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「ただいまー」
夜の7時半頃、蓮さんが帰ってきた。蓮さんはマメに連絡をくれるタイプで、今日も半くらいになりそうという連絡をくれたりする。
よく何時頃に帰るか言ってよ!っていう母から父への怒りを聞くが、なるほど。連絡を早めにくれれば料理も合わせることができるからかと納得した。
俺は一人暮らしをしてたのである程度の料理はできる。だから今日はお味噌汁と鮭の塩焼き、炊きたてホカホカご飯である。
「ありがとう。作ってくれたんだ」
仕事終わりのスーツを脱ぐ蓮さんは何とも色っぽい。セットしていた髪が少し乱れているのも色っぽさ加点ポイントだ。
「はい。仕事お疲れ様です。」
俺は蓮さんのスーツをすぐに持ってハンガーに掛けようとしたが、蓮さんは苦笑いして、それくらいやるよと言った。
主夫になったらやらなくちゃ行けないことなのかなと勝手に思っていたが、やりすぎだったみたいだ。
一緒に顔を合わせるようにご飯を食べて、今日はどうだったとか、仕事の内容とか、そういった話をする。
蓮さんは以外にもぐわり、と擬音が着きそうなくらい口を開けてご飯を食べる。兄ちゃんと父もぐわりと口を開けてガツガツとご飯を食べていて、たまに汚いと感じるのにこの違いはなんだろう。洗練された所作からの清潔感だろうか。
蓮さんは同期がこんな感じのやつでーとか、上司に対してあんなことをした。とか話してくれる。それが以外に面白すぎて蓮さんの仕事場大丈夫かと心配になった。内容はかなりセンシンティブなので話せない。
そして俺は進んで蓮さんの仕事については聞かないことにしている。この前パソコンの中身を見たら何語か分かんないやつをカタカタしてた。多分俺じゃ分からない次元の仕事をしている。フリーターバンザイ。
「優希さんは何してた?」
「今日は友達と電話してて…」
「友達?」
「結婚式で一応会ったことあると思うんですけど、敦子ちゃんという子で、仲良いんですよ。」
「へー。あの子か!そうなんだね」
「はい!あ、あと敦子ちゃん家に呼んだりもしていいですか?」
「全然いいよ。ていうか、敬語」
「うぐっ」
蓮さんとは結婚生活する上で、敬語は辞めようという話になった。他人行儀な感じがするから嫌らしい。
一応蓮さんは俺より2つ上なので、そこもあってか俺はなかなか敬語が抜け出せないでいた。
「ご、ごめん…気をつける…」
「ははっ中々抜けないね。」
綺麗に笑う蓮さんは、ご飯を食べ終わるところだった。
一緒に皿洗いをして、それぞれでお風呂に入って、さぁ寝ようという所で、俺は今日あっちゃんと話した事を思い出して、蓮さんに聞いた。
「あの、蓮さん…」
「なあに?」
「その、聞きたいことがあるんだけど。」
「うん」
「お」
「お?」
「俺の事、すすす」
「酢…?」
「好きなんですか…?」
凄くか細い声だったと思う。しかし寝室は時計の音だけで以外にも声は響く。蓮さんはしばらくして溜息をついた。
その溜息に、ぎくりと俺の体が動いた。…やっぱり、形だけ結婚したいだけで何かあるんじゃ…しかし以外にも出た答えは違うものだった。
「…好きだよ。……好きじゃなかったら結婚しないし…
それに。
俺の事、ほんとに覚えてないんだね。」
「え?」
その衝撃発言に俺は頭にカミナリが落ちた気がした。もしかして…もしかしてだけど!これって例の…!?
「え、ちょちょ、もしかして蓮さんは俺と元幼なじみで、けど蓮さんは海外に行ってしまうから俺と離れ離れに…ていうあれですか?、そういうことですか?」
俺は興奮気味にBLで…いや、恋愛でよくあるシチュを思い浮かべて言い放った。
「ぷっあははは!そんなわけないじゃん。
……ふーん。そっか。覚えてないのか。」
え、違うのか。だとしたらなんだ…?ていうか、蓮さん俺と会ったことあるんだ…?馬鹿な発言したあと、真面目にことを考えてると、蓮さんが寝転んでたけどいきなりよいしょと起き上がって、俺に近付いてきた。
「好きだからさ。俺はこういう事もしたい。」
手をそっと重ねて、顔の距離が近くなる。俺はいきなりの雰囲気に顔を真っ赤にさせた。えっ!なにこれ!いや結婚生活するなら覚悟してたけど!急に!?今!?蓮さんは俺の耳元に近づいて、小さく囁いた。
「…だめ?」
「あ…ぅ…」
なんだ、これ。何もしてない、手を重ねてるだけなのに、この妖艶な雰囲気は。俺は今にも死にそうなくらい顔を真っ赤にして小さく顔を上下に振った。
夜の7時半頃、蓮さんが帰ってきた。蓮さんはマメに連絡をくれるタイプで、今日も半くらいになりそうという連絡をくれたりする。
よく何時頃に帰るか言ってよ!っていう母から父への怒りを聞くが、なるほど。連絡を早めにくれれば料理も合わせることができるからかと納得した。
俺は一人暮らしをしてたのである程度の料理はできる。だから今日はお味噌汁と鮭の塩焼き、炊きたてホカホカご飯である。
「ありがとう。作ってくれたんだ」
仕事終わりのスーツを脱ぐ蓮さんは何とも色っぽい。セットしていた髪が少し乱れているのも色っぽさ加点ポイントだ。
「はい。仕事お疲れ様です。」
俺は蓮さんのスーツをすぐに持ってハンガーに掛けようとしたが、蓮さんは苦笑いして、それくらいやるよと言った。
主夫になったらやらなくちゃ行けないことなのかなと勝手に思っていたが、やりすぎだったみたいだ。
一緒に顔を合わせるようにご飯を食べて、今日はどうだったとか、仕事の内容とか、そういった話をする。
蓮さんは以外にもぐわり、と擬音が着きそうなくらい口を開けてご飯を食べる。兄ちゃんと父もぐわりと口を開けてガツガツとご飯を食べていて、たまに汚いと感じるのにこの違いはなんだろう。洗練された所作からの清潔感だろうか。
蓮さんは同期がこんな感じのやつでーとか、上司に対してあんなことをした。とか話してくれる。それが以外に面白すぎて蓮さんの仕事場大丈夫かと心配になった。内容はかなりセンシンティブなので話せない。
そして俺は進んで蓮さんの仕事については聞かないことにしている。この前パソコンの中身を見たら何語か分かんないやつをカタカタしてた。多分俺じゃ分からない次元の仕事をしている。フリーターバンザイ。
「優希さんは何してた?」
「今日は友達と電話してて…」
「友達?」
「結婚式で一応会ったことあると思うんですけど、敦子ちゃんという子で、仲良いんですよ。」
「へー。あの子か!そうなんだね」
「はい!あ、あと敦子ちゃん家に呼んだりもしていいですか?」
「全然いいよ。ていうか、敬語」
「うぐっ」
蓮さんとは結婚生活する上で、敬語は辞めようという話になった。他人行儀な感じがするから嫌らしい。
一応蓮さんは俺より2つ上なので、そこもあってか俺はなかなか敬語が抜け出せないでいた。
「ご、ごめん…気をつける…」
「ははっ中々抜けないね。」
綺麗に笑う蓮さんは、ご飯を食べ終わるところだった。
一緒に皿洗いをして、それぞれでお風呂に入って、さぁ寝ようという所で、俺は今日あっちゃんと話した事を思い出して、蓮さんに聞いた。
「あの、蓮さん…」
「なあに?」
「その、聞きたいことがあるんだけど。」
「うん」
「お」
「お?」
「俺の事、すすす」
「酢…?」
「好きなんですか…?」
凄くか細い声だったと思う。しかし寝室は時計の音だけで以外にも声は響く。蓮さんはしばらくして溜息をついた。
その溜息に、ぎくりと俺の体が動いた。…やっぱり、形だけ結婚したいだけで何かあるんじゃ…しかし以外にも出た答えは違うものだった。
「…好きだよ。……好きじゃなかったら結婚しないし…
それに。
俺の事、ほんとに覚えてないんだね。」
「え?」
その衝撃発言に俺は頭にカミナリが落ちた気がした。もしかして…もしかしてだけど!これって例の…!?
「え、ちょちょ、もしかして蓮さんは俺と元幼なじみで、けど蓮さんは海外に行ってしまうから俺と離れ離れに…ていうあれですか?、そういうことですか?」
俺は興奮気味にBLで…いや、恋愛でよくあるシチュを思い浮かべて言い放った。
「ぷっあははは!そんなわけないじゃん。
……ふーん。そっか。覚えてないのか。」
え、違うのか。だとしたらなんだ…?ていうか、蓮さん俺と会ったことあるんだ…?馬鹿な発言したあと、真面目にことを考えてると、蓮さんが寝転んでたけどいきなりよいしょと起き上がって、俺に近付いてきた。
「好きだからさ。俺はこういう事もしたい。」
手をそっと重ねて、顔の距離が近くなる。俺はいきなりの雰囲気に顔を真っ赤にさせた。えっ!なにこれ!いや結婚生活するなら覚悟してたけど!急に!?今!?蓮さんは俺の耳元に近づいて、小さく囁いた。
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「あ…ぅ…」
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