6 / 62
2.敏腕社長の華麗な駆け引き
006
しおりを挟む
食事を終え、店に戻る途中、冴島社長が急にうちの店に寄りたいというので連れていくことになった。
「プレゼントですか?」
「いや、自宅用の観葉植物をと思って。小さいのでいいんだ」
店に着くと、塔子さんが目を丸くし、仰天していた。冴島社長のところで仕事を終えたあと、いったん店に戻ったのだが、昼休憩を冴島社長ととることを伝えていなかったからだ。
「塔子さん、冴島テクニカルさんから、生け込みの長期プランのお仕事を頂いたの」
「まあ、それはありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします」
塔子さんの顔がぱあっと明るくなって、何度も頭を下げていた。
「あのエントランスの生け込み、お客様にも好評だそうですよ。もちろん、依頼した母もとても気に入っています」
「まあ、それはありがたいことです。ねえ、咲都?」
「ほんと、すごくありが──えっ? お母様?」
塔子さんの言葉に同意しようとしたら、別のことにびっくりして、思わず声に出してしまった。塔子さんも意味を理解し、驚きのあまり口もとを押さえている。
「春名さんはうちの母と面識あるよね?」
「ええ。ということは、冴島社長は小百合《さゆり》社長の息子さんなんですか?」
小百合社長はエントランスの生け込みの仕事を依頼してくださった人。冴島WESTビルの管理会社を経営していて、先月初めてビルに伺った際、ご挨拶と詳細な打ち合わせをさせていただいた。
小百合社長が冴島物産社長の奥様だということは、この界隈では有名なので知っていた。けれど冴島社長のお母様だなんて。
つまり目の前にいる人は冴島物産の御曹司……。血縁関係はあるんだろうとは思っていたけれど、そこまで濃いとは予想もしていなかった。
だけど、よくよく考えたら、ビルの最上階に社長室をかまえているのだから、親戚のなかでもとくに近い関係なのは明白なわけで、そのことにたった今気がつき、言葉が出ない。
「もしかして驚かせちゃった? みんな知ってることだから、てっきり春名さんもそうなのかと」
「いいえ、初耳です。小百合社長が冴島物産さんの社長夫人なのは知っていたんですが」
「そっか。同じ業界じゃないから知らなくて当然か。それにほんの数年前まで父に勘当されていて、冴島物産とは無関係だったから」
小さな花屋を細々と経営している身としては、冴島物産の経営陣の家族構成なんて考えたことはないし、ましてやお家事情なんて知るはずもない。
「勘当……って、それも業界では有名な話なんですか?」
「まさか。表向きは親に頼らず、自分の力を試すために健気にがんばってる長男で通ってるよ」
「でも今は冴島WESTビルに会社をかまえていますよね?」
「信用が大事だからね。銀行から融資してもらったり、仕事の契約書に判を押してもらったりするために冴島ブランドを利用させてもらった。つまり会社を維持していくためには、親の七光りを受けるのが手っ取り早かったんだよ」
なんだか、かなりすごいことをさらりと言っているような気がするのだけれど。当の冴島社長はどこ吹く風で、言い終わるや否や、店内をきょろきょろしはじめた。
そうだった。冴島社長の目的は身の上話をすることじゃなかった。
「観葉植物でしたよね。定番なのは、パキラやポトスです。窓辺に置くなら、日光を好むオリーブの木もおしゃれですよ」
「へえ、オリーブの木か。大きいものしか想像してなかったけど、部屋にも置けるサイズで売ってるんだね」
「はい、とても人気があるんですよ。それからこちらのシャコバサボテンは冬になるとピンク色の花が楽しめます」
小さめのものがいいということだったので、卓上タイプで部屋のアクセントになり、かつ育てやすいものを四種類ピックアップした。
「じゃあ、それ全部ちょうだい」
「えっと……四種類全部でよろしいんですか?」
「どれがいいか考えるの面倒だから。それにおすすめなんだろう?」
なぜか、してやったりの顔をする。
「ええ、それはそうなんですが」
考えるのが面倒な人に植物のお世話ができるとは思えないんだけど。
そんなふうになんとなく不安に思っていたら、わたしの考えを読めたらしい冴島社長が愉快そうに笑った。
「冗談だよ。大丈夫、ちゃんと大切に育てるから」
「それならいいんですが」
「あっ、ねえ、もし元気がなくなったり、育て方に困ったりしたときは春名さんに相談しに来てもいい?」
「ええ、それは別にかまいません」
「じゃあ、そうさせてもらうよ。助かるよ、アドバイザーが身近にいれば心強い。慣れてきたらきゅうりやアスパラ、あと枝豆も育ててみたいんだよね。ビールのつまみを自給自足する男って格好いいと思わない?」
「……そ、そうですね」
んん? 格好いいのか?
それより、なんて自由人なんだろう。
少し偏見ではあるが、IT業界トップクラスの会社経営者ともなると、仕事やお金以外のことには淡白、そして常に時間に追われてせっかちなイメージがわたしのなかにあった。
でも彼はぜんぜん違う。おおらかで余裕がある。
食事のときに尋ねたら、わたしよりも二歳上で、今月二十八歳になるそうだ。それほど年の差がないのに、人生の経験値は雲泥の差があるんだろうな。
「では四点のお買い上げということですね」
レジカウンターに鉢植えを並べ、先に会計を済ませる。けれど持ち帰るのはちょっと大変かもしれない。あとで会社にお届けしたほうがいいかなと思い、提案しようとしたら目が合った。
「配達してくれるかな?」
「かしこまりました。本日中の配達でよろしいですか?」
「ごめん、日時指定してもいいかな? 今日はこれから出張なんだ。それから配達先は……」
そう言うと、冴島社長はスラックスのポケットから名刺入れを出し、一枚を手に取るとペンでなにかを書き込んでいた。
「ここに頼むよ」
名刺を差し出され、受け取る。ペンで書き込まれていたのは都内の住所とマンション名、そして部屋番号だった。
「今度の日曜日の十一時でいいかな?」
「日曜日は定休日なんですが」
「予定あるの?」
「とくにないですけど」
そういう問題じゃないんですが、という言葉を飲み込む。
場合によっては配達をお受けすることもあるので、そのこと自体は別にかまわない。だけど普通、定休日だと言ったら、日にちをずらすものだと思ったんだけれど。
「じゃあ、よろしく」
半ば強引に決めて、ちっとも遠慮がない。こちらが了承するのをあたり前のように思っているみたいだった。
でも無理もない。彼は生まれながらにしてヒエラルキーの上位に立つ者。要するに人を使う側なのだ。
あくまでもわたしはお金を頂く立場。わたしは自分にそう言い聞かせた。
「プレゼントですか?」
「いや、自宅用の観葉植物をと思って。小さいのでいいんだ」
店に着くと、塔子さんが目を丸くし、仰天していた。冴島社長のところで仕事を終えたあと、いったん店に戻ったのだが、昼休憩を冴島社長ととることを伝えていなかったからだ。
「塔子さん、冴島テクニカルさんから、生け込みの長期プランのお仕事を頂いたの」
「まあ、それはありがとうございます! 今後ともよろしくお願いいたします」
塔子さんの顔がぱあっと明るくなって、何度も頭を下げていた。
「あのエントランスの生け込み、お客様にも好評だそうですよ。もちろん、依頼した母もとても気に入っています」
「まあ、それはありがたいことです。ねえ、咲都?」
「ほんと、すごくありが──えっ? お母様?」
塔子さんの言葉に同意しようとしたら、別のことにびっくりして、思わず声に出してしまった。塔子さんも意味を理解し、驚きのあまり口もとを押さえている。
「春名さんはうちの母と面識あるよね?」
「ええ。ということは、冴島社長は小百合《さゆり》社長の息子さんなんですか?」
小百合社長はエントランスの生け込みの仕事を依頼してくださった人。冴島WESTビルの管理会社を経営していて、先月初めてビルに伺った際、ご挨拶と詳細な打ち合わせをさせていただいた。
小百合社長が冴島物産社長の奥様だということは、この界隈では有名なので知っていた。けれど冴島社長のお母様だなんて。
つまり目の前にいる人は冴島物産の御曹司……。血縁関係はあるんだろうとは思っていたけれど、そこまで濃いとは予想もしていなかった。
だけど、よくよく考えたら、ビルの最上階に社長室をかまえているのだから、親戚のなかでもとくに近い関係なのは明白なわけで、そのことにたった今気がつき、言葉が出ない。
「もしかして驚かせちゃった? みんな知ってることだから、てっきり春名さんもそうなのかと」
「いいえ、初耳です。小百合社長が冴島物産さんの社長夫人なのは知っていたんですが」
「そっか。同じ業界じゃないから知らなくて当然か。それにほんの数年前まで父に勘当されていて、冴島物産とは無関係だったから」
小さな花屋を細々と経営している身としては、冴島物産の経営陣の家族構成なんて考えたことはないし、ましてやお家事情なんて知るはずもない。
「勘当……って、それも業界では有名な話なんですか?」
「まさか。表向きは親に頼らず、自分の力を試すために健気にがんばってる長男で通ってるよ」
「でも今は冴島WESTビルに会社をかまえていますよね?」
「信用が大事だからね。銀行から融資してもらったり、仕事の契約書に判を押してもらったりするために冴島ブランドを利用させてもらった。つまり会社を維持していくためには、親の七光りを受けるのが手っ取り早かったんだよ」
なんだか、かなりすごいことをさらりと言っているような気がするのだけれど。当の冴島社長はどこ吹く風で、言い終わるや否や、店内をきょろきょろしはじめた。
そうだった。冴島社長の目的は身の上話をすることじゃなかった。
「観葉植物でしたよね。定番なのは、パキラやポトスです。窓辺に置くなら、日光を好むオリーブの木もおしゃれですよ」
「へえ、オリーブの木か。大きいものしか想像してなかったけど、部屋にも置けるサイズで売ってるんだね」
「はい、とても人気があるんですよ。それからこちらのシャコバサボテンは冬になるとピンク色の花が楽しめます」
小さめのものがいいということだったので、卓上タイプで部屋のアクセントになり、かつ育てやすいものを四種類ピックアップした。
「じゃあ、それ全部ちょうだい」
「えっと……四種類全部でよろしいんですか?」
「どれがいいか考えるの面倒だから。それにおすすめなんだろう?」
なぜか、してやったりの顔をする。
「ええ、それはそうなんですが」
考えるのが面倒な人に植物のお世話ができるとは思えないんだけど。
そんなふうになんとなく不安に思っていたら、わたしの考えを読めたらしい冴島社長が愉快そうに笑った。
「冗談だよ。大丈夫、ちゃんと大切に育てるから」
「それならいいんですが」
「あっ、ねえ、もし元気がなくなったり、育て方に困ったりしたときは春名さんに相談しに来てもいい?」
「ええ、それは別にかまいません」
「じゃあ、そうさせてもらうよ。助かるよ、アドバイザーが身近にいれば心強い。慣れてきたらきゅうりやアスパラ、あと枝豆も育ててみたいんだよね。ビールのつまみを自給自足する男って格好いいと思わない?」
「……そ、そうですね」
んん? 格好いいのか?
それより、なんて自由人なんだろう。
少し偏見ではあるが、IT業界トップクラスの会社経営者ともなると、仕事やお金以外のことには淡白、そして常に時間に追われてせっかちなイメージがわたしのなかにあった。
でも彼はぜんぜん違う。おおらかで余裕がある。
食事のときに尋ねたら、わたしよりも二歳上で、今月二十八歳になるそうだ。それほど年の差がないのに、人生の経験値は雲泥の差があるんだろうな。
「では四点のお買い上げということですね」
レジカウンターに鉢植えを並べ、先に会計を済ませる。けれど持ち帰るのはちょっと大変かもしれない。あとで会社にお届けしたほうがいいかなと思い、提案しようとしたら目が合った。
「配達してくれるかな?」
「かしこまりました。本日中の配達でよろしいですか?」
「ごめん、日時指定してもいいかな? 今日はこれから出張なんだ。それから配達先は……」
そう言うと、冴島社長はスラックスのポケットから名刺入れを出し、一枚を手に取るとペンでなにかを書き込んでいた。
「ここに頼むよ」
名刺を差し出され、受け取る。ペンで書き込まれていたのは都内の住所とマンション名、そして部屋番号だった。
「今度の日曜日の十一時でいいかな?」
「日曜日は定休日なんですが」
「予定あるの?」
「とくにないですけど」
そういう問題じゃないんですが、という言葉を飲み込む。
場合によっては配達をお受けすることもあるので、そのこと自体は別にかまわない。だけど普通、定休日だと言ったら、日にちをずらすものだと思ったんだけれど。
「じゃあ、よろしく」
半ば強引に決めて、ちっとも遠慮がない。こちらが了承するのをあたり前のように思っているみたいだった。
でも無理もない。彼は生まれながらにしてヒエラルキーの上位に立つ者。要するに人を使う側なのだ。
あくまでもわたしはお金を頂く立場。わたしは自分にそう言い聞かせた。
1
あなたにおすすめの小説
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
妖狐の嫁入り
山田あとり
恋愛
「――おまえを祓うなどできない。あきらめて、俺と生きてくれ」
稲荷神社の娘・遥香(はるか)は、妖狐の血をひくために狐憑きとさげすまれ、ひっそり生きてきた。
ある日、村八分となっている遥香を探して来たのは怨霊や魔物を祓う軍人・彰良(あきら)。
彼は陰陽師の名門・芳川家の男だった。
帝国陸軍で共に任務にあたることになった二人だったが、実は彰良にもある秘密が――。
自己評価は低いが芯に強さを秘める女が、理解者を得て才能を開花させる!
&
苦しみを抱え屈折した男が、真っ直ぐな優しさに触れ愛を知る!
明治中期風の横浜と帝都を駆ける、あやかし異能ロマンス譚です。
可愛い妖怪・豆腐小僧も戦うよ!
※この作品は、カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
椿かもめ
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
半年間、俺の妻になれ〜幼馴染CEOのありえない求婚から始まる仮初の溺愛新婚生活〜 崖っぷち元社畜、会社が倒産したら玉の輿に乗りました!?
とろみ
恋愛
出勤したら会社が無くなっていた。
高瀬由衣(たかせゆい)二十七歳。金ナシ、職ナシ、彼氏ナシ。ついでに結婚願望も丸でナシ。
明日までに家賃を用意できなければ更に家も無くなってしまう。でも絶対田舎の実家には帰りたくない!!
そんな崖っぷちの由衣に救いの手を差し伸べたのは、幼なじみで大企業CEOの宮坂直人(みやさかなおと)。
「なぁ、俺と結婚しないか?」
直人は縁談よけのため、由衣に仮初の花嫁役を打診する。その代わりその間の生活費は全て直人が持つという。
便利な仮初の妻が欲しい直人と、金は無いけど東京に居続けたい由衣。
利害の一致から始まった愛のない結婚生活のはずが、気付けばいつの間にか世話焼きで独占欲強めな幼なじみCEOに囲い込まれていて――。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる