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お題:オムライスから見たあの子
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『おもいやり』
わたしにはあなたとの思い出がたくさんある。
はじめて出会ったときの、あなたの純真無垢な笑顔が忘れられない。
あの頃はまだ、お母さんが卵の上にケチャップで書いたあなたの名前に気づかなかったね。
名前の後ろに書かれていた猫さんの絵を見て、手を叩いて喜んでいた。
あのとき、お母さんがちょっとがっかりしていたのに気づいていたかな。
お母さんがあなたにつけた大切な名前。
世界でひとりだけの、愛おしいあなたの存在をあらわす言葉の並び。
ひとつひとつの文字に刻まれた願い。
あなたのことを想う、文字に込められた希望。
いまはすっかり、あなたの重荷になってしまったみたい。
今日のお母さんは、あのとき以上に落ち込んでいたね。
わたしとあなたが出会う日は、いつも幸せがあふれていたのに。
だから、わたしも驚いている。
お母さんとあなたの気持ちが、こんなにすれ違っていること。
はじめて出会ったときのようなあなたの笑顔、しばらく見ていないな。
最近のあなたはいつも無理して笑っていた。
お弁当箱の中のわたし。
一緒にどこへだって行ったね。
遠足、お花見、ピクニック、ハイキング、あげだしたらきりがない。
とくに一番多く行った場所は学校だ。
何回も一緒に行っていたはずなのに、わたしはあまり学校という場所のことがわからない。
わかるのは、いまのあなたが学校を好きではないこと。
以前は好きだったよね。
友達に会いたいって、たくさん勉強がしたいって、笑って言っていた。
いつからだろうか。
あなたの学校へ向かう足取りが重くなった。
いってきますって、あなたは笑顔で家を出る。
けれど、玄関のドアがしまった途端に暗い顔をするようになったね。
ずっと下を向いて歩いていた。
それなのに、学校へ着くとまた笑顔で顔をあげるんだ。
自分へむかって頑張れ頑張れって、必死に声をかけていたよね。
あなたはなにをそんなに頑張っていたのかな。
とうとう起き上がれなくなってしまったあなた。
靴を履くのは面倒くさくて気が進まないね。
顔をあげることもしんどいよね。
いちど切れてしまった糸は、そう簡単に修復できないね。
でもね、今日はあなたの笑顔をほんの少しだけ見れた気がするんだ。
お弁当箱の蓋を開けたとき。
綺麗に盛られたわたしを見て、わずかだけど目が輝いたような気がした。
最近は学校で無理して笑っている顔ばかり見ていたから、わたしは安心した。
朝、お母さんと喧嘩をしていたから心配してたんだ。
あなたはまだ生きてるって。
わたしの知ってる純真無垢な顔で笑うあなたがここに存在している。
お母さんが願いを込めた名前、その通りに成長している素敵なあなた。
今日あなたがわたしを食べてくれなかったことは悲しい。
けれど、あなたはまだ生きているから。
生きていればきっとまた会えるから。
今日はもうおやすみ。
世界にひとりだけの愛しいあなた。
わたしにはあなたとの思い出がたくさんある。
はじめて出会ったときの、あなたの純真無垢な笑顔が忘れられない。
あの頃はまだ、お母さんが卵の上にケチャップで書いたあなたの名前に気づかなかったね。
名前の後ろに書かれていた猫さんの絵を見て、手を叩いて喜んでいた。
あのとき、お母さんがちょっとがっかりしていたのに気づいていたかな。
お母さんがあなたにつけた大切な名前。
世界でひとりだけの、愛おしいあなたの存在をあらわす言葉の並び。
ひとつひとつの文字に刻まれた願い。
あなたのことを想う、文字に込められた希望。
いまはすっかり、あなたの重荷になってしまったみたい。
今日のお母さんは、あのとき以上に落ち込んでいたね。
わたしとあなたが出会う日は、いつも幸せがあふれていたのに。
だから、わたしも驚いている。
お母さんとあなたの気持ちが、こんなにすれ違っていること。
はじめて出会ったときのようなあなたの笑顔、しばらく見ていないな。
最近のあなたはいつも無理して笑っていた。
お弁当箱の中のわたし。
一緒にどこへだって行ったね。
遠足、お花見、ピクニック、ハイキング、あげだしたらきりがない。
とくに一番多く行った場所は学校だ。
何回も一緒に行っていたはずなのに、わたしはあまり学校という場所のことがわからない。
わかるのは、いまのあなたが学校を好きではないこと。
以前は好きだったよね。
友達に会いたいって、たくさん勉強がしたいって、笑って言っていた。
いつからだろうか。
あなたの学校へ向かう足取りが重くなった。
いってきますって、あなたは笑顔で家を出る。
けれど、玄関のドアがしまった途端に暗い顔をするようになったね。
ずっと下を向いて歩いていた。
それなのに、学校へ着くとまた笑顔で顔をあげるんだ。
自分へむかって頑張れ頑張れって、必死に声をかけていたよね。
あなたはなにをそんなに頑張っていたのかな。
とうとう起き上がれなくなってしまったあなた。
靴を履くのは面倒くさくて気が進まないね。
顔をあげることもしんどいよね。
いちど切れてしまった糸は、そう簡単に修復できないね。
でもね、今日はあなたの笑顔をほんの少しだけ見れた気がするんだ。
お弁当箱の蓋を開けたとき。
綺麗に盛られたわたしを見て、わずかだけど目が輝いたような気がした。
最近は学校で無理して笑っている顔ばかり見ていたから、わたしは安心した。
朝、お母さんと喧嘩をしていたから心配してたんだ。
あなたはまだ生きてるって。
わたしの知ってる純真無垢な顔で笑うあなたがここに存在している。
お母さんが願いを込めた名前、その通りに成長している素敵なあなた。
今日あなたがわたしを食べてくれなかったことは悲しい。
けれど、あなたはまだ生きているから。
生きていればきっとまた会えるから。
今日はもうおやすみ。
世界にひとりだけの愛しいあなた。
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