心の学校

雪の粉

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小噺?

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大分寝ちゃったなー。



あれから彼女は来ない。良かった。


たまに扉開けて見るけど、暗い顔はしてない。
まあ、まだ病気は治らないだろうけどね。
これからさ。僕の時間は無限だが彼女の時間は有限さ。
今の彼女は精神面から治すことが大事だから家族の柔らかい空気が必要だと思う。


























_あ、僕?僕はね何もしてなかった。
僕が創った朝晩のサイクルを何度も見て、誰か来ないかなって思ったり寝てたり‥。自由が多すぎると何もやる気が湧かなくなるあの現象なんなんだろうね?



「次来た人に聞いてみようかな。」





















__神様とか呼んでみたい。呼んだら誰か来るかな。


当たり前のように神様仏様とか何度も呼んで何度も頼み事して運が悪ければ当たって、告白の願掛けに行ったり。




「まぁ、僕は前者側だけど中には願掛けの人もいるよな。あー世界は広い。僕も誰かを愛してみたかったなー」























___、それって普通じゃないですか?






























「えっ?」

「えっ?じゃないです。貴方の考えが普通ですねって言ってるんです。」


「普通かどうかは自分で決めるものですよ。大半が“これ”だから“あれ”はおかしい。そんなの普通じゃなく同一心理に呑まれてるだけですよ。自分を殺して何になるんですか?」

「でもその同一心理に呑まれた事実が今の普通になってるんです。」

「じゃあ貴方は自分なりの普通は無いんですか。」

「自分なりの普通‥‥。」









‥‥言い過ぎた。見ず知らずの相手に突っ込んでしまった。

「あ、あのぉ、、」

相手は何も言わない。互いに背を向けていたから分からなかったが僕と似た背丈そうだ。性別らしい様子も感じず、どちらとも見えた。

_綺麗。

僕はただ思った。普通の反応とは何かわからないが僕の中での普通。あえて僕は「貴方」と言おう。

「貴方は誰ですか?どこから来たんですか?」

普通の対応を心がける。一応ココの管理者だから、僕が最初に来たものとして。偶然ココに来てしまったなら以前の彼女のように心を入れ替えて貰わないと、僕が困__


「私は私です。どこから来たか、自分が誰か。考えていたらココに来て、君が独り言を言ってたので話を割っただけです。」

「‥記憶喪失ですか?」

「えぇ、そんな感じだと」

また記憶喪失の人。僕、前世で何かしたのかな。まだ二人目だからいいけど毎回これだと疲れちゃうな。疲れることも少しなら楽しい。少しならね?よくに言う、「暇すぎて死ぬ状態」にはならないからね。

「じゃあ、まず貴方の名前を決めましょう。なんでもいいですよ。僕が考えれば創れるものもあります。あ、朝晩調整の陽の光とか扉とか。」

「記憶は創れないんですか?」

「僕が今まで作ったの実体のあるものなので、「作れた」っていうイメージがしづらいかな。」

「常識的な記憶はあるんですけど、自分に関するものは何も分からない。だからなんでここに来たかも、そもそも死んでるとか想定外なんです。オマケに変わった人いるし。」

…ん?最後僕のこと言ってたよね。変わり者ですみませんね。

「じゃあ、ここでちょっと過ごしてみませんか?あっ、そんな嫌な顔しなくても…」

「嫌な顔じゃないです。真顔なだけです」

「ちょっと反応に困りますね。記憶が戻るきっかけが出来たらいいんですけど…ここ来る人君で2人目だから気遠くなりそうだけど大丈夫ですか?」

「多分平気だと思います。」

「…じゃあこれからよろしくお願いします。」
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