103 / 1,519
当たれば全部ホームラン
しおりを挟む朝食兼昼食を摂りながら話し合う。
「俺のこれ、どうにかならんのか?」
「むしろ、そのままで」
「おしっこしにくいんだよ。わりと真面目に回答頼む」
「ごめん」
「ご主人様よ、首都の図書館で探すのはどうかな?私達と姫様は同行出来ないが」
「変装すれば何とかなりませんかしら?」
「なりませんね。姫様は居るだけでバレてしまいます」
「偉い学者先生でも居るのか?」
「長命なランナー族なら何か知識を持っているやも知れませんね」
ランナーと言うと、以前犯したエルフっぽい奴等か。構うなと言った手前、此方から出向きたくないな。
「カケル、何考えてる?」
「以前会った時、此方に構うなって言っちゃった」
「なる…。けど問題無い」
「その心は?」
「カケルに犯されて、我慢できる女など居ない」
流石にそれは無いだろ、と思う反面、あれだけヤったら恨んで絡んで来る未来も見える。正しい意味で《我慢ならん》と言う奴だ。
取り敢えず狩りに出た時にでも絡まれてみるか。
「以前会った奴じゃ無いランナー族は何処に居るか分かるか?」
その問いには誰も答えられなかった。引き篭もり生活な上に秘密主義。俺が会ったフォレストランナーですら珍しいらしい。
俺なら見つけられると思うけどな。しかしいきなり彼等の集落に行ったりしたら敵として扱われそうだし、やはり偶然を装うしか無いかな。
「取り敢えず肉でも取って来るよ。会えるかは分からんが」
「遅くなったら犯しているとの認識で良いですね?」
「朝帰りしても許してくれるか?」
「泣きながら寝ないで待ってます」
テイカを抱き締めた。
「せめて、愛妾で」
イゼッタが抱き着いて来た。
「私も妻になりとうございます」
「姫様!」
王女を嫁にするのはどうかと思うが手放したくは無いな。
「そうなるとあたしは王女殿下をカルメリア様と呼ばなければなりませんが、不敬になりませんか?」
「テイカさん、カケル様も、リアとお呼び下さいませ。勿論イゼッタ様もお願い致しますね」
「呼び捨てで構わない」
「ではイゼッタさんで」
外堀が埋まる音が聞こえたので狩りに行こう…。こうなると俺に発言権は、無い。
装備を整え背負子と武器を持って飛び立った。
猛スピードで大陸へ飛び、森に着く。高高度を飛んだので猛烈に寒かった。もじゃりを加工してフェルトのインナーでも作れば良かったな。
森スレスレに飛んで獲物を探すと、ゴーラとブフリムの群れが発見できた。数が多くて数え切れん、多分ブフリムだけで百は超えてそう。ゴーラよりデカいのもポツポツ居るが、あれは食えるのだろうか?
群れは真っ直ぐ何処かに向かってるので後ろから静かに素早く突っ込んでった。
ゴーラナイフの二刀流でザクザクブフリムを切って行く。弓や魔法を使うゴーラは優先的に殺し、残りはデカいのと近接ゴーラとブフリムが少し。
素早く動き過ぎたのと、ブフリムの臭いで吐きそうだ。後、ナイフが一本折れて、もう一本柄がグラグラしてて抜けそうだし油ですっかりなまくらだ。
魔法使いの杖を見つけて拾おうとした所をデカい奴に狙われた。ギフトのおかげで勿論当たらない。
当たらないが体に掛かる負担に耐えきれず、ゲロをぶちまけながらデカい奴の耳の穴にナイフを突き刺した。
横に怯んだデカいのの後ろから、新たなデカいのが剣を横薙ぎにして来る。これ仲間ごと斬る奴だ。負担を掛けて間合いを取ると、俺が痛めつけたデカいのが飛んで来た。剣の腹でぶっ叩いたようだ。
当たれば全部ホームランって奴居たなぁ…。なんて冷静になる。
俺は避けない。避けずにデカいのごと空に飛び、五十ハーンから自由落下させると、バキバキ枝と骨を折りながら数匹のゴーラを道連れしてくれた。敵が怯んでる隙に死んだゴーラからナイフを奪い一安心。
ナイフで無く、ゴーラを持って逃げたら良かったのに…。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる