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強がりな逢瀬(4)
「強引なのも好きじゃなかったっけ?」
「なにそれ?」
「この間、そんなこと言ってただろう?」
そうだったかなと二週間前の情事を思い浮かべると、そういえば、「もっと激しくして」と連呼していたことを思い出した。
あのときは意地悪されて途中から焦らされて、中途半端な疼きに耐えられなかったからで。激しいのが好きってわけじゃないのに。
「いちいち前のことを持ち出さないで」
「いいだろう。俺、うれしかったんだから」
男はくすりと笑うと、ゆっくりとわたしのなかに身体を沈めていった。
屹立したものが、わたしの深いところを圧迫しながら侵入してくる。息を吐いて迎え入れると、ようやくひとつになれ、満足感と安心感に包まれた。
昼間、会社でいつも会っているのに、わたしは毎日孤独で、虚無感に押しつぶされそうになる。そんなわたしの、心にぽっかりと空いた穴を埋めてくれるのがセックスだった。
心の隙間を身体で満たす。これほど切ないことはないけれど、ほかに手段が思いつかない。
「めちゃめちゃ熱いよ、このなか」
「気持ちいい?」
「ああ、やみつきになるよ。ほかの男に味わわせたくないくらいだ」
男は腰を前後に振りはじめた。
最初はなかを確かめるようにゆっくりと。そして徐々に速度を上げ、あっという間にクライマックスのような力強さになる。
結び合っている個所からは蜜があふれ出て、淫靡な水音が耳に届いた。
身体が上下に揺さぶられ、その入ってくる角度が鋭すぎて苦しいくらい。だけどひとときも離れたくなくて、わたしは男のものを懸命に締めつけた。
「すごい密着度だな。これじゃ、もたないよ。少し加減して」
男は困ったように言うけれど、勢いはちっとも衰えることはない。むしろ腰を大きくぐるんと動かして、わたしのなかをかき乱した。
空調の冷たい空気が、汗で滲んだ肌にあたる。それが互いの熱を静かに冷ましつつ、でもそれ以上にわき起こる新たな熱によって冷気は見る見るうちにかき消されていった。
手と手を絡ませると、薄く開いた唇に男の舌が入り込んできた。荒々しく貪ってくるから、息がままならない。
初めてこの男とベッドをともにした日。わたしは普段の男とのギャップにびっくりした。この人は本当にあの“彼”なのだろうかと。
けれど、今ではその欲深さにはまってしまっている。
深い挿入を繰り返す男のものを、腰を動かしながら受け止めて、男の力で変貌を遂げているのはわたしも同じだった。わたしも男の前では、わたしも知らない自分に会えるのだ。
「なにそれ?」
「この間、そんなこと言ってただろう?」
そうだったかなと二週間前の情事を思い浮かべると、そういえば、「もっと激しくして」と連呼していたことを思い出した。
あのときは意地悪されて途中から焦らされて、中途半端な疼きに耐えられなかったからで。激しいのが好きってわけじゃないのに。
「いちいち前のことを持ち出さないで」
「いいだろう。俺、うれしかったんだから」
男はくすりと笑うと、ゆっくりとわたしのなかに身体を沈めていった。
屹立したものが、わたしの深いところを圧迫しながら侵入してくる。息を吐いて迎え入れると、ようやくひとつになれ、満足感と安心感に包まれた。
昼間、会社でいつも会っているのに、わたしは毎日孤独で、虚無感に押しつぶされそうになる。そんなわたしの、心にぽっかりと空いた穴を埋めてくれるのがセックスだった。
心の隙間を身体で満たす。これほど切ないことはないけれど、ほかに手段が思いつかない。
「めちゃめちゃ熱いよ、このなか」
「気持ちいい?」
「ああ、やみつきになるよ。ほかの男に味わわせたくないくらいだ」
男は腰を前後に振りはじめた。
最初はなかを確かめるようにゆっくりと。そして徐々に速度を上げ、あっという間にクライマックスのような力強さになる。
結び合っている個所からは蜜があふれ出て、淫靡な水音が耳に届いた。
身体が上下に揺さぶられ、その入ってくる角度が鋭すぎて苦しいくらい。だけどひとときも離れたくなくて、わたしは男のものを懸命に締めつけた。
「すごい密着度だな。これじゃ、もたないよ。少し加減して」
男は困ったように言うけれど、勢いはちっとも衰えることはない。むしろ腰を大きくぐるんと動かして、わたしのなかをかき乱した。
空調の冷たい空気が、汗で滲んだ肌にあたる。それが互いの熱を静かに冷ましつつ、でもそれ以上にわき起こる新たな熱によって冷気は見る見るうちにかき消されていった。
手と手を絡ませると、薄く開いた唇に男の舌が入り込んできた。荒々しく貪ってくるから、息がままならない。
初めてこの男とベッドをともにした日。わたしは普段の男とのギャップにびっくりした。この人は本当にあの“彼”なのだろうかと。
けれど、今ではその欲深さにはまってしまっている。
深い挿入を繰り返す男のものを、腰を動かしながら受け止めて、男の力で変貌を遂げているのはわたしも同じだった。わたしも男の前では、わたしも知らない自分に会えるのだ。
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