僕の癖

まほうつかい

とある少女は言いました。
私、まほうつかいになる！
ねえどうすればなれるの？まほうつかいに。

少女は考えました。魔法使いになるために何をするのか。悩んだ末に思い付いたのは、
今の世界にどんな魔法が使われているかを考える、というものでした。

例えば、洗濯物を洗うには洗剤と洗うもの、後は洗濯機だけであら？不思議。

いい匂いのする洗濯物が出てきました。

「せんせー！私、魔法使えるようになったよ！おかーさんに教えてもらったの！」

「すごいね！その調子で頑張ろう！」


少女はすくすく成長し、魔法使いになるために勉強もしました。そして、頭もよくなりました。


魔法使いになるために運動も勉強も家事もなんでも完璧にやって、もう完璧！



なのですが、少女には一つ足りないものがありました。
そう、相手のことを好きになる心がなかったのです。
それがないために両親から嫌われ、友達もできず、いつも一人ぼっち……。
少女は泣きました。


どうして？どうして魔法使いになるためにいっぱい努力したのに…なんでっ…。っと思いながら。

少女はこの世界にがっかりしました。
夢を叶えるためにしたことはこの世界にいいことはなかったからです。
そして少女はこの世界の彩りを忘れぬように、
崖から箒を持って空を飛びました。いえ、飛ぼうとしました。


結果は「少女しかいない世界に行き」もう「この世界」には戻ってこれなくなりました。


みなさんは夢を叶えようと努力してますか？
大半の人は「してます」っと答えるでしょう？
でも「少女」のように周りから嫌われてまで、自分のなりたい夢を叶えようと努力してますか？と聞いたら「そんなことはしない」と答えるでしょう？


少女の心は一途だったのです。だからこの世界にがっかりしました。
けれど、私たちは叶えたい夢は徐々に変わるのです。
初めは花屋さん、次にデザイナーっと自分に合うものによって夢は変更されます。

みなさんの夢は今思ってるのと未来のあなたの職業は違うと思います。別に同じでもいいのですよ？きっと、それが自分の本当の夢だったからです。



え、あの少女は？って
だから「少女しかいない世界」に行きましたよ。魔法使いになれたか？ですって？








さぁ？それは私たちは解りませんよ。