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97.vsブルードラゴン
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爆散したポルコ・レイアースの肉片が降り注ぎ、反転魔法の壁は血しぶきで真っ赤に染まる。
僕は嘔吐した。
「オロロロロロゥェッ」
グロすぎる。
人間が内側から弾け飛ぶ姿を間近で見せられてしまった。
ゴブアースが僕の背中をさすってくれるが、せり上がってくる胃の内容物は止まることは無い。
結局僕は胃の中身をすべて吐き出すまでゲロゲロし続けた。
死してなお僕にダメージを与え続けるとは、ポルコ・レイアースあっぱれな男。
しかしこうしてゲロゲロばかりしていられない。
ドラゴンと交戦中のみんなが心配だ。
戦況はどんな感じかな。
僕はドラゴンとガルーダが飛び交う戦場を眺める。
ドラゴンの下をウロチョロしていた軍人は全員ゴブ次郎によって無力化されている。
僕もあのくらい鮮やかに無力化できていたら、ポルコは自害できなかったかもしれない。
あの男は軍でもそこそこの地位がありそうだから、何か重要な情報を引き出すこともできたかもしれない。
だけどそもそもあんな強い男を自害させずに無力化できたかも分からないし、捕まえても情報なんて絶対吐かないような気もする。
たらればを言い出したらキリがないからこのへんで止めておくか。
他はどうなっているのか。
すでにドラゴンが3体ほど横たわっているが、ミゲル君と会長、リリー姉さんはまだ戦っているのであれはうちのゴブリンガルーダ騎兵たちがやったのだろう。
戦闘初投入にしてはなかなかやるじゃないか。
ゴブリンガルーダ騎兵たちは、4体のドラゴンを相手に魔法を駆使して終始優位に戦っている。
ブルードラゴンは水魔法と氷魔法が得意なようだけれど、氷冷耐性スキルは持っていない。
なのでデイジーとゴブアイスの氷魔法もブルードラゴンに効かないわけではないようだ。
そしてバラライカとゴブ之進の雷魔法は効果抜群。
ガルーダたちには風魔法もあるし、羽を使った攻撃スキルもある。
飛行スピードにいたっては完全にガルーダのほうが上だ。
怖いのはドラゴンブレスだが、当たらなければどうということも無い。
しかしガルーダやゴブリンたちはなるべく町に当たらないように気をつけて魔法や攻撃スキルを放っているが、ドラゴンたちはそうではない。
すでにドラゴンの魔法やブレスによって、町の建物には甚大な被害が出てしまっているようだ。
リグリット様たちの避難誘導によって市民の避難は完了しているようだが、町がこの状況では帝国軍の思惑はそこそこ成功といえるだろう。
せめてドラゴンの被害をこの町だけにとどめておかなくてはならない。
少しだけブルードラゴンを使役したいという気持ちもあるものの、市民感情を考えたらこのドラゴンを生かしておくわけにもいかない。
まあドラゴン召喚のスキルオーブはポルコの部下達は全員持っていたのだろうし、使われなったオーブがポルコの部下の懐でも探れば入っているかもしれない。
そちらに期待するとして、僕はミゲル君と会長を援護するとしようか。
ミゲル君と会長は、少々苦戦しているようだ。
なにせ相手はドラゴン。
弱点をピンポイントで狙わないと矢は通らないし、あの巨体を身体強化スキルで強化しているために物理攻撃を防ぐのもやっとだ。
魔法だってギリギリだ。
ミゲル君の使っている大盾は魔法に対する防御力が高いミスリルコーティングがされた一品だけれど、度重なるダメージに悲鳴をあげている。
会長は紙装甲なのでミゲル君が抜かれるとなす術もない。
やはりこの2人にとってドラゴンは少し格上の相手だったようだ。
しかし全く戦えていないわけではない。
ドラゴンの翼や関節、脇腹の鱗の隙間などには矢が突き刺さって血を流している。
今また、会長の放った光を纏った矢がドラゴンの右目に突き刺さる。
ブラストショットという会長の弓スキルだ。
「グルガァァァァァッ!!」
ドラゴンは怒り狂った。
脳までは届かなかったものの、右目は潰れて血の涙を流している。
痛みに暴れるドラゴン。
その口には高密度のエネルギーが集束していく。
ドラゴンの代名詞ともいえるスキル、ドラゴンブレスの前兆だ。
ミゲル君と会長は惜しいところまで戦ったが、残念ながらここまでだ。
ミゲル君のあの状態の大盾ではドラゴンブレスは防げない。
僕はふたりの前に出て反転魔法を展開する。
ドラゴンの口腔から、熱線が放たれる。
確かに生物の頂点に君臨するドラゴンの代名詞というだけあって、魔法攻撃などとは一線を画する熱量だ。
しかし反転できない攻撃ではない。
ドラゴンブレスは僕の反転魔法によって跳ね返された。
空高く伸びる熱線は、ブルードラゴンの首を消し炭にしてから雲をつき抜けて空に消えた。
首を失った巨体が落ちてくる。
ドラゴンの巨体に押しつぶされて、また建物が倒壊する。
「はぁはぁ、助かっただ」
「危なかった。アレで死なないとは……」
会長とミゲル君は息も絶え絶えの状態だ。
もう少し早く助けに入ればよかったかもしれない。
リリー姉さんのように邪魔するなという人もいるから僕もちょっと慎重なんだよ。
こんな状況でもなければ、ドラゴンと戦うのはいい経験になるからね。
残るドラゴンは5体。
そのうち4体と戦っていたゴブリンガルーダ騎兵たちは今ちょうど決着がついたようだ。
バラライカの光のような速さのフェザーブレイドによってドラゴンたちの首が落ちる。
ドラゴンに勝利した4匹の魔物たちは少し誇らしげな顔をしているような気がする。
僕も君達が誇らしいよ。
あとで美味しいものでも食べようね。
さあ、最後はリリー姉さんだけだけど……。
僕はこの世のものとは思えない轟音が鳴り響く一角をチラリと一瞥する。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「グルァァァァァァァ!!!」
そこには、2匹の獣が互いを食らい合うような戦いが繰り広げられていた。
僕は嘔吐した。
「オロロロロロゥェッ」
グロすぎる。
人間が内側から弾け飛ぶ姿を間近で見せられてしまった。
ゴブアースが僕の背中をさすってくれるが、せり上がってくる胃の内容物は止まることは無い。
結局僕は胃の中身をすべて吐き出すまでゲロゲロし続けた。
死してなお僕にダメージを与え続けるとは、ポルコ・レイアースあっぱれな男。
しかしこうしてゲロゲロばかりしていられない。
ドラゴンと交戦中のみんなが心配だ。
戦況はどんな感じかな。
僕はドラゴンとガルーダが飛び交う戦場を眺める。
ドラゴンの下をウロチョロしていた軍人は全員ゴブ次郎によって無力化されている。
僕もあのくらい鮮やかに無力化できていたら、ポルコは自害できなかったかもしれない。
あの男は軍でもそこそこの地位がありそうだから、何か重要な情報を引き出すこともできたかもしれない。
だけどそもそもあんな強い男を自害させずに無力化できたかも分からないし、捕まえても情報なんて絶対吐かないような気もする。
たらればを言い出したらキリがないからこのへんで止めておくか。
他はどうなっているのか。
すでにドラゴンが3体ほど横たわっているが、ミゲル君と会長、リリー姉さんはまだ戦っているのであれはうちのゴブリンガルーダ騎兵たちがやったのだろう。
戦闘初投入にしてはなかなかやるじゃないか。
ゴブリンガルーダ騎兵たちは、4体のドラゴンを相手に魔法を駆使して終始優位に戦っている。
ブルードラゴンは水魔法と氷魔法が得意なようだけれど、氷冷耐性スキルは持っていない。
なのでデイジーとゴブアイスの氷魔法もブルードラゴンに効かないわけではないようだ。
そしてバラライカとゴブ之進の雷魔法は効果抜群。
ガルーダたちには風魔法もあるし、羽を使った攻撃スキルもある。
飛行スピードにいたっては完全にガルーダのほうが上だ。
怖いのはドラゴンブレスだが、当たらなければどうということも無い。
しかしガルーダやゴブリンたちはなるべく町に当たらないように気をつけて魔法や攻撃スキルを放っているが、ドラゴンたちはそうではない。
すでにドラゴンの魔法やブレスによって、町の建物には甚大な被害が出てしまっているようだ。
リグリット様たちの避難誘導によって市民の避難は完了しているようだが、町がこの状況では帝国軍の思惑はそこそこ成功といえるだろう。
せめてドラゴンの被害をこの町だけにとどめておかなくてはならない。
少しだけブルードラゴンを使役したいという気持ちもあるものの、市民感情を考えたらこのドラゴンを生かしておくわけにもいかない。
まあドラゴン召喚のスキルオーブはポルコの部下達は全員持っていたのだろうし、使われなったオーブがポルコの部下の懐でも探れば入っているかもしれない。
そちらに期待するとして、僕はミゲル君と会長を援護するとしようか。
ミゲル君と会長は、少々苦戦しているようだ。
なにせ相手はドラゴン。
弱点をピンポイントで狙わないと矢は通らないし、あの巨体を身体強化スキルで強化しているために物理攻撃を防ぐのもやっとだ。
魔法だってギリギリだ。
ミゲル君の使っている大盾は魔法に対する防御力が高いミスリルコーティングがされた一品だけれど、度重なるダメージに悲鳴をあげている。
会長は紙装甲なのでミゲル君が抜かれるとなす術もない。
やはりこの2人にとってドラゴンは少し格上の相手だったようだ。
しかし全く戦えていないわけではない。
ドラゴンの翼や関節、脇腹の鱗の隙間などには矢が突き刺さって血を流している。
今また、会長の放った光を纏った矢がドラゴンの右目に突き刺さる。
ブラストショットという会長の弓スキルだ。
「グルガァァァァァッ!!」
ドラゴンは怒り狂った。
脳までは届かなかったものの、右目は潰れて血の涙を流している。
痛みに暴れるドラゴン。
その口には高密度のエネルギーが集束していく。
ドラゴンの代名詞ともいえるスキル、ドラゴンブレスの前兆だ。
ミゲル君と会長は惜しいところまで戦ったが、残念ながらここまでだ。
ミゲル君のあの状態の大盾ではドラゴンブレスは防げない。
僕はふたりの前に出て反転魔法を展開する。
ドラゴンの口腔から、熱線が放たれる。
確かに生物の頂点に君臨するドラゴンの代名詞というだけあって、魔法攻撃などとは一線を画する熱量だ。
しかし反転できない攻撃ではない。
ドラゴンブレスは僕の反転魔法によって跳ね返された。
空高く伸びる熱線は、ブルードラゴンの首を消し炭にしてから雲をつき抜けて空に消えた。
首を失った巨体が落ちてくる。
ドラゴンの巨体に押しつぶされて、また建物が倒壊する。
「はぁはぁ、助かっただ」
「危なかった。アレで死なないとは……」
会長とミゲル君は息も絶え絶えの状態だ。
もう少し早く助けに入ればよかったかもしれない。
リリー姉さんのように邪魔するなという人もいるから僕もちょっと慎重なんだよ。
こんな状況でもなければ、ドラゴンと戦うのはいい経験になるからね。
残るドラゴンは5体。
そのうち4体と戦っていたゴブリンガルーダ騎兵たちは今ちょうど決着がついたようだ。
バラライカの光のような速さのフェザーブレイドによってドラゴンたちの首が落ちる。
ドラゴンに勝利した4匹の魔物たちは少し誇らしげな顔をしているような気がする。
僕も君達が誇らしいよ。
あとで美味しいものでも食べようね。
さあ、最後はリリー姉さんだけだけど……。
僕はこの世のものとは思えない轟音が鳴り響く一角をチラリと一瞥する。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「グルァァァァァァァ!!!」
そこには、2匹の獣が互いを食らい合うような戦いが繰り広げられていた。
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