腐男子ってこと旦那にバレないために頑張ります

ゆげゆげ

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『あぶな。それ大丈夫だったの?』

本日お昼時。看護師であるあっちゃんも休み。フリーターである俺も休み。なのであっちゃんとお電話タイム。旦那さんである蓮さんはお仕事なので、今しか話せない事を話しておく。

「うん。どんな本なの?って聞いてきたからフェイク用の本持って行ったら蓮さんも好きだったみたいで、好きな作者さんの話題で盛り上がったというか…」
『まじでノリと勢いで結婚しててウケる。』

そういうのは付き合ってて分かってくるのに。とあっちゃんは笑って、急に爆弾をかましてきた。

『あ、筒井敦子。あなたのお兄ちゃんとお別れしました。』
「…え?っえ!…えええええ!?」

は!?いつ!?どこで付き合ったの!?俺はびっくりしすぎて「え」しか発さない動物になっていた。

『普通にタイプだったから付き合ったんだけど』

あ、あっちゃんのドがつく面食いにクリアしてたんだ。うちの兄ちゃん。…だからインス〇に馬鹿なストーリー上げなくなってたんだ…。失恋したからなんだ…。可哀想に思えてきた。

『ばれた』

え?

『だから、BL本よ。』
「ま、ま、まじ??」
『大マジ。それもえっっぐいの』
「え?え?」
『付き合ってまだ1ヶ月とかだったからねー。普通に引かれた笑。あの顔みて、私一瞬で別れよって言っちゃったんだよね』

まじか…まじかまじかまじか。
俺ってば、結構やばいんじゃないの??…

『ごめんね?身内なのに。』
「いや、全く気にしないで。兄ちゃんはそれとこれとは違うから。」
『なにそれ笑』

まぁ、あっちゃんが傷ついて無さそうからいいか…。やっぱりそうだよな。万人受けするものではないし。快く受け入れてくれるとは限らない。

『だから、優希が頑張って隠そうとしてる気持ち、めっちゃ分かってさー。ごめんね、軽々しく普通に言ったらいいじゃんとか言っちゃって。』
「いいのいいの。逆に兄ちゃんとのこと話してくれてありがとう。
お陰で一生隠し通す覚悟が出来た。」

あっちゃんが俺の覚悟を聞いて大笑いした。失礼な。でも会話の内容がBLが好きなことを隠さなければならないというアホなものであるから、俺もちょっと笑いそうになったけど、ゲフンゲフンと咳払いして片手でグーを作って天井にあげた。
これは覚悟を決めたぞという行動だ。

『それにしても優希の旦那さん、どうして優希と結婚しようと思ったんだろね?』
「そりゃ、盛り盛りの釣書にやられてでしょ。」
『それもあると思うけどさー。そのギャップで普通嫌ってなるでしょ』
「そう!そうなんだよね!設定モリモリなのに現実見たらあぁ…てなるよね!」
『なーんか引っかかるなー』
「いやぁ、俺も聞いたんだよ。大丈夫なんですかって。」
『うんうん』
「そしたらうん。てだけ言ってくれて、そこからなんか微妙な空気になったからどうして結婚しようと思ったのかはあんまり聞かないようにしてる」
『ふーん…?なんか闇深い感じ?』
「あーまじでやめてやめて!家では本当に優しくていい人なの!」

そう言うとあっちゃんがそれなら本当に良かった。とほっとしていた。心配してくれてると思うと、嬉しいな。

『ちょっとさ、俺の事好きなんですか?って聞いてみなよ』
「は!?」
『それでなんか口ごもったら、もーう怪しいと思っとこ。』
「何それ……。まぁ、でも聞いてみる価値はある…。」

お互いの好感度、ノリと勢いで結婚した俺と蓮さんにとっては長く続くかもしれない生活がある上で必要だと思う。
蓮さんが帰ってきたら聞いてみよう。
夕方の時刻になると、俺は家事をするためにあっちゃんとの電話を閉じた。
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