女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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不快

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 昼飯食って午後になり、先に製材の作業となった。畑チームと家事チームに時間が出来たので、皆して家具を作る事になったのだ。
木を切って製材して植林。
木を切って製材して植林。
イゼッタの作業は後は癒着してもらうくらいにして休ませよう。

俺は一人、装備を整え狩りに出た。ゴーラを求め陸に飛び、森の中で見付けた一匹に大鉈を突き刺そうとした所で矢が刺さり、慌てて大鉈を引っ込めた。
当たるまでにラグがあるだろうし、横槍は俺だな。射線を外すようにその場を後にした。

「待って!」

聞き覚えのある声だ。確か、馬鹿な姉の妹だったか、名前は忘れた。大鉈を抜いて臨戦態勢で太い幹に背中を預けた。妹が居るなら馬鹿も居る可能性がある、と言うか居るな。不快だ。

「こ、この間は姉を止められなくてごめんなさい」

「許す気は無いしお前等には用が無い。失せろ」

失せろと言いつつ俺が逃げた。凄く不快なので逃げた先に居たモンスターやら野獣やらを食べる分以上に殺しまくってしまった。毛皮になりそうなデカい犬の野獣を二つ持って帰った。

「おかえりなさい、カケル様。嫌な事でもありましたか?」

お迎え一番乗りのテイカはよく気付く性奴隷だ。その場に犬を置いてテイカの胸に顔を埋めた。

「ランナーの馬鹿の妹に会った。すげー不快…」

「よく我慢しましたね。流石カケル様です」

埋めた頭を抱き締めて、優しく宥めてくれた。

「カケル、何があった?」

イゼッタを筆頭にぞろぞろ迎えが来たので出来るだけ気持ちを切り替える。
犬を解体してもらい、俺は休む事にした。夕食の焼肉はあまり食べられなかった。

 夜になり、風呂上がり。イゼッタの胸に抱かれて横になる。

「カケル、大丈夫?」

「スキルを使わなくても分かるくらいの殺気を向けられたよ…」

「妹?」

「姉」

「許さない」

俺の頭を抱き締める力が強くなる。苦しいので頭を撫でて力を抜いてもらった。

「取り敢えずほっとけ。迂闊にかち合う狩場に行った俺が悪い」

「でも…」

「次は無いから大丈夫だ」

「ん、分かった」

「明日は休みにして街に行こう。犬の毛皮も売りたいしな」

「私もご一緒させて下さいませ」

「姫様が行かれるのであれば我等も同行します」

  「します」
「ラビアン達の服や下着を買ってやりたいからサイズとか聞いておけ」

「承った」

「カケル様、あたしは家具を作りたいので残ります」

「お土産買って来るよ」

「カケル様の笑顔と子種で充分です。別件で水の属性魔石と火の属性魔石をお願いします。お風呂に各一つ使いますので」

「厨房用に水の石を一つ買っとくか?」

「予算次第ですが良いかと思います」

後の事は明日にして、何もせず寝た。イゼッタのおっぱいを吸っただけで幸せな気分に浸れた。


 今日はゆっくり、昼ちょっと過ぎに街に到着した。寝具店の裏に荷車を置いたら嫁に挨拶し、俺は一人、毛皮を抱えてギルドに向かう。イゼッタ達は一旦家でまったりしてから買い物に行くそうな。
ギルドに入って何時もの通り注目を浴びる。デカい毛皮でモフモフだからな、皆抱き着きたいのだろう。買取カウンターに座るフリオが引きつった笑いで対応した。

「こ、こんにちはカケルさん。…買い取りですよね?」

「今日はこれだけだ」

キレイに剥かれたデカ犬の毛皮をカウンターに並べたいが、一つ乗せただけで満員御礼状態だ。

「大きいですね…、ちょっと鑑定しても良いですか?」

「まさか鑑定料取るの?」

「それは無料なので大丈夫です」

「結果を此方にも提示するなら良いぞ」

「…わかりました」

鑑定カウンターから鑑定道具を持った鑑定士を連れて来て鑑定が始まった。
うわーとかすげーとか、ブツブツ言いながら鑑定結果を紙に書いていった。





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