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54.狐の力とジャガイモ
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冬が来た。
また雪がモリモリ降って外には出ることができない。
去年はまだ娯楽として使えるアイテムも少なかったので暇を持て余していたが、今年の冬はノートパソコンや漫画1万冊があるのでそこまで退屈なわけじゃない。
狐が残していった力というのも研究が必要だし、快楽に耐える訓練に割ける時間もいつもより少ないくらいだ。
狐の力というのを私は当初、あの黒いモヤのことだと思っていた。
しかし発動してみてびっくり、全く別のものだった。
それは一言で表現するならば、変身能力だ。
狐は化けると言われているが、あんな感じの変化の力こそが狐の本質だった。
あとは力の源たる膨大な魔力くらいか。
黒モヤや魔力吸収は単純に魔勁術のような魔力を使った技術のようなものだったらしい。
いつかあれもできるようになるといいな。
狐の魔力は使おうと思うと私の身体から狐の耳と尻尾が生えてきてなかなかに面白い。
解放する魔力の量に合わせて尻尾が増えていき、最終的に9本になるのだと思う。
それも予想でしかないのだが。
狐の魔力は膨大で、使うと周囲を威圧する波動のようなものが溢れ出てしまう。
森の木々からは一斉に鳥が飛び立つし、ゴブリンすらも逃げていく。
挙句の果てにはユキトまでもちょっと怯えた顔で遠巻きになってしまう。
尻尾4本ですらその状態だったので、私はそれ以上の魔力を試していないのだ。
そんな強力な魔力が必要になる場面というのも今のところ無いしね。
膨大な魔力を手に入れたおかげで私が身体の内に循環させられる気の量も同時に増え、そっちの力のほうが圧倒的に便利なので魔力はあまり使わないのだ。
気は大気中に揺蕩う力なので、いくら身体の中に取り込んでも周囲を威圧するようなことは無い。
やはり時代は自然に優しいクリーンなエネルギーを求めている。
まあ変身能力の方はかなり使う。
なぜならこの力を使えば、私におチ〇ポ様を生やすことができるからだ。
狐の力は幻影を見せるようなものではなく、本当に身体を変形させることができる。
ちゃんと変形させた部位にも感覚があり、身体の一部として使うことができる。
この力は私が求めてやまないチ〇ポ生やし薬だったのだ。
相手にチ〇ポを生やすことができないのならば、私に生やせばいい。
もちろんチ〇ポが生えた女の子や本物のチ〇ポ生やし薬を探すことはやめないが、自分の身体に自由にチ〇ポを生やせるようになったというのはかなりの進歩といえるだろう。
狐には感謝してもしきれない。
もう一度狐がいい人のもとに生まれ変わることを祈っておこう。
ナンマンダブ。
季節は真冬で、結界の外はうず高く雪が降り積もっている。
私は寒いのが苦手なので今年の冬は結界の機能をいじって雪はもちろんのこと外の冷気も入ってい来られないようにしている。
その結果、結界内は実に穏やかな気候に落ち着いていた。
畑で野菜が作れるくらいに。
今年の春に追加したこの家庭菜園には、当初の予定とは違って1種類の野菜が植わっている。
本当はいきなり高級フルーツの苗を植えたかったのだが、さすがにいきなりやっても上手く育てることはできないだろう。
そこで私は畑の調子を見るために適当な野菜を育てて見ることにした。
初心者にも育てやすく、ひろしの記憶の中に具体的な育て方の知識がある野菜。
数少ないそんな野菜に心当たりがあった。
それはジャガイモだ。
いくら米農家とはいえ、北海道の農家出身でジャガイモの育て方を知らない奴はいない(断言)。
何を隠そう子供時代、稲の世話に忙しい両親に変わって家族が食べる分のジャガイモを育てていたのはひろしだ。
ひろしはジャガイモを育てることにだけは自信がある男だったのだ。
その知識を受け継いでいる私も、ジャガイモを作ることにかけては誰にも負けない自信があった。
今年の春に植えたジャガイモは順調に育ち、夏前には収穫を終えた。
魔王城の畑は栄養豊富で水はけがよく、かなりいい畑だと思う。
たった30個くらいだった種芋が、一気に600個近くまで増えた。
そして今、家庭菜園の域を完全に脱してしまったもはや荘園と呼べるような広い畑には2000株以上のジャガイモが植わっている。
こんなに作ってどうしようと植えてしまってから思った。
どんどん増えるから嬉しくて、つい畑を拡げてしまったが私は天涯孤独の一人暮らしだ。
居候の兎はいるが、ジャガイモはそんなに食べない。
せいぜいハンバーグやステーキの付け合わせにフライドポテトやマッシュポテトを添えて置いたら食べてくれるくらいのものだ。
付け合わせなんて私の分も含めてジャガイモ1個も使わないだろう。
わりかしジャガイモをたくさん使うコロッケや肉じゃがを作っても2人分なら2、3個というところだ。
前回の収穫の時には1株につき5~10個ほどが付いていたのを覚えている。
つまり2000株のジャガイモから収穫することができるジャガイモの量はざっと1万個から5万個程度。
一生かかっても食べきれる気がしないんだが。
まあ幸いにも私にはカプセルの中に入れて収納した物の時間を停止させることのできるガチャボックスというスキルを持っているので、腐らせることだけは無い。
気長に食べていこう。
また雪がモリモリ降って外には出ることができない。
去年はまだ娯楽として使えるアイテムも少なかったので暇を持て余していたが、今年の冬はノートパソコンや漫画1万冊があるのでそこまで退屈なわけじゃない。
狐が残していった力というのも研究が必要だし、快楽に耐える訓練に割ける時間もいつもより少ないくらいだ。
狐の力というのを私は当初、あの黒いモヤのことだと思っていた。
しかし発動してみてびっくり、全く別のものだった。
それは一言で表現するならば、変身能力だ。
狐は化けると言われているが、あんな感じの変化の力こそが狐の本質だった。
あとは力の源たる膨大な魔力くらいか。
黒モヤや魔力吸収は単純に魔勁術のような魔力を使った技術のようなものだったらしい。
いつかあれもできるようになるといいな。
狐の魔力は使おうと思うと私の身体から狐の耳と尻尾が生えてきてなかなかに面白い。
解放する魔力の量に合わせて尻尾が増えていき、最終的に9本になるのだと思う。
それも予想でしかないのだが。
狐の魔力は膨大で、使うと周囲を威圧する波動のようなものが溢れ出てしまう。
森の木々からは一斉に鳥が飛び立つし、ゴブリンすらも逃げていく。
挙句の果てにはユキトまでもちょっと怯えた顔で遠巻きになってしまう。
尻尾4本ですらその状態だったので、私はそれ以上の魔力を試していないのだ。
そんな強力な魔力が必要になる場面というのも今のところ無いしね。
膨大な魔力を手に入れたおかげで私が身体の内に循環させられる気の量も同時に増え、そっちの力のほうが圧倒的に便利なので魔力はあまり使わないのだ。
気は大気中に揺蕩う力なので、いくら身体の中に取り込んでも周囲を威圧するようなことは無い。
やはり時代は自然に優しいクリーンなエネルギーを求めている。
まあ変身能力の方はかなり使う。
なぜならこの力を使えば、私におチ〇ポ様を生やすことができるからだ。
狐の力は幻影を見せるようなものではなく、本当に身体を変形させることができる。
ちゃんと変形させた部位にも感覚があり、身体の一部として使うことができる。
この力は私が求めてやまないチ〇ポ生やし薬だったのだ。
相手にチ〇ポを生やすことができないのならば、私に生やせばいい。
もちろんチ〇ポが生えた女の子や本物のチ〇ポ生やし薬を探すことはやめないが、自分の身体に自由にチ〇ポを生やせるようになったというのはかなりの進歩といえるだろう。
狐には感謝してもしきれない。
もう一度狐がいい人のもとに生まれ変わることを祈っておこう。
ナンマンダブ。
季節は真冬で、結界の外はうず高く雪が降り積もっている。
私は寒いのが苦手なので今年の冬は結界の機能をいじって雪はもちろんのこと外の冷気も入ってい来られないようにしている。
その結果、結界内は実に穏やかな気候に落ち着いていた。
畑で野菜が作れるくらいに。
今年の春に追加したこの家庭菜園には、当初の予定とは違って1種類の野菜が植わっている。
本当はいきなり高級フルーツの苗を植えたかったのだが、さすがにいきなりやっても上手く育てることはできないだろう。
そこで私は畑の調子を見るために適当な野菜を育てて見ることにした。
初心者にも育てやすく、ひろしの記憶の中に具体的な育て方の知識がある野菜。
数少ないそんな野菜に心当たりがあった。
それはジャガイモだ。
いくら米農家とはいえ、北海道の農家出身でジャガイモの育て方を知らない奴はいない(断言)。
何を隠そう子供時代、稲の世話に忙しい両親に変わって家族が食べる分のジャガイモを育てていたのはひろしだ。
ひろしはジャガイモを育てることにだけは自信がある男だったのだ。
その知識を受け継いでいる私も、ジャガイモを作ることにかけては誰にも負けない自信があった。
今年の春に植えたジャガイモは順調に育ち、夏前には収穫を終えた。
魔王城の畑は栄養豊富で水はけがよく、かなりいい畑だと思う。
たった30個くらいだった種芋が、一気に600個近くまで増えた。
そして今、家庭菜園の域を完全に脱してしまったもはや荘園と呼べるような広い畑には2000株以上のジャガイモが植わっている。
こんなに作ってどうしようと植えてしまってから思った。
どんどん増えるから嬉しくて、つい畑を拡げてしまったが私は天涯孤独の一人暮らしだ。
居候の兎はいるが、ジャガイモはそんなに食べない。
せいぜいハンバーグやステーキの付け合わせにフライドポテトやマッシュポテトを添えて置いたら食べてくれるくらいのものだ。
付け合わせなんて私の分も含めてジャガイモ1個も使わないだろう。
わりかしジャガイモをたくさん使うコロッケや肉じゃがを作っても2人分なら2、3個というところだ。
前回の収穫の時には1株につき5~10個ほどが付いていたのを覚えている。
つまり2000株のジャガイモから収穫することができるジャガイモの量はざっと1万個から5万個程度。
一生かかっても食べきれる気がしないんだが。
まあ幸いにも私にはカプセルの中に入れて収納した物の時間を停止させることのできるガチャボックスというスキルを持っているので、腐らせることだけは無い。
気長に食べていこう。
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