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23.ジルタのお願い
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格上の魔獣をコンスタントに狩ることができるようになり最近は狩りばかりに傾倒していたが、いい加減に身体強化スキルも習得したいところだ。
ジルタの話では身体強化スキルとは使用すると1時間ほど魔力値が1.5倍ほどに底上げされたかのように身体能力が強化されるスキルらしい。
1.5倍とはすごい。
5割増しってことだからな。
クールタイムも1分ほどと短く、非常に使い勝手のいいスキルだ。
だがデメリットも当然ある。
余剰魔力値をすべて身体能力に回してしまうために、魔力の余裕がほとんどなくなってしまうのだという。
身体強化スキルを使用中は、魔法や他のスキルをほとんど使うことができない。
使えても魔法は初歩的なもの、スキルはパッシブスキルを1個か2個くらいだ。
そのへんは個人差があるために身体強化スキルを身につけた後に実際に検証してみなければならない。
今日はジルタの稽古も休みだし、分身をすべて使って身体強化のスキルを練習するとしよう。
気合を入れて光魔法の身体強化を使い始めた俺だったが、宿の部屋がノックされたことで出鼻を挫かれた。
まったく、誰だよこんなタイミングで訪ねてくる奴は。
「イズミさん、いますか?」
「ジルタか。今日は休みにしたはずだろう?何か用か?」
扉の向こうからはジルタの声がした。
最近では前に俺が使っていた2人部屋を完全にジルタの部屋にして、俺は弾薬の調合やら銃の組み立てやらをやっていた部屋に住んでいる。
だからジルタの生活スタイルはあまり知らないのだが、休みっていったら子供は町にでも繰り出して遊んだりするものなんじゃないのか。
まあジルタにはこの町はあまり過ごしやすい町ではないから、どこにも出かけたくないのかもしれない。
俺のほかに知り合いもいないだろうし、遊びの誘いかなにかだろうか。
俺は扉を開けてジルタを招き入れる。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。どうしたんだ?」
「実はイズミさんにお願いがありまして」
「金ってわけじゃなさそうだな」
ジルタには雑用の対価に宿と食事と少ないが小遣いを提供している。
日用品や服くらいしか自分で金を使う必要はないだろう。
性質の悪いギャンブルにでもハマったところで金を貸してくれっていうのは無いはずだ。
食って寝るだけなら金は必要ないはずだからな。
それに賭場に子供は入れてもらえないだろうしな。
「お金ではありませんよ。イズミさんのおかげで少ないですけど貯蓄までできていますから、これ以上を望むのは罰当たりです。お願いしたいことっていうのは、狩りのことです」
「狩りに行きたいのか?」
「はい。魔力値を上げたいんです。でも僕だけの力では不安なので、手伝ってもらえませんか?厚かましいお願いだとは分かっています。でもなんとかお願いできませんか?」
魔力値を上げるのか。
確かにジルタの魔力値は低い。
初期の俺ほどではないが、この世界の人間の平均値の半分ほどしかない。
身体強化スキルの力で町角のチンピラ程度には魔力値の底上げができるとしても、ジルタの目的である復讐を果たすためには全く足りないだろう。
最近では対人戦の腕も上がってきているし、魔力値を上げたら一気に格闘術スキルが成長する可能性もある。
手伝ってもいいのだろうか。
手伝ったほうがいいのだろうな。
おそらく俺が手伝わなくてもジルタは狩りに行くだろう。
そうなれば復讐を実行する前にジルタは死んでしまうかもしれない。
それならば狩りを手伝い、ジルタの魔力値をできるだけ上げてやったほうがいい。
身体強化スキルの使える獣人とはいえ、まだジルタは子供だ。
魔力値を少し上げたところでその復讐対象とやらに通用するかは分からない。
だがやらないよりはいい。
何もしてやれなかったと後で後悔するよりはな。
「わかった。狩りを手伝ってやる。だが悪いが俺は分身で行かせてもらう」
「それで十分です。ありがとうございます。狩った獲物はすべて差し上げます」
「いや、売り上げの半分でいい。金を貯めてお前は装備を整えろ。とりあえずはこの短剣を貸してやるから」
俺は合金製のダガーナイフを腰から外してジルタに差し出す。
このナイフをあげるわけにはいかないから貸すだけだ。
持って逃げられると少し困るナイフだが、ジルタはそんなことをする奴ではないことはわかっている。
きっと返してくれるはずだ。
契約が終了するときには、ジルタのためにナイフを作ってやるのもいいかもしれない。
1人の分身には顔出しでジルタと一緒に外壁門を通過させ、残り2人の分身には下水道から脱出させる。
前に身分証を持たないジルタのような孤児が下水道に入っていくのを見て気になって尾行してみたときに発見した脱出ルートだ。
ジルタにも聞いてみたが、孤児や浮浪者はみんな知っているルートらしい。
さすがの狩人ギルドも汚い格好をした孤児や浮浪者、犯罪者には身分証を発行してはくれない。
身分証が無ければ町の外に出ることはできても戻ってくることができない。
だからこそ後ろ暗いものはこのルートを通るというわけだ。
俺は別に後ろ暗くはないが同じ人間が3人いることになってしまうから仕方なくこのルートを使っている。
下水道は町の脇を流れる川に流れ込んでいて、その出口には魔獣や犯罪者が入り込めないように丈夫な鉄格子がはまっている。
しかしこの鉄格子は本当にはまっているだけで持ち上げるだけで簡単に外すことができるのだ。
きっと元はちゃんと固定してあったのだろうが、誰かが外れるように加工してしまったのだろう。
こんなことをしてしまっては、凶悪な盗賊や魔獣が町に入り込んでしまうかもしれない。
いや、たぶん盗賊はすでに入り込んでいるだろう。
つくづく安全というものが高い金を払っても手に入らない世界なのだなと実感する。
俺は鉄格子を元通りはめて、ジルタと合流するために草原に向かった。
今日の狩場は草原と森の境目だ。
俺が森の浅部に入り魔力値30から40くらいの野生動物を釣りだし、草原で待ち構えていたジルタと分身に合流して袋叩きにするという作戦だ。
うまくいけばいいんだがな。
狩りっていうのは運にも左右される。
そして俺は自慢じゃないが運には自信が無いんだ。
ジルタの話では身体強化スキルとは使用すると1時間ほど魔力値が1.5倍ほどに底上げされたかのように身体能力が強化されるスキルらしい。
1.5倍とはすごい。
5割増しってことだからな。
クールタイムも1分ほどと短く、非常に使い勝手のいいスキルだ。
だがデメリットも当然ある。
余剰魔力値をすべて身体能力に回してしまうために、魔力の余裕がほとんどなくなってしまうのだという。
身体強化スキルを使用中は、魔法や他のスキルをほとんど使うことができない。
使えても魔法は初歩的なもの、スキルはパッシブスキルを1個か2個くらいだ。
そのへんは個人差があるために身体強化スキルを身につけた後に実際に検証してみなければならない。
今日はジルタの稽古も休みだし、分身をすべて使って身体強化のスキルを練習するとしよう。
気合を入れて光魔法の身体強化を使い始めた俺だったが、宿の部屋がノックされたことで出鼻を挫かれた。
まったく、誰だよこんなタイミングで訪ねてくる奴は。
「イズミさん、いますか?」
「ジルタか。今日は休みにしたはずだろう?何か用か?」
扉の向こうからはジルタの声がした。
最近では前に俺が使っていた2人部屋を完全にジルタの部屋にして、俺は弾薬の調合やら銃の組み立てやらをやっていた部屋に住んでいる。
だからジルタの生活スタイルはあまり知らないのだが、休みっていったら子供は町にでも繰り出して遊んだりするものなんじゃないのか。
まあジルタにはこの町はあまり過ごしやすい町ではないから、どこにも出かけたくないのかもしれない。
俺のほかに知り合いもいないだろうし、遊びの誘いかなにかだろうか。
俺は扉を開けてジルタを招き入れる。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。どうしたんだ?」
「実はイズミさんにお願いがありまして」
「金ってわけじゃなさそうだな」
ジルタには雑用の対価に宿と食事と少ないが小遣いを提供している。
日用品や服くらいしか自分で金を使う必要はないだろう。
性質の悪いギャンブルにでもハマったところで金を貸してくれっていうのは無いはずだ。
食って寝るだけなら金は必要ないはずだからな。
それに賭場に子供は入れてもらえないだろうしな。
「お金ではありませんよ。イズミさんのおかげで少ないですけど貯蓄までできていますから、これ以上を望むのは罰当たりです。お願いしたいことっていうのは、狩りのことです」
「狩りに行きたいのか?」
「はい。魔力値を上げたいんです。でも僕だけの力では不安なので、手伝ってもらえませんか?厚かましいお願いだとは分かっています。でもなんとかお願いできませんか?」
魔力値を上げるのか。
確かにジルタの魔力値は低い。
初期の俺ほどではないが、この世界の人間の平均値の半分ほどしかない。
身体強化スキルの力で町角のチンピラ程度には魔力値の底上げができるとしても、ジルタの目的である復讐を果たすためには全く足りないだろう。
最近では対人戦の腕も上がってきているし、魔力値を上げたら一気に格闘術スキルが成長する可能性もある。
手伝ってもいいのだろうか。
手伝ったほうがいいのだろうな。
おそらく俺が手伝わなくてもジルタは狩りに行くだろう。
そうなれば復讐を実行する前にジルタは死んでしまうかもしれない。
それならば狩りを手伝い、ジルタの魔力値をできるだけ上げてやったほうがいい。
身体強化スキルの使える獣人とはいえ、まだジルタは子供だ。
魔力値を少し上げたところでその復讐対象とやらに通用するかは分からない。
だがやらないよりはいい。
何もしてやれなかったと後で後悔するよりはな。
「わかった。狩りを手伝ってやる。だが悪いが俺は分身で行かせてもらう」
「それで十分です。ありがとうございます。狩った獲物はすべて差し上げます」
「いや、売り上げの半分でいい。金を貯めてお前は装備を整えろ。とりあえずはこの短剣を貸してやるから」
俺は合金製のダガーナイフを腰から外してジルタに差し出す。
このナイフをあげるわけにはいかないから貸すだけだ。
持って逃げられると少し困るナイフだが、ジルタはそんなことをする奴ではないことはわかっている。
きっと返してくれるはずだ。
契約が終了するときには、ジルタのためにナイフを作ってやるのもいいかもしれない。
1人の分身には顔出しでジルタと一緒に外壁門を通過させ、残り2人の分身には下水道から脱出させる。
前に身分証を持たないジルタのような孤児が下水道に入っていくのを見て気になって尾行してみたときに発見した脱出ルートだ。
ジルタにも聞いてみたが、孤児や浮浪者はみんな知っているルートらしい。
さすがの狩人ギルドも汚い格好をした孤児や浮浪者、犯罪者には身分証を発行してはくれない。
身分証が無ければ町の外に出ることはできても戻ってくることができない。
だからこそ後ろ暗いものはこのルートを通るというわけだ。
俺は別に後ろ暗くはないが同じ人間が3人いることになってしまうから仕方なくこのルートを使っている。
下水道は町の脇を流れる川に流れ込んでいて、その出口には魔獣や犯罪者が入り込めないように丈夫な鉄格子がはまっている。
しかしこの鉄格子は本当にはまっているだけで持ち上げるだけで簡単に外すことができるのだ。
きっと元はちゃんと固定してあったのだろうが、誰かが外れるように加工してしまったのだろう。
こんなことをしてしまっては、凶悪な盗賊や魔獣が町に入り込んでしまうかもしれない。
いや、たぶん盗賊はすでに入り込んでいるだろう。
つくづく安全というものが高い金を払っても手に入らない世界なのだなと実感する。
俺は鉄格子を元通りはめて、ジルタと合流するために草原に向かった。
今日の狩場は草原と森の境目だ。
俺が森の浅部に入り魔力値30から40くらいの野生動物を釣りだし、草原で待ち構えていたジルタと分身に合流して袋叩きにするという作戦だ。
うまくいけばいいんだがな。
狩りっていうのは運にも左右される。
そして俺は自慢じゃないが運には自信が無いんだ。
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