だれ

だれ

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〜続〜

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……………………………………
 

だれ1)ここはどこ?
だれ1)僕はだれ?
いや僕は「だれ」だ
僕は多分クローンだろう
でもここには何も無い
作ってくれた「だれ」もいない
どうしようひま

だれ1)君はだれ?
だれ2)僕は「だれ」
え?
だれ1)僕も「だれ」
だれ1)じゃあ君は
だれ3)僕は「だれ」
この世界は何なんだ
「だれ」しかいないのか?
いやあいつだけ形が違う
だれ1)君はだれなんだ
だれ1)君は「だれ」なのか?
これ)僕は「これ」
……(名前雑だなぁ)……
だれ1)だれが名前つけたの?
これ)えっ「だれ」だよ
自分は気付いた
だれ1)これ全部自分じゃん
 
 
誰かリーダーなんていないかなぁ
いないなら僕がなろっかなー
だれ1)というわけで僕がリーダーです
沢山のだれ)わあああああああい
だれ1)でも何すればいいだろう
そのあと自分は何が出来るのか調べるため閉じこもった
…………………………
 
あれからどれぐらい経ったのだろう
自分は外へ出てみると目を疑う光景を目にした
それは
何もないがらんとした世界と全てが栄えている世界
何もない世界では自分と似ているが姿が黒かった
自分達は白いのに……
そして自分は気付いた
こいつらは自分の影が実体化した姿だと
だがまだ気付いていなかった
この後おかしな事が起こるなんて
 
その日だれ達は黒いだれ達に会いに行ってみた
黒いだれ)やあこんにちは今日はどうしたんですか?
思っていたより優しそうだ
だれ)君たちのことをよく知りたくて来たんだ
黒いだれ)そうなんですかではこちらに
黒いだれ)これが私たちの歴史と今の私たちの世界です
こいつらは最初のだれ影から生まれたようだ
そして今同じようにクローンし続けているようだ
だれ)じゃあ君たちは僕たちと同じと言うことか?
黒いだれ)まぁ形的にはそうですね
だれ)そうですね?
黒いだれ)一つ違うことがあって私とあと数体だけしか知能が無いのですそのため世界が発展せずこのありさまなのです
だれ)そうなんですかもしよろしければ私たちが手伝いましょうか?
黒いだれ)本当ですかありがとうございます私たちも出来る限り
あなた方をフォローします
こうして2つの世界は統一した
 
 
ある日とあるだれが倒れているのが見えた
だれ)どうしたんだろう俺らは不死身なはずなのに
ガササ
突然起き上がったと思ったら空中に浮かびこう言った
 
「我らはこの世界から逃れられない
     そして外から入られることもない
         我らは捕らえられているのだろうか
             我らは他の世界へ進まなければ
                      いずれ滅びるだろう」
この日を境に我らは他の世界へ旅立つのだった
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