鬼ごっこ

アスノキノウ

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衝動

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木々を掻き分け広がりに出た。
そして、人を飲み込まんばかりの瀑布に圧倒された。
そこに人影を見つけた。
探していた人の存在に、慌てながらも、見逃さないように寄って行った。
背丈は私よりも少し高いぐらいかと
目算を立てていた。
性別は分からない。
しかし、そんなことはどうでも良い。
まずは、この世界のことをご教授願いたい。
吐く煙が徐々に濃くなっていく。
胸の鼓動がトクトクと加速していく。
足の痺れが増していく。
憶測に眠っていた「意識」が、「肉体」を超えた。
明らかに能力以上のことをしていたが、気付くことができなかった。
地面の隆起に躓き、それを契機に「意識」が「肉体」に戻った。
そして、そのまま倒れ込み、気を失った。
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