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内と外
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夜を抜けた。
私は門の外を出た。
長い道のりだった気がする。
もうそばにはA氏はいない。
そもそも、初めからいなかったのかもしれないが。
「これが外。」
もう目は慣れた様だった。
一つ一つ外の世界を踏み歩き、軋む骨の音を感じていた。
あらゆるものが新鮮に感じた。
電柱を這い上がる虫。それを狙う鳥。
それぞれに名前はあるだろうが私には分からない。
だがそこに世界はあった。
「どこの世の中も同じなんだな」
そう呟き、目的もないまま歩き続ける。
時代は、色を失いだすのだが。
夜を抜けた。
私は門の外を出た。
長い道のりだった気がする。
もうそばにはA氏はいない。
そもそも、初めからいなかったのかもしれないが。
「これが外。」
もう目は慣れた様だった。
一つ一つ外の世界を踏み歩き、軋む骨の音を感じていた。
あらゆるものが新鮮に感じた。
電柱を這い上がる虫。それを狙う鳥。
それぞれに名前はあるだろうが私には分からない。
だがそこに世界はあった。
「どこの世の中も同じなんだな」
そう呟き、目的もないまま歩き続ける。
時代は、色を失いだすのだが。
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