はないので、アスラがあぐらをかいて、その隙間に私が膝を手で抑えて座る様な形である。
アスラの鼻息が私の頭に当たる。
それほど距離が近い。
「しんどかったら、もたれかかっていいよ」
「背中の傷が痛いから、もたれかかれない」
「そうだね。あ、これを間に入れよう」
アスラは鞄の中から枕を取り出して、私の背中とアスラの腹の間に入れる。
「さ、どうぞー」
ここまでやってくれたから、もたれかからないと逆に駄目な気がする。
私はアスラにもたれかかった。
「背中は大丈夫そう?」
「うん。何ともない」
私は視線を横に向ける。馬車の扉の間からは、最前列車の鉄格子が見える。
鉄格子の隙間からは鎖で繋がれた同胞の姿。
胸が痛くなってしまう。
私も町と町との移動の時はああやって鎖で繋がれた。眠りから覚めてもすることがない、一緒に馬車に乗っている同胞と話せば、運転手に五月蝿いと怒鳴られてしまうから。
「おいアスラ」
「どうかした?」
「暇だ。何か話せ」
「いいよ。じゃあ日の国の北にある国のお話になるけどいい?」
「それで構わん」
アスラは色々な所を旅してきた。だからアスラの旅の話を聞くのが私は一番好きだった。
この日の国の語源だってアスラから聞いた。
この国が出来たのは五百年前。鬼から人にこの国の支配権が渡った時に、人はこれまでの鬼の建造物を全て燃やしたのだという。
鬼の育てた木も
稲も全てを燃やした。
この国の野原全てを火の海にする勢いで。
そして火野國がうまれてそこから日の国になったらしい。
私はこの国で生まれ育ってもこのことは全く知らなかった。
「ここから北の国は、とっても寒くて、冬になると雪がすごく積もるんだ。そこには気前のいい人達が住んでてーーーーーー」
私とアスラは二日間をかけてようやく次の町に到着した。アスラは私が飽きないようにいろいろな話をしてくれた。アスラの話をあの鬼達にも聞かせてあげたかったがそれは叶わない願うだろう。
そして次の街に着いた。そこの町は常に煙が立ち昇ると聞いていたが、明らかに以上だった。
あちこちで火災がおこり、火の粉が空高くまで飛ばされる。
「これって・・・」
明らかにその町は崩壊していた。
あとがき
(二日でこの章を書きました。小説は書くのは初めてだから、おかしい所がいっぱい目立つと思います。自分で頑張って見つけてできる限り直しています。次章、崩壊造鉄都市 アマノマです。 )
あの処刑台の出来事から5日たった。
傷はだいぶ塞がってきた。アスラの血のおかげで傷の修復が早くてもうあと3日もすれば、背中の傷以外は完治するだろう。
背中の傷は鬼用の毒で斬られたから治りが非常に遅い。
失った左腕はもう治ることはない。
少しの距離なら歩けるが、脚の健がすぐに悲鳴をあげる
「無茶するとまたちぎれるから」と言って私を背負いアスラは一日中歩き続ける。
私はボロ布が見えないように黒い毛布を羽織る。私の背中の傷を気遣って、アスラは鞄を前に付ける。このぐらいの鞄を背負うぐらい痛みを少し我慢すれば私だって背負えるのに。
歩いても歩いても目的の町につかないので、足がつく危険をおかして、馬車に乗せてもらった。このままでは目的地の安全地帯までまだまだかかるらしい。
簡単に馬車乗れたかの様に聞こえるが、五つの馬車に交渉した。
なぜそんなに交渉がうまくいかなかったかと言うと私がいるからだ。
鬼の私がいるから。
動物の皮を扱う店では
「お金貰ったとしても鬼と一緒に商品を運んだなんて噂されたら、家の商売やってけないよ!」
出張の鍛冶屋一行は
「鬼の奴隷なんてつれてる商人はそれ用の馬車に乗せてもらえよ」
染屋も干し柿屋も駄目だったので結局。
「金をくれるなら、構わんよ。だが、鬼達の檻には一緒に入れるなよ。街についたらこっそり馬車の裏からでるんだ。もちろん料金は前払いだ」
結局。鬼の奴隷商人の馬車に乗ることになった。
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馬車は大きく揺れる。それで私とアスラは尻を浮かしてしまう。ずっと座ってるからお尻が痛くなる。それに傷にも響く。だかアスラに背負って貰うより、なんだか気が楽だ。
私とアスラがいるのは、前から2番目の馬車。
鬼やさっきの商人の食料や、毛布、食器など生活に必要な物が整頓されている。その隙間には私とアスラが入る隙間はないので、アスラがあぐらをかいて、その隙間に私が膝を手で抑えて座る様な形である。
アスラの鼻息が私の頭に当たる。
それほど距離が近い。
「しんどかったら、もたれかかっていいよ」
「背中の傷が痛いから、もたれかかれない」
「そうだね。あ、これを間に入れよう」
アスラは鞄の中から枕を取り出して、私の背中とアスラの腹の間に入れる。
「さ、どうぞー」
ここまでやってくれたから、もたれかからないと逆に駄目な気がする。
私はアスラにもたれかかった。
「背中は大丈夫そう?」
「うん。何ともない」
私は視線を横に向ける。馬車の扉の間からは、最前列車の鉄格子が見える。
鉄格子の隙間からは鎖で繋がれた同胞の姿。
胸が痛くなってしまう。
私も町と町との移動の時はああやって鎖で繋がれた。眠りから覚めてもすることがない、一緒に馬車に乗っている同胞と話せば、運転手に五月蝿いと怒鳴られてしまうから。
「おいアスラ」
「どうかした?」
「暇だ。何か話せ」
「いいよ。じゃあ日の国の北にある国のお話になるけどいい?」
「それで構わん」
アスラは色々な所を旅してきた。だからアスラの旅の話を聞くのが私は一番好きだった。
この日の国の語源だってアスラから聞いた。
この国が出来たのは五百年前。鬼から人にこの国の支配権が渡った時に、人はこれまでの鬼の建造物を全て燃やしたのだという。
鬼の育てた木も
稲も全てを燃やした。
この国の野原全てを火の海にする勢いで。
そして火野國がうまれてそこから日の国になったらしい。
私はこの国で生まれ育ってもこのことは全く知らなかった。
「ここから北の国は、とっても寒くて、冬になると雪がすごく積もるんだ。そこには気前のいい人達が住んでてーーーーーー」
私とアスラは二日間をかけてようやく次の町に到着した。アスラは私が飽きないようにいろいろな話をしてくれた。アスラの話をあの鬼達にも聞かせてあげたかったがそれは叶わない願うだろう。
そして次の街に着いた。そこの町は常に煙が立ち昇ると聞いていたが、明らかに以上だった。
あちこちで火災がおこり、火の粉が空高くまで飛ばされる。
「これって・・・」
明らかにその町は崩壊していた。
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