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洗い場広過ぎ
しおりを挟む朝食を終えて食休みしたら複合施設の続きだ。
残るはトイレと風呂なので、規模の小さいトイレから片付ける事にした。
複合施設に入ると、既に作業を終えていた部屋にドアが設置されていた。食堂の入口はかっこいいスイングドア、倉庫にはしっかりとした作りのドアが嵌め込まれている。
倉庫と厨房は既に家具の配置を終えていて、設置前の家具等は食堂に置いてあるのだと。出掛けている間にテイカ達が頑張ったようだ。
「テイカ、頑張ったみたいだな?」
「まだまだ作り足りませんし設置もしきれてないので…」
「後でおっぱい揉んでやろう、ラビアン達もな」
「有り難きお言葉」
「昼までにトイレを終わらせてしまおうか」
トイレの入口をドアの大きさに合わせて切り取り、中をキレイに削って少し成長させたら床の上に踏ん張る台を嵌め込んで形は出来た。後はテイカがドアをくっ付けて、タマゲルを住まわせるだけとなる。
おが屑は倉庫に持ってくのが面倒だったので穴にインしたが、それだけでは足りないので廊下を走り回ってる子供等に、外に落ちてる木の葉や草を穴の中に入れるよう頼み、次の個室へ。
六部屋終わってほっと一息。そして換気口が無いのを思い出す。トイレもそうだが厨房は熱が篭もるから開けなきゃならんな、風呂が終わったらやろう。
昼まで時間があるので浴室に取り掛かる。
先ずは入口をドアの大きさに切る。
「テイカよ、此処のドアは他の部屋と同じ仕様か?」
「はい。食堂の入口以外はどの部屋でも使えるよう同じ物にしてあります」
「なら此処だけ特注したいんだが良いかな?」
「なんなりと」
そんな訳で、浴室へのドアはスリットを設けて通気性の良い物に変えてもらう。ドアの加工の為、テイカは一時離脱。俺とイゼッタは浴室へ。
「どんな感じにするの?」
「考えはあるが、一先ず全部削ってしまおう。成長させるのは浴槽が終わってからで良いな」
「わかった」
部屋の下側から、とにかく平らに削って行く。壁と床の境目は、敢えて丸みを残し掃除しやすいように、且つ水気の残らないようにした。天井と壁の境目も同様に削る。天井は半円の中心部を外壁側より多めに削ってややドーム状にした。ぽたぽた対策だ。
「お風呂何処に作るの?」
「墨で線引きして、そこを掘ってもらおうと思う」
「なるほど」
線引きの為の治具が必要だ。八十ドン程度の角材二本をくの字にくっ付け、墨と、筆替わりの枝を用意した。
くの字の足を壁に付け、頂点に墨の着いた小枝をセット。足が壁から離れないように線を引いて行くと、壁に沿って一定の幅を持たせた線が引けた。
さらに布帯を用意して、浴室の奥からコンパスの要領で線を引き、浴槽の形となった。
「このくらいの大きさで何人入れそうだ?」
「今居る分は余裕だと思う。けど洗い場広過ぎな気もする」
半径三十ハーンの半円形の浴室の端っこに、十ハーンの浴槽ではバランスが悪いか。座ったり寝転んだりするスペースを作ればバランスも取れるかな?浴槽を広くする為三ハーン程浴槽を書き足して決定とした。
書き足した外側に、治具で均等な線を引く。内側には二本引く。
「その線は?」
「外側の二本は浴槽の壁で、内側のは階段だ。三十ドンずつ深くすれば九十ドンの深さになるだろ」
「ふむふむ」
「で、浴槽の壁の外側、床の全面をなだらかな傾斜を付けて削ってもらう。排水が外に出ないようにするんだ」
「なるほど」
「最初の家みたいに排水装置が無いから少し困ってる」
「穴、掘る?」
「真下に掘り過ぎると水が出そうだからなぁ。穴を曲げて掘るのはまだ苦手だろ?」
「ん…」
「取り敢えず浴槽を彫ってしまおう」
階段一段分彫ったらおが屑が凄い。部屋中おが屑塗れで完成したドアを持って来たテイカが嫌そうな顔してた。テイカはメイド達より綺麗好きなのだ。
粉を叩いて飯にしよう。
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