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閑話11(ミタケン視点)
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「なんだこれは……。この部屋に、もうひとり勇者がいるだと?しかもなんだこの神器の数は!!」
悪人面貴族がなんか騒いでやがる。
この部屋にもうひとり勇者がいるって、勇者なんかいっぱいいるだろうがよ。
意味がわからねえぜ。
死んだ勇者の霊でも出るってか?
さっき勇者を殺したからか、なんだか背筋がぞっとしてきやがったぜ。
出ねえよな?
「あ?」
視界の端に何か映った気がするぜ。
まさかな。
目が疲れているんだ。
そうに違いない。
俺は賢者の丸メガネを外して目をゴシゴシこする。
あまり汚い手でこすると結膜炎になるからな、このくらいだろ。
目やにでも付いてやがったかな。
「あ?」
まただ。
目の端にぼんやりとした人型みてーな奴がチラつきやがる。
くそっ、マジで俺の精神大丈夫かよ。
まだ幻覚が見えるところまで弱っちゃいねえと思っていたんだがな。
幽霊な、あれ全部幻覚だからよ。
その証拠に精神弱った奴ほど幽霊だなんだと騒ぎやがるだろ?
幽霊は人間の精神が生み出した幻覚だ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花っていうことわざだってあるだろ?
「あ?」
やべえよ、マジで見えやがる。
くたびれたおっさんの顔が一瞬見えた気がしたぜ。
これやっちまったな。
99.99パーセントの幽霊は幻覚だが、0.01パーセントくらい本物の可能性もあるんだよ。
これ本物だぜ。
激熱全回転大当たり引いちまったな。
確率変動突入確定だぜ。
はぁ、恨んでいいとは言ったもののこんなに早く化けて出るこたねえだろ。
頼むから首輪つけて戦わせたあの貴族を恨んでくれ。
俺の願いが通じたのかはわからねえが、すっすっと現れる影は貴族のほうに近づいていった。
そして空中から突如として飛び出す半透明な腕。
今度は腕かよ。
貴族のほうを呪ってくれとは願ったが、目の前で人間が怨霊に絞め殺されるのは見るに耐えねえな。
腕はすーっと貴族の横を通り過ぎ、なぜか隣の奴のスマホを取り上げた。
「は?なんで?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すみませんが次話から更新頻度を少しだけ落とさせていただきます。
悪人面貴族がなんか騒いでやがる。
この部屋にもうひとり勇者がいるって、勇者なんかいっぱいいるだろうがよ。
意味がわからねえぜ。
死んだ勇者の霊でも出るってか?
さっき勇者を殺したからか、なんだか背筋がぞっとしてきやがったぜ。
出ねえよな?
「あ?」
視界の端に何か映った気がするぜ。
まさかな。
目が疲れているんだ。
そうに違いない。
俺は賢者の丸メガネを外して目をゴシゴシこする。
あまり汚い手でこすると結膜炎になるからな、このくらいだろ。
目やにでも付いてやがったかな。
「あ?」
まただ。
目の端にぼんやりとした人型みてーな奴がチラつきやがる。
くそっ、マジで俺の精神大丈夫かよ。
まだ幻覚が見えるところまで弱っちゃいねえと思っていたんだがな。
幽霊な、あれ全部幻覚だからよ。
その証拠に精神弱った奴ほど幽霊だなんだと騒ぎやがるだろ?
幽霊は人間の精神が生み出した幻覚だ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花っていうことわざだってあるだろ?
「あ?」
やべえよ、マジで見えやがる。
くたびれたおっさんの顔が一瞬見えた気がしたぜ。
これやっちまったな。
99.99パーセントの幽霊は幻覚だが、0.01パーセントくらい本物の可能性もあるんだよ。
これ本物だぜ。
激熱全回転大当たり引いちまったな。
確率変動突入確定だぜ。
はぁ、恨んでいいとは言ったもののこんなに早く化けて出るこたねえだろ。
頼むから首輪つけて戦わせたあの貴族を恨んでくれ。
俺の願いが通じたのかはわからねえが、すっすっと現れる影は貴族のほうに近づいていった。
そして空中から突如として飛び出す半透明な腕。
今度は腕かよ。
貴族のほうを呪ってくれとは願ったが、目の前で人間が怨霊に絞め殺されるのは見るに耐えねえな。
腕はすーっと貴族の横を通り過ぎ、なぜか隣の奴のスマホを取り上げた。
「は?なんで?」
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あとがき
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すみませんが次話から更新頻度を少しだけ落とさせていただきます。
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